プレシーズン最終戦でカステリョンに1-3で快勝!リーグ開幕スタメンを占う非公開マッチの全貌
レバンテUDは、新シーズン開幕を控えた最後のプレシーズンマッチとして、同じ地域のライバルであるカステリョンと対戦し、1-3で見事な快勝を収めました。この一戦はカステリョンの練習場であるシウダ・デポルティーバ・デ・ラ・コマにて、完全な非公開という厳戒態勢の中で行われました。
ポルトガル人のルイス・カストロ監督は、ラ・リーガの開幕戦であるRCDEスタジアムでのエスパニョール戦でピッチに送り出す予定の、現時点でのベストメンバーに近い顔ぶれを先発させました。対照的にカステリョンは、チームの心臓部となる重要な複数主力選手を欠いた構成で臨む形となりました。
試合はキックオフ直後からレバンテが圧倒的な主導権を握り、前半5分過ぎに早くも試合が動きます。前線で素晴らしい動きを見せたカルロス・アルバレスとフォワードのイバン・ロメロとの見事な連係から、イバン・ロメロが落ち着いてシュートを流し込み、チームに先制点をもたらしました。その後もレバンテは攻撃の手を緩めず、イバン・ロメロがさらなる決定機を迎えるなど終始カステリョンを脅かし続けました。
しかし、前半途中の給水タイムを終えるとカステリョンが意地を見せて反撃に転じます。前半32分、カステリョンのベラーリが右サイドの危険なエリアで巧みにボールをキープし、中央へ侵入したイタリア人ミッドフィールダーのアントニオ・ガラへとパス。ガラがペナルティーエリア手前の正面位置から放った強烈なミドルシュートがゴールへと吸い込まれ、1-1の同点に追いつかれました。
ハーフタイムを終え、1-1の拮抗した状態で迎えた後半、立ち上がりに再びレバンテの最強コンビが火を噴きます。後半57分、カルロス・アルバレスの極めて正確なラストパスに走り込んだイバン・ロメロが、この日自身2点目となる勝ち越しゴールを叩き出しました。カステリョンも再び同点に追いつくべく怒涛の反撃を見せましたが、今夏にレバンテへ加入したオーストラリア代表の新守護神マット・ライアンが驚異的なファインセーブを連発し、カステリョンの決定的なシュートをことごとくシャットアウトしました。
そして試合の最終盤となった後半80分、レバンテのサイドバックを務めるナチョ・ペレスが、相手の息の根を止める決定的な3点目をゴールネットに突き刺し、勝負を完全に決定づけました。プレシーズンをこれ以上ない最高の勝利で締めくくったチームは、1部リーグでの過酷な戦いに向けて極めて大きな自信を手にしています。
なお、この試合の出場メンバーと交代詳細は以下の通りです。
レバンテUD:ライアン、ナチョ・ペレス、デラ、マンディ、マヌ・サンチェス、オリオル・レイ、オラサガティ、ビクトル・ガルシア、パコ・コルテス(後半79分タイ)、カルロス・アルバレス(後半79分マーク・サントス)、イバン・ロメロ(後半79分ムスアイ)。
カステリョン:サイピ、ファンホ・ニエト、パレンテ、ホセ・アルベルト、レゴ、ヴラク、ドゥエ、ベラーリ、ガラ、パブロ・サンティアゴ、アルバロ・ガルシア。途中出場:フラン・カスティージョ、ウィルマン、ンザンザ、ティンチョ、ダグラス、アンドレス・カロ、スエロ。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo)
膝の重傷から完全復活!23歳の至宝カルロス・アルバレスが圧巻の2アシストで輝く
レバンテのファンにとって、プレシーズン最後のゲームにおける最大の収穫であり朗報となったのは、23歳のアタッカーであるカルロス・アルバレスの完全復活と素晴らしいパフォーマンスでした。
アルバレスは今年5月、左足首の前シンドスモシス靭帯のグレード2という深刻な重傷を負い、長期離脱を余儀なくされていました。昨シーズンの終盤、ルイス・カストロ監督はチームの絶対的な主軸であったアルバレスを欠いたまま、極めて過酷な残留争いを戦い抜かなければならないという非常に困難な状況を強いられていました。
しかし、懸命なリハビリを経てついにピッチへと戻ってきた若き天才は、今夏の始動から驚異的な回復力とブランクを一切感じさせない異次元の輝きを見せています。プレシーズン中のアルバセテ戦に続き、このカステリョン戦でも2試合連続での先発出場を果たすと、キックオフ直後からその並外れた戦術眼と正確なキック技術を遺憾なく発揮しました。
特に昨シーズンの1部リーグでセンセーションを巻き起こし、今夏にチームを去った若手ストライカーのカルロス・エスピが残した巨大な穴をどのように埋めるかが最大の懸念事項となっていましたが、アルバレスは新エース候補のイバン・ロメロと抜群のホットラインを形成。前半5分の先制シーン、そして後半57分の勝ち越しゴールのいずれも、アルバレスの極めて精密なアシストから生まれており、彼の存在がチームの攻撃クオリティを何段階も引き上げていることを証明しました。
カストロ監督は後半79分に大事を取って彼をマーク・サントスと交代させましたが、ピッチ上での彼のプレーはまさに圧巻の一言でした。1週間後に控えるRCDEスタジアムでのエスパニョールとの開幕戦、そしてその後のオサスナ戦に向けて、アルバレスが開幕スタメンの座に君臨することはもはや確実視されています。 (via Estadio Deportivo) (via SPORT)
移籍市場を揺らすカルロス・アルバレスの去就と2027年までの契約延長プロジェクト
レバンテと2027年6月までの契約を交わしているカルロス・アルバレス。彼のピッチ上での圧倒的な存在感に対し、移籍市場の閉幕が迫る中で他クラブからの引き抜きの噂や関心が絶えず渦巻いています。
レバンテのスポーツディレクションは、クラブのスポーツ面における最優先プロジェクトとして、アルバレスとの契約延長交渉に全力で取り組んでいます。将来的なチームの核として、また資産価値を確実に保護するためにも、早期の合意形成を目指して地道な作業を進めています。
これに対し、かつてアルバレスが所属していたセビージャのフロントオフィスも、このレバンテとアルバレスを巡るあらゆる交渉の進捗を非常に注意深く監視しています。将来的に他クラブへの高額移籍が発生した場合や、契約更新に伴う諸条件がセビージャ側の保有する権利に影響を与える可能性があるためです。
しかし、カルロス・アルバレス自身はレバンテというクラブ、そしてサポーターに対して深い愛着を抱いており、移籍に関する周囲の騒がしさをよそに、クラブへの高い忠誠心を貫いています。彼は日頃から『このレバンテという素晴らしいクラブでフットボールを続けられていることに、心の底から満たされた幸せを感じている』と自身の素直な気持ちを隠すことなく口にしており、ポルトガル人指揮官ルイス・カストロのもとで4年目のシーズンを迎える準備に100%の集中を注いでいます。 (via Estadio Deportivo)
かつてレバンテで大復活を遂げたアルノー・コネがセビージャへ仕掛けた18ゴール回避の復讐劇
移籍市場の最終盤における選手登録や交渉のドラマが語られる中で、レバンテの歴史における最も衝撃的で痛快なエピソードとして今も語り継がれているのが、元コートジボワール代表FWアルノー・コネが仕掛けた計画的な自動更新契約のボイコット事件です。
セビージャはかつて、PSVアイントホーフェンで圧倒的な輝きを放ち、アフリカで最も有望な9番と謳われたコネを獲得するため、当時のクラブ史上最高額となる約1500万ユーロという破格の投資を行いました。フレデリック・カヌーテやルイス・ファビアーノらと共に世界基準の強力なフォワードラインを形成することが期待されていましたが、悲劇的な怪我の連続と信頼の欠如から自信を完全に喪失。セビージャでの4年間で公式戦わずか49試合、2ゴールにとどまり、クラブ史上最悪の投資失敗例とみなされていました。ハノーファー96へのレンタルでも再起を果たせなかった彼に対し、セビージャのフロントはついに契約最終年となったシーズンに、レバンテへの期限付き移籍を決定しました。
しかし、レバンテの当時の指揮官ファン・イグナシオ・マルティネス監督は、フットボール界から消えかけていたこのストライカーの再生方法を見事に見つけ出しました。コネはレバンテのユニフォームを着て息を吹き返し、リーグ戦34試合で15ゴール、さらにコパ・デル・レイでも2ゴールをマークし、全公式戦合計17ゴールを叩き出す大爆発を見せました。
ところが、この大活躍の裏には、セビージャ側が設定していた『もし公式戦で合計18ゴールを奪った場合、セビージャとの契約が自動的に1年間延長される』という極めて特殊な契約条項が存在していました。16点目をサンチェス・ピスフアンでの古巣セビージャ戦で決めて相手の欧州カップ戦出場権を粉砕したコネは、第36節のグラナダ戦でついに17点目をマーク。あと1点決めてしまえば、再びセビージャに安い給与で拘束され、自由を奪われることを何よりも嫌ったコネは、この17点目の直後に信じられない行動に出ました。ゴールを祝う際に意図的にユニフォームを脱ぎ、累積警告による出場停止処分を自ら勝ち取ったのです。
これにより、残されたシーズンは最後の2試合のみとなりましたが、コネの周囲には奇跡的かつ非常にタイミングの良い右膝の負傷が発生。彼はその後の試合への出場を頑なに拒否し、18ゴール目に到達することなくシーズンを終了させました。
契約満了により完全なフリーエージェントとなったコネは、自らを再生してくれたレバンテと即座に違約金なしで正式契約を締結。そしてそのわずか数週間後、2012/13シーズンが始まる直前に、レバンテは彼をプレミアリーグのウィガンへ400万ユーロで売却することに成功したのです。
1500万ユーロの大金を投じたセビージャには1ユーロの移籍金も残らず、タダで手放す羽目となったこの完璧なまでの計画的復讐劇は、今もスペインフットボール界の伝説的な小ネタとして語り継がれています。 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
レバンテUDはプレシーズン最終戦でカステリョンに1-3で快勝し、23歳の至宝カルロス・アルバレスが膝の重傷から完璧な2アシストをマークして完全復活を果たすなど、エスパニョールとの開幕戦に向けて素晴らしい仕上がりを見せました。ピッチ外ではセビージャが注視するアルバレスの2027年契約延長交渉や、歴史的なコネのボイコット劇が今もなおファンの間で熱く語り継がれており、ポルトガル人指揮官ルイス・カストロのもとで万全のスタートを切る準備が整っています。