アグスティン・ジアイ アトレティコが右サイドバック補強に向け獲得検討

ブラジルのパルメイラスに所属する22歳のアルゼンチン人右サイドバック、アグスティン・ジアイに対し、アトレティコ・マドリードが獲得に向けた関心を再び強めている。ナウエル・モリーナ・ルセロがローマへ移籍したことで右サイドバックの層が薄くなった同クラブは、2027年1月の放出に応じる方針へ転じたパルメイラスの動きを注視している交渉中の段階だ。

パルメイラス側は今冬の移籍市場において、ジアイの欧州移籍を評価し交渉を円滑に進めるという約束を本人と交わしたとされる。背景には同選手の目覚ましい成長と市場価値の高まりがあり、クラブ側は評価額を2500万ユーロ(約1億3920万レアル)前後に設定して大きな移籍金収入を見込んでいる。

しかし、ブラジルのクラブが売却を認める絶対的な条件として掲げているのが、南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス決勝の終了である。ウルグアイのモンテビデオにあるエスタディオ・センテナリオで11月28日に行われるエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタとの決戦を終えるまでは、いかなる移籍交渉の成立も認めない構えだ。

これまでの動向を振り返ると、8月にはマッシミリアーノ・アッレグリ監督率いるナポリから1300万ユーロのオファーが提示されたものの、パルメイラスはこれを即座に突っぱねていた。現在はナポリやミラン、さらにサウジアラビアのクラブからも打診が届いているが、ジアイ自身は欧州最高峰の舞台でキャリアを続ける意向を強く持っている。

そうした中で最も魅力的な選択肢となっているのが、ディエゴ・シメオネ監督が指揮を執るアトレティコ・マドリードからの関心である。実は3年前にもサン・ロレンソに所属していた彼に対し、アンドレア・ベルタが約500万ユーロを提示したものの、約800万ユーロを出したパルメイラスに競り負けた経緯が存在する。

今回の再関心は、ナウエル・モリーナ・ルセロがローマへ去ったことで右サイドバックの補強が緊急課題となったことが引き金となった。シメオネ監督が求めるのは高い強度と豊富な運動量、縦への爆発的な推進力を持ちながら守備の義務を怠らない選手であり、その要求水準にジアイは見事に合致している。

さらに彼の評価を後押ししているのが、アルゼンチン代表における急速な台頭と目覚ましい活躍にほかならない。2026年3月にリオネル・スカルローニ監督から初めて召集を受けて以降、直近の代表戦ではリオネル・メッシの代表引退試合を含む3試合連続で先発出場を果たした。かつて定位置を争ったナウエル・モリーナやゴンサロ・モンティエルと肩を並べ、代表の右サイドバックとして重要な選択肢へと成長を遂げている。

2026年シーズンの成績を見ても、パルメイラスと代表を合わせて公式戦47試合に出場し、3得点1アシストという安定した実績を残している。とりわけライバルのコリンチャンスとのクラシコでは2ゴールを挙げて4-1の大勝に貢献し、チームの絶対的な主力として強烈な印象を植え付けた。

つまりこの一連の動きが示しているのは、アトレティコが手薄となった右サイドの即戦力として、ディエゴ・パブロ・シメオネの戦術を体現できる若きアルゼンチン代表DFを真剣に狙っている事実である。まずは11月28日のコパ・リベルタドーレス決勝が大きな境界線となり、その直後から欧州行きを巡る本格的な移籍交渉が加速する見通しだ。(via ElDesmarque)