CL敗退の波紋と来季のスカッド構想

バイエルン・ミュンヘンに合計スコア3-4で敗れ、チャンピオンズリーグ準々決勝で姿を消すことになった。アリアンツ・アレーナでの第2戦、同点の場面でエドゥアルド・カマヴィンガが時間稼ぎによる不必要な2枚目のイエローカードで退場。数的劣勢となった8分間で2失点を喫し、万事休すとなった。カマヴィンガは試合後、自身のSNSで『責任は自分にある。チームメイトとファンに謝罪したい。サポートに感謝する。Hala Madrid、永遠に』と謝罪した。リーガでも首位バルセロナに9ポイント差をつけられ、2年連続で主要タイトル無冠の危機に瀕している。

この敗戦を受け、クラブは来季に向けた重要な決断を迫られている。一部からはスカッドの全面的な刷新を求める声も上がっているが、フロレンティーノ・ペレス会長ら上層部は冷静な分析を続けており、革命的な血の入れ替えは行わない方針だ。ヴィニシウス、エンバペ、ベリンガムのトリオを軸に、クルトワ、ミリトン、チュアメニ、バルベルデ、ギュレルといった主力は残留する。一方で、退団が確実視されているのは契約満了を迎えるダビド・アラバとダニ・カルバハルだ。カルバハルについては引き留める声もあるが退団濃厚であり、代わってアントニオ・リュディガーは契約を更新する見込みとなっている。ダニ・セバージョス、レンタル中のゴンサロ、フラン・ガルシア、マルコ・アセンシオ、そしてカマヴィンガは放出候補となっており、特にカマヴィンガは多額の移籍金を得るための切り札と考えられている。若手のマスタントゥオーノは欧州の他クラブへレンタルされる可能性が高い。新戦力としては、エンドリッキのローンバックとニコ・パスの買い戻し、そして残留を強く希望しているトレント・アレクサンダー=アーノルドが軸となる。

また、昨夏に獲得した選手たちが機能していない(トレントのみが先発で、カレーラス、フイセン、マスタントゥオーノはベンチ要員)ことから、チーフスカウトのジュニ・カラファトの立場が非常に危うくなっている。戦力バランスについて、ジャーナリストのフアンマ・ロドリゲスは『問題はヴィニシウスとエンバペが共存できないことだけではない。問題は前線の選手ではなく、その後ろにいる選手たちにある。マドリードは多くのポジションで質を向上させ、補強しなければならない』と指摘している。

監督人事も大きな焦点だ。アルバロ・アルベロア監督はロッカールームからの支持は得ているものの、CL敗退と無冠の責任を問われ、退任の可能性が非常に高い。MARCAの15万人規模のアンケートでは、73%のファンがアルベロアの退任を支持し、67%がCL敗退の直接の責任は監督にあると回答した。次期監督の最有力候補としてユルゲン・クロップの名前が挙がっており、クラブは彼が現場復帰を望むかどうかの返答を待っている。ジョゼ・モウリーニョも復帰にオープンな姿勢を見せ、マウリシオ・ポチェッティーノもリストに名を連ねる。ジネディーヌ・ジダンはフランス代表監督就任の口頭合意があるものの「絶対はない」状況だ。一方、ディディエ・デシャンについては、彼の側近がマドリード就任の噂を完全に否定している。

さらに、ドイツの主要紙『Welt』のスポーツ部長スヴェン・フローアは、バイエルン戦後のマドリードの態度を『世界で最も見苦しい敗者』と題した記事で痛烈に批判した。『レアル・マドリードはミュンヘンで敗退し、いつものように審判のせいにする。何年にもわたって尊敬と品位を失い続けているこのクラブのDNAには、裏切りが組み込まれている。勝つのは簡単だが、負けることに耐えられる者は少ない。かつて誇り高く、偉大で模範的だったこのクラブは、何年にもわたって尊厳と尊敬を失い続けている』と書き出し、ヴィニシウスの審判への嘲笑や試合後の執拗な抗議、ベリンガムやギュレルの暴言を非難。『彼ら自身のパフォーマンスのせいではなく、審判のせいだと言うのか。スペイン人の怒りはカマヴィンガに向けられるべきだ。スポーツマンシップに反する振る舞い、審判への脅迫、そして背後からの裏切りは、長い間レアル・マドリードのDNAの一部となっている。ヴィニシウスがFIFA最優秀選手賞に選ばれなかった際の哀れなボイコットや、組織的に騙されていると主張したRFEFへの抗議文を思い出せばいい。バイエルンは当然の勝利を収めた。レアル・マドリードはただそれを認めるべきだ』と、クラブの姿勢そのものを猛烈に非難した。👔 (via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via AS) (via MARCA) (via Esport3)