ビジャレアルを2-0で撃破しカンファレンスリーグ決勝へ弾み

ラージョ・バジェカーノはホームのバジェカスでビジャレアルを2-0で下し、見事な勝利を収めた。試合は序盤、サードプレイス確保を目指すビジャレアルが高い位置からのプレスを仕掛け、セルジ・カルドナが立て続けにシュートを放つなどラージョを脅かした。しかし、ラージョは徐々に主導権を握り、28分にアンドレイ・ラティウの絶妙なスルーパスに抜け出したセルヒオ・カメージョが、相手DFカンブワラを翻弄してGKアルナウ・テナスの届かない隅へとシュートを突き刺し先制した。カメージョにとってはこれが今季リーグ戦4点目となった。

さらに後半開始直後の47分、ビジャレアルのビルドアップのミスを逃さずオスカル・トレホがボールを奪い、左サイドのアレマオへアシスト。アレマオが浮かせるシュートでGKの頭上を抜き、追加点を奪った。ビジャレアルは選手交代で反撃を試みたが、ラージョの堅い守備を崩せず、最初の枠内シュートは82分まで生まれなかった。終盤にはフラン・ペレスが決定機を迎えたもののシュートはクロスバーを越え、試合はそのまま2-0で終了した。5月27日にドイツのライプツィヒで行われるクリスタル・パレスとのUEFAカンファレンスリーグ決勝に向け、これ以上ない完璧なリハーサルとなった。(via MARCA)

オスカル・トレホの感動的な別れと第8ゲートの命名

今季限りでラージョ・バジェカーノを退団するキャプテン、オスカル・トレホに対し、バジェカスは涙と感動に包まれた壮大なオマージュを捧げた。10シーズンにわたり333試合に出場し、クラブ史上外国人最多出場記録と歴代6位の出場記録を持つ彼を称えるため、試合開始8分にはスタンドのファンが彼の名前を大合唱し、背番号8を描いた巨大な壁画を掲げた。

先制点を決めたカメージョはトレホの背中に飛び乗ってゴールを捧げ、アレマオも2点目を決めた際に同様に彼と喜びを分かち合った。そして66分、ペドロ・ディアスと交代してピッチを退く際、ラージョとビジャレアルの両チームの選手やスタッフが花道を作り、トレホは涙を流しながらベンチへ向かった。

試合終了後にはラージョの全選手が、赤い斜め線が入った背番号8のユニフォームを着用してトレホを胴上げした。さらにマルティン・プレサ会長から記念プレートが贈られ、スタジアムの第8ゲートが「オスカル・トレホ」と命名されることがサプライズで発表された。その後、彼は家族とともにピッチを一周し、バジェカスでの最後の時間を惜しんだ。(via MARCA)

トレホが語る感謝と決勝戦への熱い想い

試合後、オスカル・トレホは涙を浮かべ、言葉を詰まらせながらファンやチームへの想いを語った。『信じられない、自分がどこにいるのかもわからない。10年間与えてくれた愛情に一生感謝する。このユニフォームを着たこと、ここのすべての人に対してとても透明で誠実であったことを誇りに思う』

両チームからの花道については『自分の中には収まりきらないことだ。自分が何をしたのかわからないといつも言ってきたが、このスポーツに感謝している。普通の人間、謙虚な人間であったことに。相手チームには一人一人に、こんなことは予想していなかったと言った。それが私を打ちのめし、あそこで崩れ落ちた』と明かした。

第8ゲートに自身の名前が冠されることについては『予想していなかった。会長には異論があると伝えた。ここには私と同じくらいそれに値する人がたくさんいると。そして、その8番が私がとても愛している人、ミチェルであると知っているから… でも、彼らのため、自分のため、そしてその瞬間を持てなかったすべての人たちのために楽しむようにと言われた』と謙虚な姿勢を見せた。

自身のこれまでの日々を振り返り『またやりたい。美しい瞬間、昇格、カップ戦の準決勝を経験してきたし、今日はサッカー選手として過ごした中で最高の日の一つだった。10点満点中9点をつけたい。なぜなら、決勝戦でどうなるかによって10点になるから。クリスタル・パレス戦が終わるべきように終わってほしいが、それを生きること自体が一生残る』とカンファレンスリーグ決勝への意気込みを示している。(via MARCA)

イニゴ・ペレス監督が語るトレホへの称賛と自身の去就

イニゴ・ペレス監督は試合後、トレホについて最大限の賛辞を贈った。『彼はその振る舞い方において純粋で模倣できない。比類のない偉大さを持っている。彼が言っていることは理解しているが、私は偶然を信じない。今日が彼の日だったなら、ラージョの日の象徴になってほしい。選手たちに、彼との最初の瞬間を思い出すように言ったが、全員が感謝や助けの良い言葉だったと一致した。彼がいなければ、この期間は不可能だったといつも言っている。誰もが彼のことを良く言う』と語った。

また、対戦相手であるビジャレアルの次期監督候補として噂されている自身の将来については『ラージョの監督になるには多くのことが必要だ。他のクラブと同じように特別なエネルギーが必要だが、ここではそのエネルギーを緊急かつ迅速に再生させる必要がある。決断や熟考には時間がかかるもので、現在私はその熟考のプロセスにいる。ドレッシングルームやスタンドにあるものを他のチームで得ることはできないと自覚している。これを経験した人なら私の言っていることが分かるだろう。これこそ私が見た中で最も純粋な感情だ』と明言を避けた。

スタンドのファンからは『借りは返された。クソ・ラージョにはお前の名前がある。イニゴ・バジェカスはお前の家だ』という横断幕が掲げられ、監督は『私は非常に情熱的な人間で、家からスタジアムに来る途中で涙を流したのはこれが初めてではない』と感情を露わにした。(via Estadio Deportivo)

最終節とヨーロッパカップ戦への展望

ビジャレアル戦の勝利により、ラージョ・バジェカーノは勝ち点を47に伸ばし、リーグ8位につけている。カンファレンスリーグ出場権が与えられる7位のヘタフェ(勝ち点48)とはわずか1ポイント差である。

最終節は敵地メンディソロサでのアラベス戦となる。自力での7位浮上は不可能だが、ラージョが勝利しヘタフェがオサスナ戦で引き分け以下に終わるか、あるいはラージョが引き分けてもヘタフェが敗れれば、直接対決の成績で上回っているラージョが7位となる。統計データによると、ラージョのカンファレンスリーグ出場権獲得の確率は27%と見積もられている。

また、リーグ戦の結果に関わらず、5月27日にはカンファレンスリーグ決勝のクリスタル・パレス戦が控えており、これに勝利すれば来季のヨーロッパリーグ出場権を直接獲得できる。クラブにとって歴史的な大一番となる。(via ElDesmarque)

スタメンと交代選手

この日のビジャレアル戦、イニゴ・ペレス監督が送り出したスターティングメンバーは以下の通りである。

GK:アウグスト・バタージャ

DF:アンドレイ・ラティウ、パテ・シス、フロリアン・ルジューヌ、ペップ・チャバリア

MF:オスカル・バレンティン、ウナイ・ロペス、ホルヘ・デ・フルトス、セルヒオ・カメージョ、オスカル・トレホ

FW:アレマオ

後半には、66分にトレホに代わってペドロ・ディアスが投入された。また、73分にはカメージョとアレマオに代わってフラン・ペレスとカルロス・マルティンがピッチに入り、81分にはチャバリアに代わってパチャ・エスピノ、82分にはウナイ・ロペスに代わってアブドゥル・ムミンが起用された。前節で負傷交代したジェラール・グンバウとイバン・バジウもメンバー入りを果たしており、チームの総力戦でこの勝利を掴み取った。(via MARCA)

【本日の総括】

退団するレジェンド、オスカル・トレホへの愛情と感動に満ちたバジェカスでの一戦。ビジャレアルを2-0で完璧に退けたラージョは、来季のヨーロッパ進出の可能性を最終節まで残し、さらには目前に迫るカンファレンスリーグ決勝へ向けて最高の弾みをつけた。