エルチェとのアウェイ戦は1-0で敗北

ラ・リーガEAスポーツ第37節、ヘタフェCFはマルティネス・バレロ・スタジアムでエルチェCFと対戦し、1-0で敗北を喫しました。試合開始直後から、残留を懸けて絶対に勝利が必要なエルチェに高いインテンシティで押し込まれる展開が続きました。ヘタフェは相手の激しいプレスの前にボールを繋ぐことができず、前線にマルティン・サトリアーノを残して守備を固めざるを得ない時間帯を強いられます。そして前半19分、エルチェのビクトル・チュストにペナルティエリア外から強烈なボレーシュートを決められ、先制を許してしまいました。このシュートはドミンゴス・ドゥアルテのクリアボールを拾われたもので、GKダビド・ソリアには全く防ぐ術のない完璧なシュートでした。失点後もヘタフェは攻撃の形を作れず、相手GKマティアス・ディトゥロを脅かす場面は皆無のまま時間が経過しました。後半に入るとヘタフェはアグレッシブさを取り戻し、数的不利ながらも意地を見せてエルチェのゴールに迫る場面を作り出しましたが、最後まで同点に追いつくことはできず、痛い黒星となりました。(via MARCA)

ジェネが前半に一発退場で数的不利に

試合を決定づける大きなアクシデントが前半39分に発生しました。ヘタフェの守備の要であるジェネが、エルチェのヘルマン・バレラに対する危険なタックルで一発退場となりました。最終ラインの裏のスペースへ抜け出そうと走るバレラに対し、ジェネがスライディングタックルを試みましたが、対応が遅れてバレラを激しく弾き飛ばす形となってしまいました。主審のガルシア・ベルドゥラはVARでプレーを確認した後、一切の躊躇なくジェネにレッドカードを提示しました。これによりヘタフェは残り50分以上を10人で戦うという非常に過酷な状況に追い込まれ、ホセ・ボルダラス監督のゲームプランは完全に崩壊しました。ジェネはこの退場処分により、ヨーロッパカップ戦の出場権が懸かる最終節の試合には出場できません。(via SPORT)

サトリアーノが試合後にイエローカードを受け次節出場停止

試合終了後にもチームにとって不名誉で痛手となる出来事がありました。前線で孤軍奮闘していたマルティン・サトリアーノが、試合終了の笛が鳴った後、ピッチ上で主審の判定に対して言葉で激しく抗議したため、イエローカードを受けました。ガルシア・ベルドゥラ主審の試合記録には、試合終了後もピッチに残って判定に不満を示したことが警告の理由として明確に記載されています。サトリアーノはこれで累積警告に達し、次節は出場停止となります。ジェネに続き、ヨーロッパカップ戦出場権を懸けた重要な最終節オサスナ戦で主力アタッカーを欠くことになり、チーム編成に大きな影響を与えます。(via MARCA)

ボルダラス監督のスタメンと試合中の采配

ホセ・ボルダラス監督は、エルチェ戦に向けて負傷離脱中のフアンミ・ヒメネスを除く全選手を起用できる状態でした。スタメンは、前節マジョルカ戦に勝利したメンバーをベースにした陣容となりました。GKは不動のダビド・ソリア、ディフェンスラインはニョム、ジェネ、ドミンゴス・ドゥアルテ、ザイド・ロメロ、フアン・イグレシアスの5人が並びました。中盤にはルイス・ミジャ、マウロ・アランバリに加え、前節のデビュー戦で素晴らしい活躍を見せたカンテラ出身の若手、ダミアン・カセレスを再びスタメンに抜擢しました。前線はマリオ・マルティンがルイス・バスケスを抑えてスタメン入りし、サトリアーノとコンビを組みました。ジェネの退場後、ボルダラス監督は深刻な表情を浮かべましたが、前半のうちは交代カードを切らずにシステムのバランスを保つことで耐え忍びました。後半に入り53分にダミアン・カセレスに代えてダビンチを投入して流れを変えようと試み、72分にはニョムとドゥアルテに代えてアブカルとバスケスを、さらに84分にはマリオ・マルティンに代えてビルマンチェビッチをピッチに送り込み、数的不利のなかで最後まで同点ゴールを目指す執念の采配を見せました。なお、ボルダラス監督の将来についてはクラブを離れる可能性も取り沙汰されており、本人は『何も除外されていない』と自身の去就について意味深なコメントを残しています。(via ElDesmarque)

エルチェのサラビア監督が語った試合の振り返り

対戦相手であるエルチェのエデル・サラビア監督は、ヘタフェ戦の勝利と試合内容について詳細に語りました。『私たちがやりたかったことを上手く展開できたのは1-0になるまでだった。後半は全く逆で、パスを10回以上繋ぐポゼッションが全くできなかった。それは相手陣内に定着するために試合が要求していたことだった。後半は感情や懸かっているものの大きさを考えれば理解できるが、私たちがやるべきことを何もできなかったため、非常に低調な内容になってしまった。それでも今日のような日においては、おそらく結果が最も重要だろう。勝つ必要があり、それを達成したのだから』と、ヘタフェが数的不利になりながらも後半に見せた反撃の圧力に苦しんだことを率直に認めています。(via Estadio Deportivo)

ヨーロッパカップ戦出場権をかけた争いと確率

エルチェに敗れたことでヘタフェの勝ち点は48のまま変動せず、現在7位につけています。しかし、ヨーロッパの舞台への道は最終節まで残されています。6位のセルタがアスレティック・ビルバオと引き分けて勝ち点51となったため、勝ち点差は3のままです。ヘタフェはセルタとの直接対決の成績で上回っているため、最終節でヘタフェが勝利し、セルタがセビージャに敗れれば、順位を逆転して6位となりUEFAヨーロッパリーグの出場権を獲得できます。一方で、現在の7位を守り切ればUEFAカンファレンスリーグの出場権を獲得できますが、背後からの猛追が迫っています。ラージョ・バジェカーノがビジャレアルに勝って勝ち点47に伸ばし、バレンシアもレアル・ソシエダに劇的な勝利を収めて勝ち点46に到達、さらにエスパニョールもオサスナを下して勝ち点45としています。ヘタフェは最終節で勝利すれば自力で7位以上を確定させることができますが、引き分けや負けの場合は他会場の結果に運命を委ねることになります。MisterChipの統計データによると、ヘタフェがカンファレンスリーグ出場権を獲得できる確率は33%、ヨーロッパリーグに進出する確率は21%と算出されています。(via ElDesmarque)

最終節は残留を懸けたオサスナとの死闘へ

ヘタフェの今シーズン最終戦となる第38節は、ホームのコリセウムにオサスナを迎えます。ヘタフェにとってヨーロッパカップ戦出場権が懸かった重要な一戦ですが、対戦相手のオサスナにとってもクラブの存亡を懸けた絶対に負けられない試合です。オサスナは第37節でエスパニョールに1-2で敗れ、勝ち点42で降格の危機に瀕しています。オサスナのアレッシオ・リスチ監督は試合後、『今日の敗戦の最大の責任は私にある。選手たちはピッチで全てを出し尽くしてくれたので、謝罪するのは私だ。今日はファンに感謝し、私が謝罪しなければならない。今日は苦しみ、最悪の気分を味わうべきだ。二度と同じ思いをしたくないと思えるように、その痛みを経験しなければならない。しかし明日は、動物のように頭を高く上げて立ち上がらなければならない。ヘタフェ戦に集中し、全てを出し尽くしに行く。プランBはない』と激しく選手を鼓舞しました。残留を懸けて文字通り死に物狂いでコリセウムに乗り込んでくるオサスナに対し、ヘタフェは守備の柱であるジェネと前線のサトリアーノを欠く満身創痍の状況で、今シーズンの集大成となる総力戦を強いられます。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

エルチェ戦は数的不利による苦しい敗戦となりましたが、ヨーロッパカップ戦出場の夢は最終節コリセウムでのオサスナ戦に全てが託されました。主力2人の出場停止を乗り越え、残留に懸ける相手の執念を跳ね返せるかが鍵となります。