イニゴ・ペレス新監督の初陣と14年ぶりに復活したラシンとの開幕戦

ビジャレアルの新指揮官イニゴ・ペレス率いるチームは、ラ・リーガ開幕戦として敵地エル・サルディネロでラシン・サンタンデールとの対戦を迎えます。この試合は、昨シーズンに2部リーグを制して昇格を果たしたラシンにとって、実に14年ぶりとなる1部リーグでの記念すべき開幕戦となります。歴史を振り返ると、両チームの対戦は2013年4月から2025年12月まで一度も行われておらず、過去5試合の対戦成績は2勝2敗1分けと完全に五分です。最も新しい直近の対戦では、ラシンが2-1で勝利を収めています。プレシーズン中のビジャレアルは非常に好調を維持しており、とりわけ直近の試合ではガラタサライのホームで1-2と勝利を飾るなど、2連勝を飾ってこの開幕戦に乗り込みます。前監督のマルセリーノ・ガルシア・トラルが過去2シーズン半でチームをラ・リーガ3位に導き、国内大会において極めて高いハードルを残したのに対し、イニゴ・ペレス新監督は攻撃的で積極的なプレースタイルを標榜しています。高いポゼッション率を維持し、サイドバックを深く侵入させ、敵陣で激しいハイプレスをかけることで勝利を掴み取るスタイルを目指します。新監督はエル・サルディネロでの試合に向け、『私たちがコントロールしなければならない、感情的な雰囲気に満ちた試合になると予想している』と敵地の熱狂を警戒しつつも、勝利でのスタートを強く意識しています。(via SPORT) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)

全員が起用可能な驚異のコンディションと開幕スタメンを巡る指揮官の贅沢な悩み

過酷な夏場のプレシーズンを経た8月中旬としては異例のことに、ビジャレアルは現在、全選手が怪我なく健康に稼働できる驚異的なコンディションを維持して開幕に臨みます。昨シーズンは深刻な負傷によって満足なパフォーマンスを発揮できなかったセンターバックのローガン・コスタも、今夏は順調にすべてのトレーニングメニューを消化して万全の準備を整えました。この状況について、前日記者会見でイニゴ・ペレス監督は『全選手が選択肢に入るため、誰をスタメンにするか非常に悩んでいる』と、贅沢な葛藤を抱えていることを正直に告白しています。現時点での予想スターティングメンバーとしては、ゴールキーパーに新戦力のルイス・ジュニオールが入り、右サイドバックにモウリーニョ、左サイドバックにカルロス・ロメロ、センターバックのペアにはフォイスとレナト・ヴェイガが並ぶ布陣が有力視されています。中盤の底ではパペ・ゲイが相棒を務め、コメサーニャまたは若き超新星マシアとコンビを組み、両翼には10番を背負うアベルト・モレイロとニコ・ペペ、最前線にはジョルジュ・ミカウタゼとジェラール・モレノ(あるいはアヨセ・ペレス)が並ぶという、攻撃力あふれる超攻撃的布陣が予想されています。ただし指揮官は、開幕戦のスタメンはシーズンがさらに進んだ頃に見せるメンバーとは大きく変化する可能性もあると言及しています。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)

主力の退団と実力派の復帰・超新星カンテラーノの昇格による新たな布陣

新生ビジャレアルは、今夏の移籍市場で多くの人員整理と血の入れ替えを行いました。チームからは中盤の要であったダニ・パレホをはじめ、アルフォンソ・ペドラサ、トーマス・パーティ、ラファ・マリン、そしてキーパー陣のディエゴ・コンデ、アルナウ・テナスといった主力級の選手たちが去りました。一方で、昨季はエスパニョールへレンタル移籍していたカルロス・ロメロや、ラージョでのレンタルから戻ってきたイリアス・アコマシュといった実力派が復帰したほか、守護神の座を競わせるべく経験豊富なペーテル・グラーチを新たに獲得しています。さらに、昨季は怪我でほとんど稼働できなかったセンターバックのウィリー・カンブワラや前述のローガン・コスタも完全に復活しており、実質的な超一級の新戦力として期待されています。これらに加え、下部組織(カンテラ)から引き上げられたアラサヌ・ディアタと、わずか17歳にして未来のロドリと各方面から大絶賛される怪物ミッドフィルダー、カルロス・マシアの2名がトップチームに昇格しました。この新進気鋭の若者たちの台頭は、チームに大きな活力を与えています。(via SPORT)

ミカウタゼを巡るバルセロナからの関心と解除金が跳ね上がる時間制限のプレッシャー

昨夏に3000万ユーロの移籍金でビジャレアルへ加入したジョージア代表ストライカーのジョルジュ・ミカウタゼを巡り、夏の移籍市場終了間際に大きな動きが生じています。ミカウタゼは昨季公式戦42試合に出場して15ゴール6アシストを記録し、クラブの3位フィニッシュに多大なる貢献を果たしたものの、一部ではまだそのポテンシャルを全て発揮しきれていないとも評されていました。現在、フリアン・アルバレスの獲得交渉が難航しているFCバルセロナが、ミカウタゼをその代替候補リストの上位に位置づけています。彼の契約には6000万ユーロの契約解除金が設定されていますが、ビジャレアル側は市場終了間際の駆け込み移籍という最悪のシナリオを回避するため、市場の残り10日間に入ると解除金が7500万ユーロ(1500万ユーロの自動増額)に跳ね上がるという特殊な条項を組み込んでいます。2026年夏の移籍市場は8月31日の深夜に閉幕するため、この増額条項が発動するのは8月21日の金曜日から22日の土曜日に変わる深夜0時00分となります。これにより、バルセロナのデコ・スポーツディレクターは、安価な6000万ユーロでミカウタゼを獲得するためには1週間未満という極めてタイトな猶予の中で決断を迫られており、大きな時間的プレッシャーの中で厳しい判断を迫られています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

新指揮官イニゴ・ペレスの就任で新たな攻撃的スタイルへと舵を切ったビジャレアルCFは、14年ぶりに1部に復帰したラシンとの重要な開幕戦を控えています。夏の退団者が出た一方で、復帰組やカンテラの超新星マシアらの台頭、そして怪我人のいない驚異的な健康状態で開幕戦に挑む準備は万全です。バルサから関心を集めるエースFWミカウタゼの去就に関しては、解除金が7500万ユーロへ跳ね上がる期限が1週間以内に迫っており、移籍市場閉幕に向けたピッチ外の動向からも目が離せません。