ヨーロッパリーグ登録リストA発表!オドリオソラ選外と若手登録の巧みなパズル

UEFAヨーロッパリーグのグループステージに向けた主要メンバー登録リストである「リストA」が発表されました。このリストは9月2日までにUEFAへ提出されたもので、原則として来年1月の冬の移籍市場が開くまで変更することができない25名の枠となっています。

今回のリストにおける最大のトピックは、アルバロ・オドリオソラの選外です。彼は2026年2月21日に左膝前十字靭帯を断裂する重傷を負ってからリハビリを続けており、10月まで実戦復帰が難しい状態にあります。そのため今回のリストから除外されることになりました。もし彼がグループステージ期間中に順調に回復したとしても、クラブが別の登録選手を除外するなどの入れ替え手続きを行わない限り、少なくとも決勝トーナメントに進むまではヨーロッパリーグのピッチに立つことはできません。

この一方で、主力の若手センターバックであるジョン・マルティンをめぐっては、クラブの巧妙なリスト管理が行われました。彼は年齢と育成期間の条件を満たしているため、試合前日の23:59まで人数の制限なく自由に追加・変更ができる「リストB」に登録されました。UEFAの公式レギュレーションには、『選手が2005年1月1日以降に生まれており、15歳に達して以降、当該クラブで継続して2年間、または連続して3年間(同協会のクラブへの1回かつ1年以内の期限付き移籍は許容される)プレーする資格を保持している場合、リストBに登録することができる』という厳格なルールが存在します。2006年4月23日生まれで下部組織育ちのジョン・マルティンはこの基準を完全に満たしているため、無理にリストAに登録する必要がありませんでした。

このやりくりによって生まれたリストAの空き枠を活用し、クラブはリストBの条件を満たさない2004年以前生まれの下部組織(サンセ)の選手3名をリストAに滑り込ませることに成功しました。登録されたのはゴールキーパーのアイトール・フラガ(2003年生まれ)、ルケン・ベイティア(2004年生まれ)、そしてアレックス・ルバルビエ(2004年生まれ)の3名です。特に左サイドバックのルバルビエは、マタラッツォ監督から非常に大きな信頼を寄せられている期待の若手であり、トップチームでの公式戦デビューはまだ果たしていないものの、今回の欧州カップ戦でのサプライズ起用に期待がかかります。(via DiarioVasco)

EL登録リストから浮き彫りになるマタラッツォ監督の構想とポジションの妙

ヨーロッパリーグの登録リストからは、マタラッツォ監督が今シーズン描いているチームの構想や、選手選考における裏事情も透けて見えています。

今回のリストAの選考において、サンセ(Bチーム)に所属するバルダ、ルペレス、キタの3選手が登録から外れることになりました。バルダとルペレスの2名は年齢などの基準から「リストB」に登録できず、ヨーロッパリーグに出場するためには25名枠の「リストA」に入れる必要がありましたが、登録は見送られました。また、他クラブからの新加入選手であるキタについても、15歳から2年以上クラブに在籍するというリストBの条件を満たさないためリストAに登録するしかありませんでしたが、同様に枠から漏れています。この結果から、マタラッツォ監督が少なくともグループステージ段階において、彼ら3名をヨーロッパリーグの戦力として起用する意図が一切ないことが確実となりました。

また、登録された選手たちの公式ポジションの割り当てにも興味深い点が見られます。ここ7年間にわたって一貫してセンターバックを本職としてプレーしているイゴール・スベルディアが、今回のUEFA提出リストにおいては「ミッドフィールダー(セントラルミッドフィールダー)」として登録されています。さらに、普段は最前線のセンターフォワードやウイングを務めるキャプテンのミケル・オヤルサバルについても、今回はディフェンダーやフォワードではなく「ミッドフィールダー」の枠として登録処理がなされています。

なお、レアル・ソシエダは9月17日21:00に、ホームのアノエタスタジアムでイングランドのボーンマスを迎えてヨーロッパリーグの開幕戦を戦うスケジュールとなっています。(via Mundo Deportivo)

ラ・リーガ第4節エルチェ戦プレビュー!久保建英の起用法と先発争い

レアル・ソシエダは9月7日(月)21:30から、敵地エスタディオ・マルティネス・バレーロでエルチェCFとのラ・リーガ第4節に臨みます。

ホームのエルチェは、前節ラシン・サンタンデールに3-2で敗戦を喫しており、現在わずか勝ち点1で降格圏に沈んでいます。地元サポーターの前で意地を見せ、是が非でも勝ち点3を掴むために強い決意でこの一戦に臨んでくることが予想されます。

マタラッツォ監督率いるレアル・ソシエダは、おなじみの4-3-3のフォーメーションを採用する見込みです。引き続きアルバロ・オドリオソラは怪我のため欠場が決まっており、パブロ・マリンについてもコンディションが微妙で、出場できるかは現時点で不透明な状況となっています。

注目のスターティングメンバーの予想において、日本代表の久保建英は基本布陣として右ウイングでの先発出場が有力視されています。しかし、前線には別の戦術オプションも浮上しています。新加入のオリ・オスカルソンを中央のセンターフォワードに配置し、先発出場が確実視されているエースのミケル・オヤルサバルを右サイドにシフトさせる形です。このオプションが採用された場合、久保建英の起用法やポジション配置に変化が生じる可能性があり、指揮官の判断に注目が集まります。

また、その他のポジションでも激しいスタメン争いが発生しています。

・右サイドバック:好調を維持するジョン・アランブルと、新加入のエクトル・フォルトの2名が激しい先発争いを繰り広げています。なお、左サイドバックはセルヒオ・ゴメスの先発が確実とみられます。

・センターバック:イゴール・スベルディアとジョン・マルティンが中央でコンビを組む予想です。

・中盤:カルロス・ソレールとルカ・スチッチの先発が有力で、残る1枠をヤンヘル・エレーラとベニャ・トゥリエンテスが争っています。

・左ウイング:ゴンサロ・ゲデスとアンデル・バレネチェアのどちらを先発で送り出すか、マタラッツォ監督は選択を迫られています。

対戦相手のエルチェは、マルティン・アンセルミ監督のもとで守備を固めてカウンターを狙う5-3-2のシステムを採用する見込みです。ヤゴ・サンティアゴ、アダム・ボアヤル、フェル・ニーニョの3名が出場できるか不透明なものの、移籍市場の最終盤でアトレティコ・マドリードから獲得した超目玉補強のトマ・レマルが中盤のインサイドハーフとして先発する可能性がささやかれています。レアル・ソシエダにとっては、このレマルやトップ下のファクンド・ブオナノッテ、前線のエセキエル・ポンセといった強力なタレントをどう抑え込むかが鍵となります。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

ヨーロッパリーグの選手登録リストが発表され、クラブの巧妙な登録パズルにより、主力若手のジョン・マルティンをBリストに回してAリスト枠を有効活用し、3名の有望な若手を登録することができました。リーグ戦においては中2日で敵地エルチェ戦に臨む厳しい日程ですが、久保建英の起用法を含めた前線の最適な構成や、各ポジションで過熱するスタメン争いをマタラッツォ監督がどうコントロールするかに熱い視線が注がれています。