ジェラール・マルティン 11歳での落選から這い上がった守備の才能
FCバルセロナのトップチームで左サイドバックを務めるDFジェラール・マルティンが、幼少期の落選体験を糧に這い上がった『逆境を乗り越える象徴』として元下部組織指導者から高い評価を受けている。かつてラ・マシアで育ち指導者も務めた51歳のシャビ・モロは、11歳時の失意から立ち直りトップチームまで上り詰めた彼の姿勢を賞賛した。
キケ・カルセルが設立したスクールでマルティン兄弟を2シーズン指導したモロによれば、当時の彼は1週間のバルサ入団テストに挑むも不合格となり、失意の底に突き落とされたという。約1ヶ月間にわたり集中を欠く日々が続いたものの、恩師からの助言を受けてサッカーを楽しむ原点に立ち返り、地道な努力を再開した。その後コルネジャで実績を重ねた末に再びバルセロナへの扉を開き、トップチームでの出場権を勝ち取っている。
モロは『得点やアシストを決める選手ばかりが脚光を浴びがちだが、日々の謙虚な努力と守備の貢献こそが真の価値を持つ』と語り、彼の人間性と献身性を高く評価する。若くして親元を離れる厳しさを知るベテラン指導者の言葉は、育成年代における精神的サポートの重みを物語る。激しい定位置争いが続く環境下において、彼のような粘り強い守備職人の存在はチームに不可欠だ。
つまり、一度の失敗で挫けることなく努力を継続した経験こそが、過酷な第一線で生き残るタフな精神力を育んだということだ。この動きが示すのは、輝かしいエリート街道だけでなく、挫折を乗り越えた選手がクラブの大きな財産になり得るという育成の深みである。(via SPORT)