ヨーロッパリーグ出場権獲得
セルタはセビージャに1-0で勝利し、6位でシーズンを終了しました。これにより、クラブの歴史上でも数少ない「2シーズン連続でのヨーロッパリーグ出場」という偉業を達成しました。特筆すべきは、巨額の資金を移籍市場に投じることなく、カンテラ(下部組織)を中心としたホームグロウンプロジェクトでこの成果を成し遂げたことです。厳しい戦いが続いたシーズン終盤において、肉体的・精神的な持久力を試されながらも、選手たちは自らの内なる力を振り絞って必要な勝ち点を確保しました。試合後のバライードスは熱狂に包まれ、スタジアムの照明が落とされてフレディ・マーキュリーの歌声が響く中、選手たちはピッチでファンと共に偉大な成果を盛大に祝いました。(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)
セビージャ戦の試合詳細
セビージャとの最終戦は、引き分けでもヨーロッパリーグ出場が決まる状況の中、前半から激しい主導権争いとなりました。序盤はルイス・ガルシア・プラサ監督の戦術に苦戦し、ヨエル・ラゴやハビ・ロドリゲスが後方からのビルドアップで苦労する場面が見られました。しかし、右サイドのハビ・ルエダが股抜きなどの個人技で攻撃を牽引し、ウィリオット・スウェドベリやボルハ・イグレシアスに次々とチャンスを供給しました。
後半に入るとフェル・ロペスが躍動し、チーム全体がギアを上げました。そして51分、ショートフリーキックからの流れでイライクス・モリバがエリア外から強烈なミドルシュートを放ちます。このシュートが相手DFカルモナの背中をかすめて軌道が変わり、GKオルヤン・ニーランドのミスも誘って待望の先制ゴールとなりました。その後もセルヒオ・カレイラのシュートがポストを直撃し、スウェドベリの1対1のチャンスもポストに嫌われるなど追加点には至りませんでしたが、守備陣が安定した戦いを見せ、1-0で完封勝利を収めました。試合終了の笛が鳴ると、緊張から解き放たれた選手や監督が抱き合い、喜びを爆発させました。(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)
歓喜のセレブレーション
試合後のバライードスは祝祭の場と化しました。選手たちが一旦ロッカールームに下がった後、一人ずつピッチに再登場して大歓声を浴びました。クラウディオ・ジラルデス監督や、好セーブを見せたGKのアンドレイ・ラドゥはチームメイトから高く胴上げされました。マリアン・モウリーニョ会長もピッチに降り立ち、監督や選手たちと抱き合って喜びを分かち合いました。スタジアムでのセレモニーの後、選手たちはビゴ市内のアメリカ広場に移動し、集まった大勢のファンと共にヨーロッパリーグ出場権獲得の祝杯を挙げ、喜びを共有しました。(via SPORT / ElDesmarque)
イアゴ・アスパスのスピーチ
プロ生活をもう1年延長することを決断したイアゴ・アスパスは、3人の子供たちにエスコートされてピッチに登場しました。試合後のセレブレーションではマイクを握り、ファンに向けて熱いメッセージを送りました。
『キャプテンとしてまず、すべての選手、私自身、そしてコーチングスタッフを代表して、毎日スタンドで応援してくれた皆さんに感謝したいです。私たちが経験した厳しい日々、非常に難しい試合、重要な瞬間を覚えています。皆さんは常に私たちのそばにいてくれました』
『10月に私への表彰が行われた時、私たちはリーグ戦未勝利で17位に沈んでいました。見てください、全員でどうやって立ち直ったかを。素晴らしいシーズンが終わりました。チームメイト一人一人の接し方にも感謝したいです。それが私にもう1年契約を延長しよう、まだまだ力があると感じさせてくれた理由です。私の側からは、ヨーロッパに戻り、もしかしたらダービーもあるかもしれない、素晴らしい最後のシーズンになるでしょう』と、デポルティボ・ラ・コルーニャとのダービーマッチの実現も視野に入れつつ、来季への野心を力強く語りました。(via SPORT / ElDesmarque)
ジラルデス監督のコメント
クラウディオ・ジラルデス監督は、就任から短期間でチームを立て直し、ヨーロッパの舞台へ導いた手腕が高く評価されています。試合後のピッチ上と記者会見で、深い喜びと感謝を語りました。
『ホームであまり良いプレーができていなかったことは分かっていたので、ファンはこのシーズンの締めくくりに値しました。この借りを返すのに完璧な日であり、非常に良いプレーの瞬間があり、苦しむことはありませんでした。選手たちも、壮大で激しく、二度と繰り返すのが非常に難しい一年をこのように締めくくるに値しました。完璧な一日でした』
『乗り越えられないと思われたシーズンを乗り越えた選手たちとコーチングスタッフを非常に誇りに思います。私たちは魂を捧げました。別れの日でもあり、出場機会が少なかった選手も含め28人の選手全員に感謝し、私のサポートを示したいです』
『ファンには本当に感謝しています。誇りです。今年はバライードスに来た人よりも、アウェイに遠征した人の方が楽しめました。来年はそれを改善できることを願っています。ただし、地に足をつけておく必要があります。謙虚さを失うと間違えやすいですから。リーグのこの第2グループの差は非常に小さいです』と、来季に向けた引き締めも忘れませんでした。(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)
選手たちの喜びの声
決勝点となる見事なミドルシュートを決めたイライクス・モリバは、試合後に満足げに語りました。
『バライードスは常にパーティーです。今年はホームで昨年ほど安定して良いプレーができていなかったことは分かっています。最後の試合だったので、ファンにその勝利をプレゼントし、もう一度ヨーロッパに導かなければなりませんでした。シーズン中ずっと快適でした。目標は知っていましたし、私たちがヨーロッパに入ることは分かっていました』
アメリカ広場での祝賀会では、他の選手たちも喜びを語りました。
フェラン・ジュグラは『私たちはとても幸せで、共通の目標を達成できたことを喜んでいます。そして、来シーズンに最高の期待を持って臨む意欲があります。私たちは非常に高い目標を掲げていますが、地に足をつけてこれまで通り働き続けなければなりません。私のシーズンは尻上がりで、最終的にとても良いフィニッシュを迎え、身体的にも非常に良い状態です』とコメントしました。
セルヒオ・カレイラは『今シーズン行われた仕事は狂気のようなものでした。一年中私たちのそばにいてくれたファンのみんなのために嬉しく思います』と語りました。
ハビ・ロドリゲスも『ファンに喜びを与えたかったです。彼らはそれに値します。常に最高で、どこにでも来てくれました。彼らに感謝し、楽しんでほしいです』と感謝の意を伝えました。(via SPORT / MARCA)
選手の個人評価と寸評
セビージャ戦に出場した選手たちの評価と寸評は以下の通りです。
○ アンドレイ・ラドゥ(評価6): 前半終了間際にアレクシス・サンチェスの決定機を足で防ぐ好セーブを見せました。後半は仕事が少なかったものの、上腕二頭筋に違和感を覚えながら最後までゴールを守り抜きました。
○ ハビ・ロドリゲス(評価5): 前半は相手のオソとペケの攻撃に苦戦しましたが、時間が経つにつれて守備を安定させました。
○ ヨエル・ラゴ(評価7): 序盤のピンチを立て直した後、大きく成長し、数多くのボールを跳ね返す素晴らしい守備を見せました。
○ マルコス・アロンソ(評価5): ヘディングで先制のチャンスを作り、積極的な攻撃参加も見せましたが、守備では勇敢なセビージャに苦労する場面もありました。
○ ハビ・ルエダ(評価6): 右サイドでの股抜きなど、攻撃の最大の武器として機能し、ボルハ・イグレシアスへ危険なクロスを供給しました。
○ イライクス・モリバ(評価6): 前半は中盤のコントロールに苦労しましたが、後半のミドルシュートで先制点を奪取しました。これがセルタでの最後の貢献になる可能性があります。
○ フェル・ロペス(評価6): 中盤の守備に奔走しつつ、スペースを突いて質の高いプレーを披露。カレイラからのパスで決定機を迎えました。
○ セルヒオ・カレイラ(評価6): 左サイドバック、ビルドアップのMF、ウイングを兼任するガリシアのラームとして機能。後半にはポスト直撃のシュートを放つなど、シーズンで最も安定した選手であることを証明しました。
○ イアゴ・アスパス(評価5): ルエダへの素晴らしいパスを供給。自らシュートを打たずにパスを選択する場面もありました。来季へ向けて温存される形で65分に交代しました。
○ ボルハ・イグレシアス(評価5): ポストプレーで奮闘するもパスミスが目立ち、アスパスからの決定的なパスにも届きませんでした。
○ ウィリオット・スウェドベリ(評価5): スペースをうまく突いてチャンスを作りましたが、1対1をポストに当てるなどフィニッシュの精度を欠きました。
○ ウーゴ・アルバレス(評価5): エリア内での美しいドリブルなど、攻撃にアクセントを加えました。
○ フェラン・ジュグラ(評価5): リードを守るための献身的な働きと、1つのアシストパスを記録しました。
○ パブロ・ドゥラン(評価なし): ほとんどボールに触れる機会がありませんでした。
○ マティアス・ベシーノ(評価なし): 中盤をサポートし、パスミスなく役割を全うしました。
○ オスカル・ミンゲサ(評価なし): アディショナルタイムに出場。これがセルタでの最後のお別れになる可能性があり、ファンからスタンディングオベーションを受けました。
(via ElDesmarque / SPORT / Estadio Deportivo)
悪天候によるプレマッチイベントのキャンセル
試合当日の午後14時15分、AEMET(スペイン気象庁)がポンテベドラ県に雨と雷の黄色警報を発令したため、クラブは予定していた野外活動やコンサートをすべてキャンセルせざるを得ませんでした。実際には雷雨は発生せず、太陽が照りつける皮肉な結果となりましたが、ファンはスタジアム周辺のアーケードに集まり、バグパイプを演奏して士気を高めました。飲食ブースなどを準備していた応援グループ(ペーニャ)にとっては、返金不可の飲食物に3000ユーロ以上を投資していたケースも多く、非常に大きな経済的打撃となりました。(via SPORT)
移籍市場とクラブ運営の動向
来季に向けたチーム編成はすでに動き出しています。マルコス・アロンソの契約延長についてジラルデス監督は『最初に彼に尋ねたんですが、あの野郎は何も言わないんです(笑)』と冗談交じりに語りましたが、クラブは引退前にもう1年延長してくれると楽観視しています。一方で、クラブの経済的困難は続いており、6月30日までに重要な選手の売却を行う必要があります。補強面では、アレイシュ・フェバスやハビ・ガランのようなフリートランスファーの選手を狙っています。また、イアゴ・アスパスの給与を3年分割にするほか、ミハイロ・リスティッチ、フランコ・セルビ、ジョセフ・アイドゥー、オスカル・ミンゲサらの退団によって給与総額を削減し、収益に見合った健全なクラブ運営を目指す方針です。モリバの去就についても、この試合が最後になる可能性が高いと見られています。(via ElDesmarque / SPORT)
セルタ・フォルトゥナの昇格プレーオフ進出
トップチームの快挙に続き、Bチームであるセルタ・フォルトゥナもプリメーラRFEFグループIで2位に入り、セグンダ・ディビシオン(2部)への昇格プレーオフ進出を決めました。フレディ・アルバレス監督率いるチームは、バラカルドとの最終戦で1-1の引き分けに持ち込みました。前半は相手の猛攻をGKコケ・カリージョの好セーブなどで凌ぎ、59分にアルドリン・キベトのクロスからベルナール・ソムアが先制ゴールを奪いました。その後同点に追いつかれましたが、17歳のマテオ・ソブラルをデビューさせるなど総力戦でしのぎ切りました。試合前には、十字靭帯を断裂したユース選手アンソニー・カヤットを励ますTシャツを着用して入場し、チームの絆の強さも見せました。プレーオフ準決勝ではCEエウロパと対戦し、第1戦をホームで戦う予定です。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
資金力に頼らない独自のカンテラプロジェクトで、見事に2年連続のヨーロッパリーグ出場権を獲得したセルタ。悪天候によるイベント中止のアクシデントを乗り越え、バライードスは熱狂に包まれました。来季に向けては厳しい財政状況の中で大規模な人員整理が予定されていますが、アスパスの契約延長やBチームの躍進など、クラブの未来には明るい希望が満ちています。