選手放出「オペレーション・サリダ」の明暗
新規選手を登録し、さらなる補強を行うための「オペレーション・サリダ(放出計画)」は、いくつかの成功と深刻な停滞という2つの側面を見せています。
まず放出に成功したケースとして、昨季ローン移籍の末に完全移籍へと繋がったFWアコル・アダムスを、イタリアのヴェネツィアへ固定移籍金1680万ユーロ+変動額670万ユーロの総額2350万ユーロで売却しました。また、DFタンギ・ニアンスについても、自らの給与の70パーセントを潔く放棄してフランスのリールへの移籍を受け入れ、売却を完了させました。さらに、性的暴行容疑で裁判が続いているラファ・ミルについては、ギリシャの裁判所から「月1回、サロニカのスペイン領事館に出頭して署名を行うこと」を条件に国外への移籍が許可され、ギリシャのアリス・サロニカへの買い取りオプション付き期限付き移籍が正式に成立。ミル自身はすでに現地に滞在しており、セビージャは契約最終年の高額なサラリーの負担から解放されることとなりました。 (via 3cat)
一方で、構想外となっている4名のベテランの放出交渉は完全にストップ(泥沼化)しています。
1人目のアドリア・ペドロサについては、国内外で高い需要がありデポルティーボからも具体的な問い合わせがあるため放出は容易と見られています。しかし、2人目のジョアン・ジョルダンは、プラザ監督から戦力外通告を受けてグループ練習から除外されたことに激しく反発しており、代理人はクラブのこの強硬な措置に対してスペイン選手協会(AFE)への提訴を真剣に検討して抵抗しています。3人目のフェデ・ガットーニについては、他クラブからの具体的な関心が全くなく、放出の目処が立っていません。
さらに4人目のDFファビオ・カルドーソについても交渉が完全に暗礁に乗り上げています。カルドーソはアラブ地域(かつて在籍したアル・アインなどの中東地域)への復帰を強く希望しており、代理人が複数の市場を模索していますが具体的なオファーは届いていません。セビージャは2027年まで残っている契約を解除して desvinculación(契約解除)することを提案しましたが、カルドーソ側は残り1年分の給与を一切妥協せず全額支払うべきだと主張。一方のクラブ側も給料の支払いを拒否して traspaso a coste cero(移籍金ゼロでの完全移籍)による解決を求めているため、両者の不和は解消の兆しが見えず、カルドーソはプレシーズンでも1分も出場しておらずガルデンレンの全体練習でも完全に冷遇されています。 (via Estadio Deportivo)
また、ゴールキーパーの補強として、レアル・マドリードの若きGKフラン・ゴンサレスを急遽獲得したことに伴い、これまでバックアップを務めていた22歳のGKアルベルト・フローレスの売却が決定しました。フローレスのBチーム(セビージャ・アトレティコ)としての役割は終了しており、今後はセグンダの複数の実力派クラブから具体的なオファーが届いているため、移籍金ゼロのフリートランスファー(将来的な売却権のパーセンテージ付き)で売却されます。クラブは将来的に彼が再びサンチェス・ピスフアンに戻ってくると強く確信しています。 (via Estadio Deportivo)