VAR音声公開とヘタフェ戦2失点目を巡る「3つの未解決疑惑」

ヘタフェ戦の72分に発生した痛恨の勝ち越し被弾について、ラ・リーガおよびスペインサッカー連盟(RFEF)が審判とVAR(VORルーム)の交信音声を公開しました。

場面はアンドレス・ガルシアがマヌ・ブエノとサイドで競り合った際、副審が手元でファウルを認めて旗を揚げ、自らピッチ内へ数歩踏み出してプレー停止を示したところから始まります。しかし、主審のヴィクトル・ガルシア・ベルドゥラは笛を吹かずに流し、直後にマルティン・サトリアーノがヒールで流し込んでネットを揺らしました。その直後、主審は副審の指示に従って一度ファウルを認めましたが、VARのフアン・ルイス・プリド・サンタナから呼び出しを受けます。

公開された音声によると、VARのプリド・サンタナは『ヴィクトル、ファウル取り消しとゴールの認可について検証を勧める。我々の見解では、ヘタフェの選手はボールを争っており、特別な追加の動きや処罰対象となるアクションは行っていない』と伝えています。

主審は『わかった、見に行く』と応答し、モニターへ移動。詰め寄る両ベンチに対して『全員座ってください!仕事をさせてください!』と一蹴した後、映像を確認しながら『確かに、自分にとってもファウルと判定するには不十分だ。APP(攻撃構築フェーズ)はチェックしたか?すべて順調か?』と確認。VAR側が『すべて順調だ、全アクションをチェックした』と答えると、主審は『ありがとう、ゴールを与える』と言い残して判定を覆し、ヘタフェの勝ち越しゴールを認めました。抗議したルシアン・アグメには黄色カードが提示されています。

しかし、この決断に対してセビージャ側およびファンからは納得のいかない3つの疑惑が噴出しています。

第一に、副審が旗を揚げてピッチに入ったことで、セビージャの選手たちが審判のファウル判定と信じ込んで手を挙げ、動きを止めてしまった点です。主審はプレー終了まで笛を保留したものの、副審のアクションがセビージャ側に致命的な隙を生ませました。

第二に、アンドレス・ガルシアがサイドを突破する際、ボールが完全にタッチラインを割り出ていたのではないかという疑惑です。VARは攻撃フェーズ全体をチェックしたと回答したものの、提供された映像ではボールが外に出ているように見える瞬間が存在し、確定的なカメラアングルがないままスルーされた形となっています。

第三に、マルティン・サトリアーノが最後に流し込んだ場面でのオフサイド疑惑です。ガブリエル・スアソがギリギリのラインで残っていたようにも見えますが、明確なライン引きの検証映像が提示されなかったことに不満が高まっています。

判定の正当性を証明するために公開された音声ですが、結果としてセビージャファンの不信感をさらに深める結果となっています。(via Estadio Deportivo)