実質的なラ・リーガ開幕戦!ホーム・メスタージャにセルタを迎える第2節の展望と佐藤龍之介先発の興奮
今シーズンのラ・リーガにおいて、バレンシアCFを取り巻くカレンダーは異例のスタートを切ることになりました。本来であればレアル・ベティスとのアウェー戦が第1節として予定されていましたが、ベティス側にワールドカップ決勝に出場する特別な選手がいたことを理由に、試合日程が8月25日へと突如延期。これにより、今週の土曜日、8月22日の19時30分から本拠地メスタージャで行われる第2節セルタ・デ・ヴィゴ戦が、バレンシアにとって「実質的な公式デビュー戦・開幕戦」となります。この初陣は、クラブフロントが公に掲げている『今シーズンこそは悲願のヨーロッパカップ戦出場(ELまたはUCL枠)を勝ち取る』という野心的な目標が、現在の戦力で本当に実現可能なのかを正確に推し量る最初の試金石となります。
しかし、チームを率いるカルロス・コルベラン監督は、開幕を前にして非常に厳しい複数の主力の離脱(野戦病院化)に見舞われています。ディエゴ・ロペス、セルジ・カノス、ホセ・コペテ、ディミトリ・フルキエの4名が怪我により欠場することが完全に確定しているほか、新加入の Luis Rioja(ルイス・リオハ)についても、8月1日のストーク・シティとの親善試合で負った右大腿四頭筋の怪我からの回復途上にあり、今週からグラウンドでのボールを使った個別調整を開始したものの、土曜日の試合出場は事実上ほぼ不可能に近い「極めてダウト(不透明)」な状態にあります。
この危機的状況の中で、最大の驚きと興奮をもたらしているのが、今夏新加入した若き日本人ミッドフィルダー、佐藤龍之介(Ryonosuke Sato)のスタメン抜擢プランです。現地メディアの最新の先発予想において、佐藤龍之介はハビ・ゲラとともに2列目のクリエイティブ・ミドルラインに堂々と名を連ねており、唯一100パーセントの仕上がりを見せる絶対的な1トップ、ウーゴ・ドゥロ(Hugo Duro)の背後からゲームメイクを司る重要な「創造性のキーマン」として、メスタージャのサポーターの前で電撃的な開幕先発デビューを果たす可能性が極めて濃厚となっています。プレシーズンの大半を筋肉系の負傷で欠場し、今週からようやく正常に全体練習に復帰したばかりのナイジェリア人FWサディク・ウマル(Sadiq Umar)は、フィジカル面でウーゴ・ドゥロに劣るためベンチスタートが確実。日本の若き至宝が、バレンシアの復興をかけたピッチの主役としてどのようなパフォーマンスを披露するかに、現地でも非常に熱い視線が注がれています。(via ElDesmarque)
司令塔ペペルが3バック中央に下がる緊急システム!カルロス・コルベラン監督が仕込む1-5-3-2戦術パズル
カルロス・コルベラン監督は、本来であれば自身が最も深く信頼する伝統の「1-4-4-2」システムでシーズンを戦い抜くことを望んでいます。しかし、右サイドバックの物理的な駒不足や、移籍登録プロセスの遅れ、さらに負傷者の累積といった厳しい台所事情から、プレシーズン終盤のエルクレス戦でも入念にテストを重ねた、より守備の安定とビルドアップの流動性を高める「1-5-3-2(あるいは3-5-2)」という緊急用の戦術システムをセルタ戦で採用する構えです。
この急造の3バック(5バック)システムにおいて、最大の特徴となるのが、中盤の絶対的な司令塔であるペペル(Pepelu)を、3バックの中央(リベロ・スイーパー)へと下げる「戦術的なコンバート」です。この配置により、右のタレガ(Tárrega)と左のデ・ハース(De Haas)がペペルを強固に護衛する形を形成し、守備時の堅牢さを劇的に向上させます。また、卓越したゲームメイク能力を持つペペルが最後方に鎮座することで、自陣深くからのビルドアップの局面において極めてスムーズで高精度なパス交換が可能となり、相手のハイプレスを無効化する大きなメリットが生まれます。
このシステムにおいて、左の翼(カッリレロ)には絶対的な主将ホセ・ルイス・ガヤ(José Luis Gayà)が先発し、最大の注目点となっていた右の翼には、ギリシャからの新加入選手であるパブロ・マフェオの登録やフィットネスの最終判断を見極めつつ、カンテラ出身の Jesús Vázquez(ヘスス・バスケス)を右サイドにスライドさせて配置するプランが極めて現実的な先発構成として調整されています。中盤の底(ダブルピヴォット)には、今夏加入した実力派ギド・ロドリゲス(Guido Rodríguez)とウグリニッチ(Ugrinic)の強固なコンビが配置され、佐藤龍之介とハビ・ゲラが自由に動き回りながら攻撃を構築する、美しくも緻密に計算された戦術パズルが完成しつつあります。(via ElDesmarque)
