プレシーズン無敗で難所マルセイユ戦へ挑む遠征メンバー25名が決定

エディン・テルジッチ監督率いるアスレティック・ビルバオは、プレシーズンにおいてこれまで非常に好調なパフォーマンスを維持しています。プレシーズンで消化した6試合の中で未だに一度も敗北を喫しておらず、失点もエイバル戦でのわずか2失点のみに抑え込んでいます。さらに攻撃陣は爆発しており、6試合で合計24ゴールを叩き出すなど素晴らしい完成度を見せています。

チームは次なるプレシーズン7戦目として、フランスのマルセイユに乗り込み、強豪オリンピック・マルセイユとの一戦に臨みます。このマルセイユ戦は、今プレシーズンにおいてチームにとって初のスペイン国外での親善試合となり、夏の準備期間における最大の試練の一つに位置づけされています。なお、国外遠征はこれで終わりではなく、続く8月14日20:45からはアタランタとの対戦も決定しています。

このマルセイユ戦に向けて、テルジッチ監督はファーストチームの主力と、下部組織ビルバオ・アスレティックから引き上げた若手を混合した合計25名の遠征メンバーを招集しました。

招集メンバーは、パディージャ、サントス、ウーゴ・リンコン、アレソ、パレデス、イェライ、ユーリ、アダマ、ジョハネコ、モンレアル、ルイス・デ・ガラレタ、プラドス、レゴ、ハウレギサール、ペイオ・カナレス、ヘレナバレーナ、オイアン・サンセ、ベレンゲル、ニコ・セラーノ、ロベルト・ナバロ、セルトン、イニャキ・ウィリアムズ、ジャロ、マロアン、グルセタです。

なお、この一戦に向けてフランス当局は安全上の理由から、スタジアムや周辺においてアスレティック・ビルバオのエンブレムやバッジなどを身につけたり展示したりする一切の行為を禁止する措置を執っています。(via Estadio Deportivo)

エースや世界王者3名の合流スケジュールと負傷離脱者情報

遠征メンバーには、すでにプレシーズンのブルゴス戦において復帰し、得点まで決めてみせた絶対的なエースであるイニャキ・ウィリアムズが名を連ねています。

一方で、代表活動後に休暇を過ごしていたスペイン代表の世界王者であるウナイ・シモン、アイメリク・ラポルテ、ニコ・ウィリアムズの3名は、マルセイユ戦には同行していません。彼らは8月10日にチームへ合流することが正式に決定しており、プレシーズンの最終盤のトレーニングからアスレティックに復帰するスケジュールとなっています。

また、負傷による離脱者として、ダニ・ビビアンとウナイ・エギルスの2名がフィジカルの問題を抱えているため、ビルバオに残って調整を続けることとなり、今回の遠征メンバーからは除外されました。(via Estadio Deportivo)

アギレサバラとウナイ・ベンセドールの移籍・去就の最新状況

選手の人員整理と移籍市場の動きも活発化しています。

ゴールキーパーのアギレサバラは、マルセイユ戦の招集メンバーから外れました。これはラシン・サンタンデールへの移籍交渉が土壇場で急展開を見せ、移籍手続きの完了が間近に迫っているためです。

また、ミッドフィールダーのウナイ・ベンセドールも遠征メンバーから外れています。昨シーズンはセグンダのレバンテに期限付き移籍しており、クラブとの契約は2027年6月まで残っていますが、エディン・テルジッチ新監督の構想からは外れています。現在、ベンセドールはアスレティックを離脱するための最後の日々を過ごしている状況です。(via Estadio Deportivo)

バルセロナが狙うアイメリク・ラポルテの8000万ユーロ移籍騒動とテルジッチ監督の冷静な本音

昨夏にサウジアラビアのアル・ナスルから1000万ユーロで古巣アスレティック・ビルバオへの復帰を果たしたディフェンダー、アイメリク・ラポルテ。ラポルテは先日のワールドカップでスペイン代表の主力として大活躍し、世界で最も需要のあるセンターバックの一人として評価を確立しました。

これを受け、バルセロナがW杯終了直後からラポルテの獲得に向けてアスレティックへ非公式の問い合わせを行いました。アスレティック側は一歩も引くことなく、ラポルテの価値は8000万ユーロであると伝えて交渉の難易度を示しました。

その後、バルセロナがセンターバックのロナルド・アラウホをリヴァプールへレンタルで放出することが決定したため、代役として再びラポルテの名前がリストの最上位に浮上。バルセロナのスポーツディレクターであるデコが獲得に向けたオペレーションを再考していますが、アスレティック側は価格を8000万ユーロから下げるつもりは毛頭ありません。ラポルテとアスレティックとの契約は2032年までではなく2028年6月まで締結されており、契約解除金は設定されていないものの、クラブは安価での放出を完全に拒否しています。昨シーズン、ラポルテは12月から2月にかけて筋肉の負傷で2ヶ月近く離脱したものの、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグで計30試合に出場しました。

バルセロナは、先日のW杯で失点をわずか1に抑えて完璧な防壁を築いたラポルテとパウ・クバルシのスペイン代表最強のコンビをクラブで再現したいと考えています。

この移籍の噂に対し、エディン・テルジッチ監督は非常に冷静な対応を見せており、かつてニコ・ウィリアムズに起こった騒動を引き合いに出しながら、カギ括弧で『これは別に新しい物語ではないし、おそらく今回はただ名前が変わっただけのことだろう。私は、これらの素晴らしい選手たち全員がチームへ戻ってきて、再び我々と共に素晴らしい仕事を始めてくれることをただ心から期待している』と述べ、ラポルテを新シーズンの最重要ピースとして計算している本音を明かしました。(via Estadio Deportivo)

エディン・テルジッチ監督が思い描く2026/27シーズンの理想のスタメン布陣

エディン・テルジッチ新監督は、新シーズンに向けた理想的なスターティングメンバーの構想をすでに明確に描いています。今夏の移籍市場では、チームは人員の整理とスリム化を最優先に進めており、まだ新たな補強選手は加入していませんが、昨シーズンの主力がほぼ残留しているため、スタメンは高い継続性を維持する見込みです。

テルジッチ監督が構想する2026/27シーズンの理想のスタメン布陣は以下の通りです。

ゴールキーパーには、ワールドカップで世界一信頼できるキーパーに成長したウナイ・シモンが君臨。

ディフェンスラインは、右サイドバックにアレソ、中央にイェライとアイメリク・ラポルテ、左サイドバックにユーリ・ベルチチェを配置。

中盤のダブルボランチにはルイス・デ・ガラレタとミケル・ハウレギサールがコンビを組み、その一列前のトップ下にはオイアン・サンセ。

ウイングには右にイニャキ・ウィリアムズ、左にニコ・ウィリアムズの両ウィリアムズ兄弟を配し、最前線のワントップには不動のゴルカ・グルセタを置く、4-2-3-1のフォーマットが理想的な布陣として定義されています。(via ElDesmarque)

テルジッチ監督が下す「4人+1人」のカンテラ昇格とファーストチーム登録の行方

今夏のアスレティックの補強方針は、下部組織レサマから這い上がるカンテラ出身の若手を抜擢することにあります。

まず、すでに確定しているファーストチームへの昇格として、若きゴールキーパーのミケル・サントスが選ばれました。テルジッチ監督はサントスを、正GKウナイ・シモン、アレックス・パディージャに次ぐ選択肢としてファーストチームの第3GKに据えることを決断しました。

さらに、現在レサマでアピールを続け、ファーストチーム入りを争っている4名の若き才能が存在します。

1人目は、すでにファーストチームデビューを果たしているイケル・モンレアル。トップチームのセンターバック陣の層は厚いものの、モンレアルは貴重な左利きであり、足元の技術とボールコントロールに非常に長けているため、バックアップとしての価値を認められています。

2人目は、プレシーズンで大旋風を巻き起こしているサイドバックのジョハネコ・ルイ=ジャン。抜群のスピードを武器とする彼はテルジッチ監督の心を掴んでおり、アンドニ・ゴロサベルの移籍状況によってはポジション争いに加わる可能性がありますが、現在はサイドバックのポジションが飽和状態であることが課題です。

3人目は、ミッドフィールダーのセルトン。昨シーズンにファーストチームに彗星のごとく現れた彼は、過密な中盤で生き残りを図っています。クラブは昨シーズンの反省から、彼の計り知れない才能を育てるために、試合での十分な実戦出場時間を確保することを優先する方針です。

4人目は、左ウイングとして注目を集めているエリヤ・ギフト。レサマのファンからも大きな期待が寄せられており、クラブは彼のポテンシャルを最大限に引き出すための長期的な育成プランを練っています。

また、プレシーズンで最大のサプライズを披露したペイオ・カナレスに関しては、ファーストチームにそのまま定着して今シーズンを戦うことが確定しています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

エディン・テルジッチ新体制のもと、プレシーズン6試合で24得点2失点と完璧な無敗街道を突き進むアスレティック・ビルバオは、難所マルセイユ戦を前に戦術と戦力スリム化の最終段階に入っています。移籍市場では、世界一のセンターバックに成長したラポルテを狙うバルセロナの執拗な動きが続いていますが、アスレティック側は8000万ユーロの超強気な評価額を提示して一切の安易な交渉を拒否。さらに、合流を目前に控える世界王者3名の帰還や、ミケル・サントスら若きカンテラ勢のファーストチームへの引き上げなど、クラブは確固たる継続性と強固なアイデンティティを武器に、来るラ・リーガ開幕戦に向けた理想的な戦闘集団を構築しつつあります。