聖地を虜にした新・背番号7!カンイン・リーの電撃初弾とギメネスが予言した熱い抱擁

この記念すべき開幕戦において、ピッチに登場するやいなや、一瞬にしてメトロポリターノを自らのファンと歓喜の渦に巻き込んだのが、今夏パリ・サンジェルマン(PSG)から電撃加入し、かつてアントワーヌ・グリーズマンが身につけていた偉大なエースナンバー「背番号7」を託された韓国代表ミッドフィルダーのカンイン・リー(李康仁)です。

カンイン・リーは、後半の57分にカルロス・マルティンに代わってピッチへ投入されました。この日のために韓国からマドリードへ大挙して駆けつけた多くのファンが見守る中、その驚異的なアジリティと圧倒的なテクニックで、重苦しかったゲームを完全に支配。そして70分、右サイドの浅い位置でボールを受けると、鋭いフェイントで対峙するディフェンダーを次々と翻弄しながら中央へとカットイン。ペナルティエリアの境界線付近から、左足を一閃。放たれた極上のシュートは、それまで決定機を何度も阻止していた相手GKのアルフォンソ・エレーロ(Alfonso Herrero)が触ることも不可能な完璧な軌道を描き、スタジアムの右上隅の完璧なエスクアドラ(デッドコーナー)に突き刺さりました。

この記念すべき移籍後公式戦ファーストゴールが決まった瞬間、カンイン・リーはサポーターの待つゴール裏ではなく、ベンチに控えていたウルグアイ代表DFホセ・マリア・ギメネスのもとへと一目散にダッシュし、熱い抱擁を交わしました。このエモーショナルな祝福の背景には、前日の夜に交わされた二人の熱い「秘密の約束」がありました。カンイン・リーは試合後、笑顔を輝かせながら次のように語りました。

『実は昨日の全体練習のあと、ホセ(ギメネス)が私のもとへ歩み寄ってきて、「カンイン、お前は明日のデビュー戦で絶対に素晴らしいゴールを決める。俺にはその確信があるから、決めたらすぐにベンチの俺のところへ走ってこい!」と強く抱きしめてくれたのです。だから、本当にその通りの素晴らしい瞬間が訪れたとき、彼への深い感謝を伝えるために迷わずベンチへと走りました。ワールドカップから戻って間もなく、まだコンディションは完璧ではありませんが、この勝利をファンに届けられたことを心から誇りに思います』。(via MARCA / Estadio Deportivo)

遠くオーランドから「あいつはヤバい!」と叫んだグリーズマン!アレックス・バエナの極上FK

カンイン・リーの電撃的な先制弾によって完全に主導権を握ったチームは、85分にさらなる「天才の一撃」によってマラガを突き放しました。その主役となったのが、今夏加入したスペイン代表MFアレックス・バエナです。

バエナはペナルティエリアの手前、左寄りの位置で自ら仕掛けてファウルを誘発し、フリーキックを獲得。自らボールをセットすると、ワールドカップを制覇した自信に溢れる右足から、極めて精緻なキックを放ちました。ボールはマラガの壁を美しく越え、まるで糸を引くようにゴール右隅の完璧なエスクアドラ(デッドコーナー)へと吸い込まれ、勝利を決定づける2-0のゴールとなりました。

この異次元のゴールに対し、遠く離れたアメリカの地から、かつての絶対的司令塔であったアントワーヌ・グリーズマンが自身の公式SNSを通じて熱狂的な反応を示しました。グリーズマンは、自身が所属するオーランド・シティの試合(シカゴ・ファイア戦に1-2で敗北)の数時間前、マドリードの生中継を自宅のテレビで観戦。バエナのゴールが決まった瞬間、あまりの美しさに飛び起き、カメラに向かって次のように絶叫する大興奮の様子を収めた動画を投稿しました。

『オーーッ!!なんてこった!あいつは本当にヤバいぞ、若者よ!ウッヒョー!』。

バエナは、先日のアトレティコの練習場において、グリーズマンの顔がプリントされた特別なカミセタ(Tシャツ)を着用してトレーニングに臨むなど、グリーズマンに対する個人的なリスペクトと深い友情を公に示していました。その若きバエナが、自分が残したアトレティコのピッチで極上の輝きを放ったことに対し、かつてのエースも心からの賛辞を贈り、二人の強い絆がアンダルシアとマドリード、およびアメリカの空を繋ぐ感動的な瞬間となりました。(via MARCA / SPORT)