ヴィニシウスへの人種差別問題:プレスティアンニの処分が全世界へ拡大
2月17日に行われたチャンピオンズリーグラウンド32の第1戦で、ベンフィカのアルゼンチン人選手ジャンルカ・プレスティアンニがヴィニシウス・ジュニオールに向かって口を覆いながら「猿(mono)」と呼んだとされる事件について、FIFAはUEFAが科した6試合の出場停止処分を全世界の公式戦に適用することを決定した。
事件当時、ヴィニシウスはフランソワ・ルテキシエ主審に報告したが、審判団が直接聞いていなかったためルール12に基づきレッドカードは提示されず、10分間試合が中断した後に再開され、レアル・マドリードが0-1で勝利した。その後UEFAは調査を行い、4月24日にプレスティアンニに対し「差別的行為(ホモフォビアを含む)」として6試合の出場停止(うち3試合は2年間の執行猶予)を科した。プレスティアンニはその後アルゼンチンのテレビ番組Telefeのインタビューで『Para los argentinos es un insulto normal. Me tratan de racista cuando jamás lo fui ni lo seré. Para nosotros los argentinos es un insulto normal decir 'cagón' o 'maricón'』(アルゼンチン人にとっては普通の侮辱だ。私はこれまでもこれからも人種差別主義者ではないのに、そう扱われている。我々アルゼンチン人にとって『臆病者』や『オカマ』と言うのは普通の侮辱なんだ)と反論していた。
プレスティアンニはすでに2月25日ベルナベウでの第2戦を欠場して1試合を消化しているが、今回のFIFAの懲戒規定第70条に基づく決定により、今後リオネル・スカローニ監督からアルゼンチン代表に選出された場合でも、ワールドカップでの最初の2試合(6月16日にカンザスで行われるアルジェリア戦、6月22日にダラスで行われるオーストリア戦)に出場できなくなった。この事件を重く見たIFAB(国際サッカー評議会)は、4月28日にアメリカ・メキシコ・カナダW杯から『A discreción del organizador de la competición, cualquier jugador que se tape la boca en una situación de enfrentamiento con un adversario podrá ser sancionado con una tarjeta roja』(大会主催者の裁量により、相手との対立状況において口を覆った選手はレッドカードで罰せられる可能性がある)という新ルールを全会一致で導入している。 (via Mundo Deportivo, SPORT, MARCA)