アラバやスモールチングの緊急補強は見送り!内部復帰組を守備再建の軸に

カルロス・コルベラン前監督を解任し、ハビエル・アギーレ新監督のもとで再スタートを切ったバレンシアですが、クラブとスポーツ・ディレクター(SD)のブラウリオ・バスケスは、現在フリーエージェントとなっている無所属選手の緊急獲得を見送る方針を固めました。

ウマル・サディクの負傷離脱を受けて一時期はホセル・マトらの獲得案も浮上したものの、チーム最大の課題が守備陣の枚数不足および質の低下にあると分析したクラブは、フリーのセンターバック市場を慎重に調査してきました。その過程で、今年7月にサウジアラビアのアル・フェイハを退団した元イングランド代表DFクリス・スモールチング(36歳、ポルト移籍が決定打)や、レアル・マドリードを退団した元オーストリア代表DFダビド・アラバ(34歳、ウディネーゼへ移籍)といった大物の名前が獲得候補リストにリストアップされました。

しかし、長期間の実戦離れによるコンディション面への不審感や、クラブの極めて厳しい財務状況を考慮した結果、これらの補強案はすべて見送られることとなりました。来年1月の冬の移籍市場が開くまでは、新戦力の補強は一切行われません。

アギーレ監督はこの決定を受け入れ、『外からの補強ではなく、ロッカールームの中にこそ最も緊急で重要な補強が存在する』と宣言しました。指揮官は既存の選手たちに寄り添い、個別に愛情を注ぐことで本来のパフォーマンスを引き出すアプローチを選択しました。

現在、純粋なセンターバックとして稼働可能なのはジャスティン・デ・ハースのみという過酷な状況ですが、代表ウィーク明けにはセサール・タレーガが完全復活する見込みです。さらに、実戦練習に合流しているムクタル・ディアカビや、7ヶ月半ぶりに練習復帰を果たしたホセ・コペテの存在を、アギーレ監督は「最高の補強」と捉えています。守備の安定こそが降格圏脱出への唯一の道であり、恩師と選手たちの信頼関係から再建が始まります。(via Estadio Deportivo)