新戦力の合流状況とアンセルミ監督の強い覚悟

アトレティコ・マドリードから加入したトマ・レマルが、月曜日のリアル・ソシエダ戦に向けて招集メンバーに含まれており、待望のデビューを果たす準備が整っています。同じく新戦力であるルーベン・サンチェス、ロイ・レビボ、ロモナコの3選手もデビューを飾る可能性を秘めています。マルティン・アンセルミ監督は記者会見の場で新加入選手たちの合流を非常に好意的に受け止めており、チームのために戦う彼らの強いモチベーションを絶賛しました。指揮官は『彼らは解決策をもたらすためにやってきており、このユニフォームを守るために必要な飢えを持っている。エルチェにいたいと願う選手たちだ』と言葉を尽くして称賛しました。さらに、エルチェは登録メンバーの枠を現在1つ残しており、もしチームを真に向上させる無所属の選手が現れれば、さらに市場で追加補強を行う可能性も監督自身が明言しています。

開幕3試合で1分2敗、バルセロナ戦で0-5の大敗、そして直近のラシン・サンタンデール戦でも2-3で競り負けるなど、チームはすでにリーグで最も失点の多いクラブという苦境に立たされています。この一貫性を欠いた不安定な守備に対し、アンセルミ監督は強い警戒感を示しています。指揮官は『何よりも自分たち自身に集中しなければならない』と熱弁し、自分たちが完全にコントロールできる自チームのプレー内容に焦点を当て、試合全体を通じて高い競争力を維持し続けることが最優先課題であると語りました。サンタンデール戦で露呈した、良い時間帯があってもその後に崩れてしまうような「一瞬だけ戦う」態度を改め、90分間集中を切らさないタフな集団へと変貌させようとしています。(via NoticiasDeGipuzkoa / SPORT)

アルゼンチン人指揮官アンセルミ監督の知られざる経歴

エルチェを率いるブエノスアイレス出身の41歳の若き指揮官、マルティン・アンセルミ監督。彼は新たなアイデアを携えて欧州サッカーの頂点に挑む気鋭の若手監督のひとりです。彼にとってヨーロッパの舞台での最初の大きなチャンスは、昨年の1月にポルトの監督に就任したことでした。しかし、その挑戦は世界的な大舞台であるクラブワールドカップでの成績不振が響き、わずか6ヶ月という短期間で解任されるという痛烈な挫折に終わっています。

そんなアンセルミ監督ですが、実は対戦相手であるリアル・ソシエダとも浅からぬ因縁を抱えています。彼はかつて、エクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェでミゲル・アンヘル・ラミレス監督のアシスタントコーチを務めていました。このチームは、ソシエダの元スポーツディレクターであるロベルト・オラーベと非常に深い繋がりがあったため、アンセルミの名前は一時期、ソシエダの将来の監督候補リストにリストアップされていたこともあると言われています。今回、素晴らしいポゼッションサッカーを植え付けたエデル・サラビア前監督の後を継いだアンセルミ監督は、自身の新しい戦術を浸透させ、エルチェに新たなる競争力をもたらそうとしています。(via DiarioVasco)

主力流出の痛手と新戦力フェル・ニーノの完全復活

今夏の移籍市場の最終盤まで、エルチェのチーム編成は嵐のように揺れ動きました。特に長年チームの骨格を支えてきた重要な選手たちがこぞってクラブを去ったことは大きな衝撃を与えています。守備の要であったアフェングルーバーは、1000万ユーロの移籍金を残してイングランドのフルハムへと旅立ちました。さらに中盤のダイナモであったフェバスはフリーでセルタへと移籍し、ストライカーのアルバロ・ロドリゲスは2500万ユーロ(そのうち半額の1250万ユーロは保有権を一部持つレアル・マドリードへと支払われます)という巨額の契約金でボーンマスへ引き抜かれました。

このように主力の流出が相次ぎ戦力ダウンが懸念される中、唯一の希望となっているのがブルゴスから完全移籍で加入した新たなフォワード、フェル・ニーノの存在です。彼は今週初めまで肉体的なトラブルを抱えて別メニューでの調整を余儀なくされていましたが、幸いにも問題を無事に乗り越えて全体練習に合流しました。現時点でチームの怪我による離脱者はヤゴだけとなっており、チームはほぼ万全に近い選手層を維持したまま、月曜日のホーム戦を迎えることができます。(via DiarioVasco / SPORT)

50周年を迎える要塞マルティネス・バレーロと地獄のロードマップ

エルチェの本拠地エスタディオ・マルティネス・バレーロは、1976年に開場してから今年でちょうど50周年という、クラブの歴史における偉大な記念碑的節目を迎えます。このヤシの木の街にそびえ立つ伝統のスタジアムで、エルチェのファンは常に1部リーグという最高峰の舞台で戦い抜く誇りを胸にしてきました。しかし、この愛着あるホームスタジアムでエルチェが最後に勝利を挙げたのは、今年5月17日のヘタフェ戦まで遡ります。あの時はビクトル・チュストの驚異的な弾丸シュートが決まり、スタジアムは大歓声に包まれ、残留を大きく手繰り寄せました。

それ以来、ホームでの勝ち星から見放されているエルチェにとって、今節のリアル・ソシエダ戦での勝利は、単に勝ち点3を積み上げるだけにとどまらない極めて重要な意味を持っています。というのも、この試合を終えて代表ウィークに突入する前のカレンダーを見ると、チームにはアスレティック・ビルバオ、そしてレアル・マドリードという2つのメガクラブとの死闘が連続して控えているからです。この地獄のような連戦を前に、ホーム開場50周年の祝祭ムードの中で今季初の勝利を挙げることができれば、チームの士気と自信はこれ以上ないほどに高まるに違いありません。(via SPORT)

1勝もできていない天敵オルティス・アリアス主審の配置

この極めて重要な一戦を任されたのは、マドリード州協会に所属するミゲル・アンヘル・オルティス・アリアス主審です。この審判員の名前が発表された瞬間、エルチェのサポーターの間には冷たい緊張が走りました。なぜなら、エルチェはこれまでの歴史の中で、オルティス・アリアス主審が裁いた公式戦9試合において、2分け7敗と1度も勝利を収めたことがないからです。まさに最悪の相性を誇る、文字通りの鬼門であり天敵です。

昨シーズンも、彼が笛を吹いたバレンシア戦では1-1の引き分け、さらにデポルティボ・アラベス戦では1-3で敗北を築くなど、いずれのゲームでもエルチェは勝利の味を知ることができませんでした。今回はピッチ上の彼をサポートするビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)として、カタルーニャ州協会のルベン・アバロス・バレーラが控えています。この執拗な未勝利の呪縛を、ホームのファンの前でついに打ち破ることができるかどうかも、この試合の大きな注目点となります。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

守備崩壊による危機感から、アンセルミ監督は新戦力を組み込みながら自分たちの戦いに集中する決意を示しています。流出した主力の穴を埋めつつ、本拠地開場50周年の記念ゲームで、過去9戦未勝利の天敵オルティス・アリアス主審の鬼門を打ち破り、難敵ソシエダから今季初白星を奪えるか、チームの真価が問われる決戦です。