バライードス改修と1982年W杯の記憶
セルタの本拠地であるバライードスは、2030年ワールドカップの開催に向けて、2026年末の完成を目指してゴル・スタンドの改修工事を進めている最中だ。このスタジアムは、44年前の1982年スペイン大会でも大規模な改修が行われ、ワールドカップの舞台となった歴史を持っている。
当時の改修では約300万ユーロ(当時の4億8000万ペセタ)が投じられ、スポーツ施設を併設したダブルデッキのリオ・スタンドが建設されたほか、ラガレス川の運河化も行われた。また、1980年に行われたスペイン対オランダの親善試合で照明が故障し、試合が1時間も中断した苦い教訓から、照明設備が一新され、電子スコアボードも新たに設置された。一方で、プレスセンターとして計画されていた「UFO」の異名を持つ円形ビルは、物議を醸した末に建設が見送られている。
W杯直前に完成した新しいリオ・スタンドの落成記念試合では、セルタがワールドカップに向けて調整中だったポーランド代表と対戦し、マヌエル・ロドリゲス"マノロ"へのオマージュマッチとして5-1の歴史的な大勝を収めた。また、当時のセルタは1部に昇格したばかりであり、「新しいリオ・スタンド、新しいソシオ」というスローガンを掲げて、5年間で50,000ペセタというソシオ獲得キャンペーンを実施したが、これはあまり成功しなかったという小ネタも残っている。
1982年W杯本大会では、グループ1の会場としてイタリア代表がポーランド(0-0)、ペルー(1-1)、カメルーン(1-1)と3試合連続で引き分けた。当時のイタリアのプレースタイルからは、彼らが最終的に優勝することなど到底予測できなかったと言われている。
この時のイタリア対カメルーン戦でカメルーン代表としてバライードスのピッチに立ったロジェ・ミラの息子、ジェルマン・ミラは、現在セルタ・フォルトゥナの選手として活躍している。彼は先日、父親がワールドカップを戦ったのと同じバライードスのピッチでポンフェラディーナを破り、見事チームをセグンダ・ディビシオンへの昇格に導くという運命的なつながりを見せた。 (via Estadio Deportivo)