アトレティコ・マドリード

アトレティコ・マドリードのスポーツディレクター、マテウ・アレマニーは今夏の守備陣再建に向けて明確なプランを描いている。その最大のターゲットはチェルシーのスペイン代表DFマルク・ククレジャだ。ククレジャはチェルシーと2028年まで契約を残しており、移籍金は5000万ユーロ(約84億円)に達する可能性がある。アレマニーSDはワールドカップでの活躍によって価値が高騰する前に交渉をまとめたい考えだが、チェルシー側のガードは固い。同時に、ポルトの20歳ブラジル人FWウィリアム・ゴメスに対しても初期段階の接触を開始した。ポルトが2025年1月に900万ユーロで獲得した左利きのウインガーは、現在その市場価値が2000万ユーロまで跳ね上がっており、チェルシーやニューカッスルも注視している逸材だ。(via ElDesmarque, MARCA, Mundo Deportivo)

一方で、チームの象徴的な存在である選手たちの去就も揺れている。アントワーヌ・グリーズマンの退団に続き、コケ、ホセ・マリア・ヒメネス、ヤン・オブラクの3名が岐路に立たされている。ヒメネスは相次ぐ怪我と家族の事情から、母国ウルグアイに近い場所への移籍を希望しており、クラブもその意向を尊重して放出を容認する構えだ。オブラクにはサウジアラビアから天文学的なオファーが届いているが、アトレティコ側は移籍金が不十分であるとして今のところ首を縦に振っていない。主将のコケは、引退までチームに残るか、あるいは主役としてプレーし続けられる環境を求めるか、近日中に決断を下す予定だ。(via ElDesmarque, MARCA)

ピッチ外では、マルコス・ジョレンテがテレビ番組『El Hormiguero』に出演し、自身の過激なルーティンを明かした。旧石器時代の食事法「パレオダイエット」を徹底し、乳製品や穀物を一切摂らず、バターコーヒーでエネルギーを補給している。また、新著『Free Human』を出版し、現代人がいかに疲れやすく、自然から切り離されているかを説いている。サポーターに対しては、2026/2027シーズンの年間予約席(アボノ)の価格改定を発表した。最も安い席で310ユーロからとなり、今後はシーズン中に最低10試合は観戦しなければならないという『出席義務』も課されることになる。(via SPORT, MARCA, ElDesmarque)

レアル・ソシエダ

レアル・ソシエダの日本人MF久保建英は、バレンシアとのホーム最終戦で今季初めて「戦術的な理由」により出場機会を失った。負傷などの物理的な要因はなく、マタラッツォ監督が交代カードとしてオヤルサバルやセーニョ・ゴメスらを優先した結果、ベンチで90分間を終えた。今週、2026年ワールドカップの日本代表メンバーに選出されることが確定したが、所属クラブでの序列低下は否めない。今季序盤は絶対的な主力だったが、シーズン終盤にかけて負傷やコンディション不良に悩まされ、直近の試合でも精彩を欠いていた。久保がソシエダで1分もプレーしなかったのは、ソシエダ加入後わずか13例目で、そのほとんどが負傷によるものだった。(via Mundo Deportivo)

また、チームの司令塔ブライス・メンデスには今夏のセルタ復帰説が急浮上している。メンデスはマタラッツォ監督の下で出場機会を減らしており、今季のプレー時間は約700分にとどまっている。最近父親になったばかりの彼は、故郷ヴィーゴへの帰還を熱望しており、年俸の減額も辞さない構えだ。ソシエダとの契約は2028年まで残っているが、セルタ側も交渉のテーブルに着く準備を進めている。一方で、ゴンサロ・ゲデスはポルトガルのワールドカップ代表メンバーに選出された。育成組織のレアル・ソシエダB(サンセ)では、脾臓の摘出手術を受けたジョン・バルダがドノスティアの病院に転院し、回復に向けて一歩前進した。(via ElDesmarque, MARCA)

レアル・ベティス

レアル・ベティスのブラジル人FWアントニーは、2026年ワールドカップのブラジル代表メンバーから落選した。アンチェロッティ監督から電話はなく、公式発表で自身の落選を知った彼は、SNSで『悔しさはあるが、今はこの夢が生き続けているので、ブラジルを応援する一人のファンになる』と気丈に振る舞った。アントニーは今季ベティスで14ゴール10アシストという自己最高の成績を収めたが、持病の恥骨痛が選考に影響した可能性がある。この夏には手術を受ける選択肢もあり、代表落選を機に怪我の完治を優先させる見込みだ。一方で、ポルトガル代表にはベティスのサム・コスタが順当に選出されている。(via ElDesmarque, Estadio Deportivo)

クラブ経営陣は、本拠地ベニート・ビジャマリンの改修計画について最新状況を説明した。第1段階である地下駐車場と別棟の掘削作業は2026年秋までに完了する予定だ。別棟の80%は外資系高級ホテルが占めることになり、このホテルの収益によって約1億7000万ユーロ(約285億円)の建設費を25年から30年かけて全額返済する「自己完結型」の資金調達モデルを採用している。新スタジアムは2028/2029シーズンの開幕に間に合わせる目標で、収容人数は6万人、さらにスタジアムの床を20〜40cm下げ、ゴール裏の一部を「立ち見席」にする案も浮上している。これにより、より熱狂的なスタジアム体験の提供を目指す。(via ElDesmarque, MARCA, Estadio Deportivo)

補強面では、マジョルカのヤン・ビルヒリ(19歳)という若きウインガーに関心を寄せている。ベティスのスカウト陣はマジョルカの試合を複数回視察しており、マニュ・ファハルドSDも高く評価している。さらに、ボルシア・ドルトムントのファビオ・シルバの獲得も狙っているが、彼もポルトガルのW杯メンバーから外れたため、大会終了を待たずに交渉を開始できるという有利な状況が生まれた。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

セビージャFC

セビージャFCは、アントニオ・コルドン氏がプロサッカー・ディレクターの職を退任することを公式に発表した。2025年6月の就任からわずか1年での退任となる。今季の補強策ではブラヒモスなどの失敗が目立ち、チームが残留争いに巻き込まれた責任を問われる形となった。コルドン氏は残りの契約2年分を破棄し、クラブに金銭的負担をかけない形で去る。後任の正式決定まではコルドン氏の右腕だったホセ・イグナシオ・ナバロ氏が暫定的に指揮を執るが、セルヒオ・ラモスと投資グループ『Five Eleven Capital』による買収が完了すれば、マーク・ボイササ氏が就任する可能性が極めて高い。(via ElDesmarque, Estadio Deportivo)

買収計画については、4億5000万ユーロ(約750億円)という巨額の評価額が提示されているが、ラ・リーガのハビエル・ゴメス常務理事は『オーナーが変わっても8800万ユーロの負債は消えない。新オーナーが資金を注入するか、選手を売らなければ状況は変わらない』と警告を発している。来季の監督人事も不透明で、残留を勝ち取ったルイス・ガルシア・プラサ監督は自動更新の権利を持つものの、『自分が必要とされていないなら、いつでも荷物をまとめる準備はある』と経営陣に覚悟を迫っている。クラブ側はボルダラス、バルベルデ、マルセリーノといった大物監督とも接触しており、プロジェクトの刷新を検討している。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

一方で、スイス代表としてジブリル・ソウとルーベン・バルガスがワールドカップに出場することが内定した。特にバルガスは市場価値を高める絶好の機会と捉えられており、昨夏に関心を示していたビジャレアルなどへの高額売却が期待されている。また、カンテラの至宝ブルーノ・ルケ(16歳)とは2029年までの契約延長と2000万ユーロの解除金設定に合意し、将来の資産を確保した。しかし、獲得が決定的とされていたエクアドル代表パトリック・メルカードについては、深刻な膝の負傷(靭帯および半月板断裂)のため、獲得を見送る最終決断を下した。(via Estadio Deportivo, MARCA)

バレンシアCF

バレンシアCFは、長らく工事が停滞していた「ノウ・メスタージャ」の最終的な完成計画を公表した。2027年7月の開場を目指しており、収容人数は7万44名となる。クラブ側は、そのうち5万人を年間予約席(アボノ)ホルダーで埋め、残りの20%を一般販売とスポンサー席に充てる「80:20」の黄金比率を目標としている。また、スタジアムを365日稼働させるため、夏期限定での音楽コンサート開催も計画しており、近隣住民とのトラブルを避けるための厳格な騒音対策と時間設定を行う。パテルナ練習場の拡張についても自治体から環境認可が下り、医療センターや若手選手用のレジデンス建設に道が開けた。これにより土地の資産価値は一気に高まることになる。(via ElDesmarque, Estadio Deportivo)

チーム内では、ギレット出身の生え抜きMFハビ・ゲラが驚異的な成長を見せている。直近6試合で2ゴール3アシストを記録し、チームを残留に導いただけでなく、欧州カップ戦出場権争いへと押し上げた。デ・ラ・フエンテ代表監督も彼のポテンシャルを高く評価しており、ワールドカップの予備リストに含まれたことが判明した。一方で、DFのエライ・キュマルトはスイス代表としてW杯出場が決定したが、バレンシアとの契約は今夏で切れるため、大会前にドイツやイタリアのクラブへの移籍先を確定させたい意向だ。(via SPORT, ElDesmarque)

セルタ・ビゴ

セルタ・ビゴは、昨夏600万ユーロで獲得したイライクス・モリバの「大化け」を確信している。今季後半、特にサン・マメスでの守備的貢献は目覚ましく、プレミアリーグのアストン・ヴィラ(ウナイ・エメリ監督の熱望)やブライトンが2000万ユーロから2500万ユーロの移籍金を用意しているとの情報がある。モリバの解除金は3000万ユーロに設定されているが、2000万ユーロ台後半であればセルタは交渉に応じる構えだ。モリバ売却で得た資金は、ソシエダで不遇をかこつ生え抜き、ブライス・メンデスの買い戻し資金に充てられる可能性がある。さらに、エルチェで中心的な役割を果たしているアライシュ・フェバスの獲得レースでも、エスパニョールを抑えてセルタが優位に立っている。(via SPORT, ElDesmarque)

ヘタフェCF

守護神ダビド・ソリアが、ヘタフェでの公式戦通算300試合出場という偉大な記録を達成した。これを祝して、イタリアのレジェンド、ジャンルイジ・ブッフォンと、スペインの重鎮ペペ・レイナがビデオメッセージを寄せ、『さらなる300試合を目指して乾杯しよう』と祝福した。チームとしては、マルティン・サトリアーノが出場停止となる次節オサナ戦で、21歳の若手FWアドリアン・リソを先発起用する方針だ。リソは今季27試合で3ゴールを挙げ、チームに9ポイントをもたらしており、ボランチ並みの守備貢献度(ボール回収率)も誇る「ボルダラス・スタイル」の象徴的選手となっている。(via MARCA, Estadio Deportivo)

エスパニョール

エスパニョールは、新オーナーのアラン・ペース氏の下で「モンチ・プロジェクト」を始動させた。モンチ新SDは、左サイドバックの補強として、バーンリーのオランダ人DFクリンスキー・ハルトマン(24歳)をリストの最上位に置いている。今季エルチェからレンタルしていたカルロス・ロメロがビジャレアルに復帰するため、このポジションの補強は急務だ。ハルトマンの市場価値は1800万ユーロだが、バーンリーもアラン・ペース氏の所有クラブであるため、有利な条件での移籍が期待されている。また、マノロ・ゴンサレス監督の続投も決定的となっている。(via MARCA, ElDesmarque)

マジョルカ

マジョルカの残留を巡る緊張感は、ついに暴発の域に達した。レバンテ戦の敗北後、サポーターの抗議に応じたアブドン・プラッツが、『我々は時間と金を費やして応援に来ている。生活もギリギリなんだ』と訴えるファンに対し、『そんなに金がないなら俺がビズ(個人間送金アプリ)で送ってやろうか?』と言い放ち、これがSNSで拡散され大炎上している。功労者であり「クラブの象徴」とされてきた選手の不遜な態度に、サポーターの失望は深い。ピッチ上では、ジョハン・モヒカがレバンテのロジェル・ブルゲの髪を引っ張り一発退場。次節オビエドとの残留をかけた大一番を欠場することになり、ミゲル・デミチェリス監督はさらなる苦境に立たされている。(via ElDesmarque, Mundo Deportivo)

アスレティック・ビルバオ

アスレティック・ビルバオは、エディン・テルジッチ新監督の招聘に伴い、異例の「33名」という超過密戦力の整理という難題に直面している。レンタルから復帰するアギレサバラやベンセドールらを含め、現時点での所属選手は上限を大幅に超えており、新監督は就任直後から非情な選別を迫られる。退任するエルネスト・バルベルデは、アヤックスからの監督就任オファーを『今は少し休む必要がある』として断り、1年間の充電期間に入ることを公言した。また、クラブは社会活動として、ラ・リーガで初めて下部組織(レサマ)の選手たちに「LGBTIfobia(性的少数者への差別)」に関する講習会を実施した。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

【本日の総括】

ラ・リーガの勢力図は今、ピッチの中よりもフロントオフィスで激しく動いています。特にセビージャFCのアントニオ・コルドン退任とセルヒオ・ラモスによる買収の動きは、アンダルシアの勢力均衡を大きく揺るがす可能性があります。レアル・ベティスが着実に「 Champions仕様」のインフラ整備と若手育成を進める一方で、マジョルカやカディスといった残留争いのチームでは、サポーターと選手の感情的な対立が表面化するなど、シーズン終盤特有の殺伐とした空気が漂っています。日本人選手に目を向けると、久保建英選手が「怪我以外」の理由で出番を失ったことは、来季に向けた不透明感を感じさせますが、W杯メンバー入りという吉報が再起のきっかけとなることが期待されます。