ガブリエル・ジェズスの電話ポーズ:ゴール時の「 Alô Mãe! 」セレブレーションに隠された、貧困スラム街での母親との闘いの軌跡

バルセロナに新たに加入し、エースナンバーの「9番」を背負うブラジル代表FWガブリエル・ジェズス。彼がゴールを決めた瞬間に、手を受話器の形にして耳に当てるおなじみのセレブレーション「Alô Mãe!(もしもし、お母さん!)」には、貧困と戦い抜いた感動的な家族の絆が秘められています。

ジェズスが明かしたところによると、この電話ポーズは最愛の母親に捧げられたものです。彼が生まれ育ったサンパウロ北部の貧困地区「ジャルディン・ペリ」は、多くの家庭が日々の食事すらままならない過酷なスラム街でした。ジェズスが生まれた直後に父親が家族を捨てて失踪したため、母親は清掃員として長い時間を身を粉にして働き、ジェズスと兄弟たちを懸命に育て上げました。

ジェズスは幼少期について、『母が本当に必死に働いてくれたおかげで、僕たちの家にはいつも食べるものがあった。本当にラッキーだった』と振り返り、さらに『母は僕にとって母親であり、同時に父親でもあった。だから誰かに父親のことを聞かれたら、僕は母こそが僕の父親だと答える。母はケープを身につけていない本物のヒーローだ』と熱く語っています。

子供の頃、彼がどこにいるのか心配でたまらなかった母親は、常に彼に電話をかけて生存を確認していました。そこから生まれたのがあのセレブレーションです。ジェズスはかつてメディアに『ゴールを決めるたびに、母親が僕に電話をかけてくる。ボールがネットに入った瞬間、僕の耳にはあの電話の音が聞こえるんだ』と語っています。

また、15歳でパルメイラスのテストに挑戦した際も、母親が『何があっても自分の夢を諦めてはいけない』と背中を押し、信じ続けてくれたおかげで今の自分があると語りました。このパフォーマンスには『これまで支えてくれた家族、友人、そして恩師マメデ監督をはじめとするブラジルのすべての人々への感謝と敬意が込められている』と締めくくりました。カンプ・ノウのピッチで彼がこの電話を掲げる姿は、ファンにとっても格別な瞬間になりそうです。

(via SPORT)