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親善試合 / 0 / ラ・ロサレダ / 2026年8月13日(木)

マラガCF 対 フルハム

マラガCF 2-2 フルハム

試合サマリーと得点経過

  • 試合日時: 2026年8月12日(水)
  • スタジアム: エスタディオ・ラ・ロサレーダ(マラガ)
  • 大会名: 第36回 トロフェオ・コスタ・デル・ソル・セルベサス・ビクトリア
  • スコア: マラガCF 2 - 2 フルハム(PK戦不成立によりマラガCFがタイトル獲得)
  • 得点者:
  • フルハム: ライアン・セセニョン(23分)、アレックス・イウォビ(57分)
  • マラガCF: チュペ(28分)、エネコ・ハウレギ(90分・PK)

ラ・リーガ復帰を間近に控えるマラガCFが、アルバロ・アルベロア新監督率いるプレミアリーグのフルハムを迎えた伝統の夏興行は、立ち上がりからアウェイのフルハムがハイレベルな強度とスピードで主導権を握る展開となりました。前半12分にマラガFWアドリアン・ニーニョが負傷交代する不穏な空気が漂う中、フルハムが先制するも、前半途中の給水タイムを経て態勢を整えたマラガがすぐさま同点に追いつき、試合は一新しました。後半も攻守が激しく入れ替わる緊張感ある攻防が続きましたが、終盤の90分にマラガが土壇場でPKを獲得して同点に追いつくと、試合終了直後に前代未聞の結末が訪れました。判定に猛抗議したアルベロア監督が退場処分を受けると、フルハム側がPK戦の実施を拒否してピッチを退場。最終的にマラガの攻撃陣が誰もいない無人のゴールへPKを流し込み、異例の形でトロフィーを掲げる躍動感と混乱に満ちた一戦となりました。

各得点シーンの構成は以下の通りです。

  • 0-1(フルハム・23分): 右サイド深くで攻撃の起点となったティモシー・カスタニュが正確なアーリークロスを供給。中央を経由せず一気に逆サイドへ渡ると、フリーで走り込んだライアン・セセニョンがマラガDFカルロス・プガとアンヘル・レシオの間のスペースを割り込み、打点の高いヘディングシュートを突き刺して先制しました。
  • 1-1(マラガCF・28分): 右サイドで起点を作ったダビド・ラルビアが個の技量で相手マークを剥がし、ペナルティエリア右からグラウンダーのクロスを折り返します。中央へ飛び込んだチュペがダイレクトで合わせると、シュートは相手GKベルント・レノの股下を抜け、泥臭くネットを揺らして同点としました。
  • 1-2(フルハム・57分): 中盤でのパスワークから再び右サイドのカスタニュへボールが渡り、カスタニュが素早いグラウンダーのラストパスを供給。中央の守備陣を引きつけた隙に、ファーサイドへフリーで走り込んだアレックス・イウォビが右足で押し込み、再びフルハムが勝ち越しました。
  • 2-2(マラガCF・90分): 途中出場のラフィータが右サイドから鋭いクロスを供給。これがペナルティエリア内で対峙したフルハムDFカルヴィン・バッシーの腕に当たり、主審ミゲル・アンヘル・オルティス・アリアスがハンドを指示してPKを獲得しました。このプレッシャーがかかる場面でエネコ・ハウレギがキッカーを務め、相手守備陣の隙を突く冷静な蹴り込みで土壇場の同点ゴールを奪いました。

両チームのスタメンと交代

ホーム: マラガCF(4-4-2)

  • GK: アルフォンソ・エレーロ
  • DF: カルロス・プガ、アイナール・ガリレア、アンヘル・レシオ、ホセ・サリナス
  • MF: ダビド・ラルビア、イザン・メリノ、ダニ・ロレンソ、ホアキン・ムニョス
  • FW: チュペ、アドリアン・ニーニョ

交代・アクシデント(マラガCF):

  • 12分: アドリアン・ニーニョ(右足ヒラメ筋の負傷・痛みに伴う交代) →ラファ・ロドリゲス入
  • 62分: ホセ・サリナス、アイナール・ガリレア OUT →ラフィータ、アレックス・パストール IN
  • 後半途中交代出場: オトゥ、ジュレン・ロベテ、ラモン・エンリケス、ハイタム・アバイダ、フアン・クルス、エネコ・ハウレギ、フアニ、カルロス・ロペス

アウェイ: フルハム(4-3-3)

  • GK: ベルント・レノ
  • DF: ティモシー・カスタニュ、ヨアキム・アンデルセン、カルヴィン・バッシー、ライアン・セセニョン
  • MF: サンデル・ベルゲ、エミール・スミス・ロウ、アレックス・イウォビ
  • FW: ケヴィン・サントス、オスカー・ボブ、ゴンサロ・ガルシア

交代・アクシデント(フルハム):

  • 62分: 4選手同時交代(アントニー・ロビンソン、ジョシュア・キング、セサール・パラシオス、シェア・チャールズ IN)
  • 後半途中交代出場: ケニー・テテ、ホルヘ・クエンカ、ロドリゴ・ムニス、ハリソン・リード
  • 90分過ぎ: アルバロ・アルベロア監督(主審への猛抗議によりレッドカード退場)、スタッフ1名退場。直後にチーム全体がPK戦参加を辞退してピッチから撤収。

戦術・采配のポイント

両チームの配置と戦術的な狙いは対照的でした。マラガCFのフネス監督は4-4-2を採用し、ダニ・ロレンソを中心としたビルドアップから、右サイドのダビド・ラルビアによる個の打開力を攻撃の切り札として位置付けました。しかし、相手の強烈なプレッシングに直面すると、自陣深くでのパス展開で詰まり、サイドバック裏のカバーリング不足からファーサイドで浮いた相手に失点を許すという守備課題が浮き彫りになりました。

対するフルハムのアルバロ・アルベロア監督は、プレミアリーグ基準のフィジカルと即時奪還のハイプレスを敷く4-3-3を構築。右サイドのカスタニュとオスカー・ボブ、左サイドのセセニョンを広く開かせ、高い位置からのアーリークロスでマラガの最終ラインを左右に揺さぶる狙いが的中しました。特にカスタニュのオーバーラップからファーサイドのセセニョンやイウォビが合わせる形は、極めて高い再現性を示しました。

采配面では、フネス監督の機転と交代策が光りました。前半12分にアドリアン・ニーニョを負傷で欠くアクシデントに対しラファ・ロドリゲスを投入したほか、前半途中の給水タイムで中盤のブロック形成を再整理して試合の流れを引き戻しました。さらに後半62分にラフィータを投入した策が当たり、90分のラフィータのクロスが相手のハンド誘発とPK獲得に直結。土壇場で投入されたエネコ・ハウレギが確実に仕事を果たすなど、交代枠をフル活用して試合を振り出しに戻しました。

一方でアルベロア監督は、後半62分に4人を同時に入れ替えるなど主力を休ませつつ逃げ切りを図りましたが、終盤の判定を巡って感情をコントロールできず、主審に激しく抗議して退場処分を受けました。さらに契約上の手違いやフライト時間を理由にチームを撤収させる判断を下し、戦術的な完成度の高さとは裏腹に後味の悪い後退劇となりました。

現地メディアの選手採点・評価比較

この一戦に対し、MARCA、SPORT、Mundo Deportivo、Estadio Deportivo、El Desmarqueなどのスペイン現地各紙は、開幕を控えた両チームのパフォーマンスと前代未聞の結末を大きく報じました。プレシーズンマッチの性格上、個別の数値採点は見送られたものの、主要選手に対する定性的な評価や見解にはメディアごとの興味深い対比が見られました。

マラガの攻撃を牽引したダビド・ラルビアに対する評価では、SPORTが「右サイドで圧倒的な違いを作り出し、華麗な崩しからチュペの同点ゴールを完全にお膳立てした」と攻撃の破壊力を手放しで絶賛しました。一方でMARCAは、ラルビアの突破力を高く認めつつも、「チーム全体がフルハムのフィジカルプレスに押し込まれた前半序盤において、攻撃から守備への切り替えやサイドバックのサポート面で課題を残した」と守備面のバランスに触れて対比を見せました。

フルハムの両サイドバックであるティモシー・カスタニュとライアン・セセニョンに対しては、MARCAが「マラガのサイドバック陣にとって終始頭痛の種であり続けた」と評し、右のカスタニュが崩して左のセセニョンやイウォビが仕留める形を完全な戦術的勝利と分析しました。また、MundoDeportivoはウイングのオスカー・ボブとマラガのラルビアを「ピッチ上で最も鋭い両翼」と並べて評価しつつ、カスタニュのオーバーラップの質が試合を支配したと強調しています。

終盤にPKを決めたエネコ・ハウレギに関しては、MARCAとSPORTの双方が「少ない出場時間の中でプレシーズンチーム最多得点となる3ゴール目を記録した頼もしい存在」と称賛。El Desmarqueは、相手が退場した後に無人ゴールへシュートを打って祝ったシーンを挙げ、勝負強さとユーモアを兼ね備えたメンタリティとしてフィーチャーしました。

アルバロ・アルベロア監督の采配と行動については、現地各紙の足並みが揃いました。試合内容自体のクオリティを評価する声があったものの、ロスタイムの判定に対する激しい抗議と退場劇、そしてチームを撤収させた決断に対しては「伝統ある大会への不敬」「失態」として厳しく非難する論調が目立ちました。

試合後の監督・選手コメント

試合後の記者会見にて、マラガCFのフネス監督はプレシーズンの手応えと課題を冷静に語りました。

フネス監督は、「プレシーズンは短く、こういったプレミアリーグのフィジカルを備えた強豪とあと4、5試合は戦いたかったのが本音だ。立ち上がりは相手のフィジカルに苦しめられたが、選手たちが良いステップを踏んで試合の中で順応してくれたことには非常に満足している」と総括。さらに、開幕戦に向けて懸念されるセンターバックや前線の負傷者問題に触れつつも、「大物の補強という名前だけに頼るのではなく、このチームの哲学とプロジェクトを信じて前へ進む」と力強く語りました。また、退団が決定している地元出身のダニ・サンチェスについて「生粋のマラゲーニョとしてロッカールームに多くの喜びをもたらしてくれた。彼には心から感謝している」と惜別の思いを口にしました。

一方、退場処分を受けたフルハムのアルバロ・アルベロア監督は、試合後の公式会見に応じることなくスタジアムを後にしました。フルハム側の広報担当者は現地メディアに対し、「契約上にPK戦の規定が存在しなかったこと、およびPK戦を実施すると帰国便のフライト時間に間に合わなくなる恐れがあったため」と撤収の理由を弁明しました。

選手側からは、困惑と前向きな手応えが交錯する発言が相次ぎました。

マラガのMFラモン・エンリケスは、「僕たちは普通にPK戦を戦うつもりで準備していたので、相手がいなくなって何が起きたのか分からず全員が呆然とした。こんな経験はサッカー人生で初めてだ。ただ、内容としては格上の相手に対して貴重なテストになった」と困惑交じりに手応えを口にしました。

対するフルハムの選手たちも混乱を隠せませんでした。今夏レアル・マドリード・カスティージャからフルハムへ移籍したセサール・パラシオスは、報道陣から退場の理由を問われると「僕も本当のところ何が起きたのか全く分からないんだ。チームの指示に従っただけだ」と答え、同じく新加入のゴンサロ・ガルシアも取材エリアで「良い夜を(Buenasnoches)」とだけ言い残して素早くスタジアムを去るなど、不自然な後味の悪さが残るコメントとなりました。

マラガCF 対 フルハム の背景データ

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