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マラガCF vs デポルティーボ・ラ・コルーニャ

ラ・リーガ / jornada-2 / Estadio de Málaga / 2026年8月25日(火)

マラガCF 1-1 デポルティーボ・ラ・コルーニャ

試合サマリーと得点経過

試合日時:2026年8月24日(月)21:30キックオフスタジアム:ラ・ロサレダ(観客数:29,000人以上)スコア:マラガCF 1 - 1 デポルティーボ・ラ・コルーニャ得点者

かつて欧州の舞台を沸かせ、その後は3部リーグ(プリメーラRFEF)という「泥の沼」をともにもがき、トップリーグへと奇跡的な生還を果たした2つの名門、マラガCFとデポルティーボ・ラ・コルーニャ。ラ・ロサレダにリーガ1部(ラ・リーガEASports)の熱狂が戻るのは実に3,019日(8年3ヶ月5日)ぶりのことである。2万9,000人を超える大観衆で超満員となったスタンドには、マラガの熱狂的なファンとして知られる世界的俳優アントニオ・バンデラスの姿もあり、スタジアム全体がまるでお祭りのような興奮に包まれていた。試合は立ち上がりから、昇格組とは思えぬ両チームの高いインテンシティがぶつかり合う、極めてスピーディでスリリングな展開となった。

得点経過

マラガが主導権を握りかけた矢先、デポルティーボが一瞬の隙を突いて先制する。中盤のルーズボールを拾ったMFルイスミ・クルスが起点となり、マラガの守備陣を引きつけながら中央を力強くドリブル突破。ディフェンスラインの歪みを見逃さず、エリア内へ侵入するピエール=エメリク・オーバメヤンへと芸術的なスルーパスを通した。オーバメヤンは持ち前の加速力でマラガDFエイナール・ガリレアを完全に置き去りにすると、飛び出してきたGKアルフォンソ・エレーロをコントロール一つで嘲笑うかのように交わし、無人のゴールへと優雅に流し込んだ。

先制を許して一時的に意気消沈しかけたマラガだったが、左サイドバックのラフィタ・ガリードの執念が試合を引き戻す。相手のクリアを中盤の競り合いでラフィタが果敢に頭でカットして自ら拾い、エリア内へと強引に侵入。マークに付いたデポルティーボのDFルーカス・ヌビを鋭い切り返しで抜き去ろうとした瞬間、ヌビの投げ出した左足がラフィタを引っ掛け、主審のアルベローラ・ロハスは即座にペナルティスポットを指した。この日、自身の誕生日という記念すべき日を迎えていたFWチュペ(Chupete)がキッカーを担当。レオ・ロマンにコースを読まれながらも、メディア・アルトゥーラ(ゴール中段)の厳しいコースへと強烈なシュートを突き刺し、スタジアムに爆発的な歓喜をもたらした。


戦術・采配のポイント

マラガCF:組織的なアグレッシブネスと機動力を生かした「矢」

ファン・フラン・フネス監督は、前節アトレティコ・マドリード戦から継続して【4-3-3】を採用した。プレシーズンからチームの絶対的エースとして君臨してきたダビド・ラルービアが軽度の負傷を抱えてベンチスタートとなる緊急事態となったが、フアン・クルスを右ウイングに抜擢。マラガは立ち上がりからホアキン・ムニョスとフアン・クルスの両翼が「2本の鋭い矢」となってデポルティーボの5バックの脇のスペースを執拗に突き、高い位置からアグレッシブにプレスをかけることで、中盤のイザン・メリノやダニ・ロレンソが効果的な回収を繰り返した。

フネス監督の交代策は機能美に溢れていた。後半55分、負傷を押して「10番」ラルービアを投入すると、ピッチ全体の機動力がさらに向上。73分には、運動量の落ちたホアキンとカルロス・ドトールを下げ、切り札のハイタムとラファ・ロドリゲスを投入。ハイタムは右サイドから幾度も鋭いドリブルを見せ、ファウルを誘発して自ら惜しいフリーキックを放つなど、終盤の猛攻を牽引した。課題としては、相手を押し込みながらも最後の決定打(ラストパスの精度)を欠いた点、そしてディフェンスラインがオーバメヤンのスピードに対処しきれず、常に背後のスペースを脅かされ続けた点が挙げられる。

デポルティーボ:ローブロックの堅守とワントップの戦術兵器

アントニオ・イダルゴ監督は、従来の2トップを解体し、オーバメヤンを最前線に据えた実質的な【5-4-1】の守備的ブロックを採用。新加入のミゲル・ロウレイロをディフェンスラインに加え、シモ・ナバロ、ルーカス・ヌビら5枚で強固な壁を築き、中盤ではマリオ・ソリアーノとロレンツォ・アマトゥッチがコンパクトな陣形を保ってマラガの攻撃を待ち受けた。狙いは極めてシンプルで、ブロック内でボールを奪ってから、オーバメヤンの個のクオリティを活かした最少人数でのカウンターアタックであった。

後半、疲労からラインが下がりすぎたのを見たイダルゴ監督は、61分に右サイドのアルティミラとアスパ・イェンセンを下げ、ディエゴ・ビジャレスとDavidMellaを投入してエネルギーを補給した。しかし、交代策が冷や汗をかく事態も招いた。エリア付近で不用意な横パスを出したビジャレスのミスをチュペにカットされ、ヘディングシュートがクロスバーを直撃するという、あわや逆転のピンチを迎えている。一方で、後半74分に恥骨結合炎(pubalgia)から92日ぶりに復帰した若きクラック、イェレマイ・エルナンデスをピッチに送り出し、1部デビューを飾らせたことは今後のリーグ戦に向けて大きな収穫となった。


現地メディアの選手採点・評価比較

現地メディア各紙(SPORT、AS、MARCA、ElDesmarque)は、両チームの決定的な仕事を果たしたタレントに賛辞を送る一方、重大な過失を犯した守備陣には厳しい評価を下した。

突出した存在感を示した主役たち

各メディアは「37歳にして、未だに最高峰のインテンシティとゴール嗅覚を保ち続ける怪物」と絶賛。先制点で見せた絶妙なトラップからGKを交わす冷静なフィニッシュだけでなく、守備時に自陣までスプリントしてボールを回収する献身性に対しても満点近い評価が与えられた。

PKを奪取した一連のプレーについて、SPORTは「2人のディフェンダーに囲まれながら、恐れを知らない執念でボールを奪い去った信じられない勇気」と表現。攻守においてデポルティーボの右サイドを圧倒した。

自身の誕生日に大舞台でPKを蹴り抜く度胸が高く評価された。しかし、後半にデポルティーボのパスミスから迎えたヘディングの決定機(クロスバー直撃)については、各紙とも「今節最も悔やまれるミスのひとつ」としつつも、最前線で体を張り続けたタフさには合格点を与えている。

厳しい追及を受けた守備陣

チュペとのマッチアップに苦戦し、エリア内でラフィタの突進に対してあまりにも「軽率で不格好なスライディング」を仕掛けPKを与えたことで、この試合の最大の敗因として槍玉に挙げられた。

PK献上の直前に、ロングボールのバウンド目測を誤りラフィタに競り負けたミスを厳しく叱責された。ホアキンやハイタムのスピードにも終始手を焼いていた。

途中出場ながら自陣深くで極めて不用意な横パスを出し、あわや逆転ゴールとなるバー直撃のヘディングシュートをチュペに許した。SPORTは「途中出場としての役割を全うできず、チームを崩壊させかけた」と極めて冷酷な評価を下している。

先制点の場面でオーバメヤンに対して中途半端な飛び出しを見せ、「よりcontundencia(力強さ)を持って対処すべきだった」と指摘された。しかし、試合終盤にオーバメヤンの決定的なシュートを指先で弾き出した奇跡的なセーブにより、評価をなんとか持ち直した。


試合後の監督・選手コメント

マラガCF:ファン・フラン・フネス監督

「勝ち点1という結果には、率直に言って悔しさが残る。我々は先制点を奪われたが、そこからチーム全体が怯むことなく、むしろパーソナリティを示して急激にパフォーマンスを高めていった。特に後半は、このトップカテゴリーで戦うにふさわしい素晴らしい組織力を示してくれた。(後半65分にホアキンがペナルティエリア内でシモ・ナバロに倒された未判定のシーンについて)主審が笛を吹かなかったのだから、あれはペナルティではない。しかし、今週アトレティコ・マドリードのル・ノルマンが退場になったPKシーンを思い出せば、ル・ノルマンなら今回の主審に笛を吹いてほしかっただろうね。我々にはこのスタジアムの2万9,000人の大観衆という、最高の推進力がある。このアイデンティティと自信を胸に、次のサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦という最高のモチベーションに向けてエネルギーを回復させたい」

デポルティーボ:アントニオ・イダルゴ監督

「( Noubiが与えたPKの場面について)本当に足が触れていたのか?映像で見ても極めて微細な接触だった。だがVARが判定を下し、主審も確認しなかったのだからそれ以上は言うまい。ラ・ロサレダという熱狂的なスタジアムから勝ち点1をアウェイで持ち帰ることは、常にポジティブだ。(オーバメヤンのゴール時に喜ばず、即座に大声で指示を出していた理由について)サッカーにおいて、祝うべきなのはゴールではなく『勝利』そのものだからだ。勝ち点3をもたらす勝利こそがすべてであり、あの瞬間の我々にはもっと忍耐強いポゼッションが必要だった。アバ(オーバメヤン)は非常に特別で、ディファレンシャルな選手だ。彼のプロフェッショナリズムと献身性はチームのお手本であり、今後も彼を最大限に生かしていきたい。そして、イェレマイが約3ヶ月ぶりにピッチへ帰ってきた。これは我々の攻撃陣にとって最大のグッドニュースだ。彼がコンディションを取り戻せば、我々の攻撃はさらに破壊力を増すだろう」

デポルティーボ:ミゲル・ロウレイロ選手

「この勝ち点1は、チーム全員が苦しい時間帯を耐え抜き、お互いを信じて戦った成果だ。ラ・ロサレダの雰囲気は信じられないほどタフで、マラガは非常に強いエネルギーを持って向かってきたが、僕たちは崩れなかった。オーバメヤンは本当に凄まじい選手だ。練習初日から強烈なモチベーションを持ってチームを引っ張ってくれている。彼が示すパフォーマンスとインプリケーションは、僕たち全員に勇気を与えてくれる」

マラガCF:チュペ選手

「僕の誕生日に、この満員のラ・ロサレダで1部初ゴールを決められたことは一生忘れない。でも、重要なのは個人ゴールではなく、チームが勝ち点をもぎ取ったこと。僕たちの目標はあくまで『リーガ1部残留』であり、そのためならどんな泥仕事もいとわない。ラ・ロサレダのサポーターは僕たちの12番目の選手だ。彼らがいるからこそ、僕たちは毎試合限界を超えて戦うことができる」