ベルンハルドソン獲得失敗とヴォルフスブルクへの移籍決定
バレンシアは今夏、左サイドのアタッカーであるディエゴ・ロペスやルイス・リオハの相次ぐ負傷離脱に伴い、サイドハーフ(ウイング)の深刻な人員不足に直面していました。この緊急事態を打破するため、クラブはラルジ・ラマザニの獲得を進めつつ、もう一枚の絶対的な即戦力として、ドイツ2部のホルシュタイン・キールに所属する27歳のスウェーデン代表ウイング、アレクサンダー・ベルンハルドソンの獲得を極秘裏に進めていました。
ベルンハルドソン自身も、バレンシアを自らのステップアップのための最優先の移籍先として強く熱望しており、代理人を通じてバレンシア側との話し合いを前向きに進めていました。
しかし、交渉の前に立ちふさがったのは、キール側が提示した「約500万ユーロ(ボーナス込み)」という強気な移籍金要求でした。ベルンハルドソンは今シーズン限りで契約が満了するものの、ワールドカップにおいてスウェーデン代表の主力として活躍した実績から、キールは一切の値下げに応じませんでした。
この金額は、バレンシアがアラウ・マルティネス獲得のためにジローナに提示している予算上限(500万ユーロ)と完全に一致しており、資金力に乏しいバレンシアにはこれ以上の支出を同時に行う余力はありませんでした。
この躊躇している隙を突いたのが、昨季ドイツ1部から2部へと痛恨の降格を喫したものの、今夏すでに2800万ユーロという莫大な資金を補強に投じているVfLヴォルフスブルクです。ヴォルフスブルクは即座にキールに対して500万ユーロ(5500万スウェーデン・クローナ)の支払いに合意し、クラブ間の基本合意を締結しました。ベルンハルドソンのヴォルフスブルクへの移籍は数日以内にも正式発表される見通しとなり、バレンシアのウイング補強プランは一つ崩壊する形となりました。なお、バレンシアが狙うラマザニの獲得交渉においても、リーズ・ユナイテッドがダニエル・ファルケ監督の構想外であるにもかかわらず、未だ強硬な姿勢を崩しておらず交渉は長引いています。(via SPORT)