メスタジャでの最後の開幕セルタ戦は0-0ドロー、ピッチに響くブーイングと監督辞任コールの嵐

104年の歴史を誇るメスタジャ・スタジアムにおける最後のシーズンが、不甲斐ない試合内容で幕を開けました。30度を超える厳しい酷暑と湿度70%という蒸し暑いコンディションの中行われたセルタとの開幕戦は、終始見どころの少ない plomizo(退屈な)展開となり、0-0のドローに終わりました。

バレンシアの枠内シュートは試合を通じてわずか2本、そのうちの2本目に至っては95分という不甲斐なさで、攻撃のアイディアが全く欠如していることを露呈しました。

前半10分、新鋭の佐藤龍之介の素晴らしいお膳立てからダンジュマが決定機を迎えたものの、左足のシュートは大きく枠を外れました。前半24分には、セルタのエル・アブデラウイに裏を突かれ、飛び出したGKディミトリエフスキの上を抜くループシュートを放たれるが、DFセサール・タレガが驚異的なカバーリングを見せ、無人のゴールライン手前で間一髪クリア。前半終了間際には、ハビ・ゲラの突破からエリア内で完全にフリーとなったウグリニッチへ完璧なラストパスが通ったものの、ウグリニッチの放った弱いシュートは相手GKラドゥの正面を突きました。

後半に入るとセルタにポゼッションを完全に握られ、防戦一方となる時間帯が続きました。終盤88分にはセルタのマルコス・アロンソにゴールを脅かされる決定的なシュートを浴び、94分には途中出場のディエンのクロスを相手ディフェンスが弾いたこぼれ球から、ギド・ロドリゲスがボレーを狙うも相手GKに阻まれました。

試合が終了すると、メスタジャのスタンドからは凄じいブーイングが浴びせられ、一部のサポーターからはコルベラン監督への辞任を求めるチャントも沸き起こるなど、初戦にして早くもサポーターの我慢が限界に達している状況が浮き彫りとなりました。(via MARCA / via Mundo Deportivo / via Superdeporte / via ElDesmarque)

コルベラン監督の5バック採用の意図とサポーターからの批判への揺るぎない覚悟

試合後の記者会見で、カルロス・コルベラン監督は今回のドロー劇を「非常に拮抗したゲームだった」と振り返りました。前半は戦術的にゲームをコントロールできていたものの、後半開始後の15分から20分にわたり、セルタのパスワークとプレッシングに屈して自陣に押し込まれてしまったことを認めました。

スタンドから自身に向けられた辞任コールについて問われると、コルベラン監督は一切の言い訳をせず、責任を背負う強い覚悟を示しました。

『私はメスタジャを心から尊重しています。スタジアム、そしてサポーター、クラブへの敬意は非常に高い。私は自らに要求されるべき責任の同盟者であり、厳しい批判はすべて自分自身が真っ先に引き受けます。それこそが、この現状を打破するための唯一の方法だからです』

また、物議を醸している5バック(1-3-5-2)の戦術採用についても、現在のチーム事情から導き出した苦肉の策であったことを説明しました。右サイドバックのティエリがベネツィアへ売却され、フルキエも欠場、新加入のパブロ・マフィーヨも合流したばかりで起用が難しい中で、左サイドバックのヘスス・バスケスを右サイドに置く歪な布陣を強いられたためです。

『プレシーズンを通じて、度重なる怪我や専門ポジションの不足を埋め、チームが競争力を保つための最善の形がこの5バックだった。しかし、これは一時的な妥協ではなく、チームに多様性を持たせたいと考えている。相手や状況に応じて4バックと5バックを柔軟に使い分けることが、現代のフットボールを戦う上でのリソースとなる』 (via ElDesmarque / via MARCA / via Mundo Deportivo)