1部復帰へ向けた監督とSDの主導権争い
✅ ヴェダト・ムリキからのメッセージ
エースがファンへ向けた悲痛な想いと移籍の可能性
✅ クンブラが監督の批判に反論
自身のプロ意識を強調し降格の無念を語る
✅ 新戦力候補と若手の退団の噂
ベテラン左SBフアン・クルスへの関心とビルジリ退団の動き
デミチェリス監督の去就と権力闘争
マジョルカのパブロ・オルテルスSDは、来季の1部復帰の切り札としてマルティン・デミチェリス監督の続投を信頼しています。今季は失望の降格というトラウマ的な結末を迎えたものの、フロントは引き続き彼にソン・モイシュのベンチを託す方針です。
現在、両者の間で契約に向けた話し合いが進められていますが、完全な合意には至っていません。その最大の障壁となっているのが、デミチェリス監督が要求するチーム再建における権限の拡大です。監督は、多数の選手の加入や退団に関する発言権と決定権を求めています。さらに、日々のトレーニングからドレッシングルームのスポーツ的・競争的な管理に至るまで、トップチームの全側面に自身のメソッドを完全に定着させることを望んでいます。デミチェリス監督は、降格が決まったオビエド戦の直後にも『昇格して1部に上がり、そして定着するためには、いくつかのことを再構築しなければならない』と語り、チーム作りの主導権を握る意欲を明確にしていました。
一方で、オルテルスSDはデミチェリス監督が2部リーグでの経験を持たないこと自体は問題視していないものの、自身のクラブ内での影響力を失うことを恐れています。オルテルスSDは、自身のこれまでの経営が失敗だったとしてマジョルキニスタから厳しく疑問視されている立場にあります。クラブは降格の救済金として1850万ユーロを受け取ることになりますが、1部復帰においてこの資金を使った補強で失敗は許されません。そのため、現在のスカッドの将来や、2部で違いを作れる選手の獲得に関して、最終的な決定権は自分が持ち続けたいと考えています。失敗した場合の責任は常に自分に降りかかるからです。
(via SPORT)
ヴェダト・ムリキからのメッセージ
2029年までクラブとの契約を残すエースのヴェダト・ムリキが、自身の公式X(旧Twitter)でファンに向けた長文のメッセージを投稿しました。
ムリキは『今日、言葉を紡ぐのは本当に難しい。あなたたちが感じている痛みと悲しみを、私も心の底から感じているからだ。シーズンを通して私たちは共に笑い、共に苦しんだ。困難な時期を経験したが、お互いへの信頼を失うことは決してなかった。ピッチに出るたびにこのシャツを守る責任を感じていたし、私の背後にあるあなたたちのサポートを感じることは常に私に力を与えてくれた。フットボールは時に非常に残酷だ。しかし、マジョルカの精神を知っている人なら誰でも一つのことを知っている。このクラブは常に立ち上がる方法を知っているということだ。そして私はそれを心から信じている。今日私たちは悲しみ、傷ついている… しかし、このエンブレムはそれにふさわしい場所に戻るだろう。なぜなら、マジョルカの歴史は決して降伏で書かれたことはないからだ』と綴り、クラブとファンへの深い愛情と1部復帰への強い決意を示しました。
メッセージ内では自身の去就については明言されていないものの、重要な金銭的オファーが届けば今夏クラブを去る可能性が高いと予想されています。
(via Mundo Deportivo)
クンブラが監督の批判に反論
ASローマからのローン移籍で加入していたアルバニア代表CBマラシュ・クンブラがインタビューに応じ、最終節を前にデミチェリス監督から「クンブラのことは何も知らない」とコミットメントを疑われたことについて強く反論しました。
クンブラは『予想していなかった。家に帰るとニュースが届き始め、なぜあんなことを言ったのかいまだに理解できない。私は負傷していてトレーニングできなかったが、100%の状態でチームと一緒にいたかった。だから出場できなくてもチームに同行して励ましたかった。「プロフェッショナルではない」とか「チームにコミットしていない」とか、そんなことは絶対にない。常にチームを第一に考えている』と怒りと悲しみを露わにしました。バレンシア戦後に違和感を覚え、復帰に向けて全力を尽くしたと説明し、『自分を責めることは何もない。監督が私のプロ意識を疑うなら、それはノーだ。私のキャリアでそんなことは一度も起きていない』と断言しました。
チームの降格については、『起きたことについては気分が悪い。通常、我々が獲得した勝ち点なら残留できるので受け入れるのは非常に難しい。今年は少し奇妙だった』と振り返りました。スペインのリーグレベルについて、『イタリアなら40ポイントで99%残留できるが、スペインは同じレベルのチームが多く、非常にバランスが取れている。ヘタフェは私たちより少し多いポイントでカンファレンスリーグに出場した。イタリアには格差があるが、ここではどこにでも負ける可能性がある。自分たちが勝っても他のチームも勝つ状況は受け入れるのが難しかった』と語りました。
同僚のムリキらの去就についても触れ、『多くの選手がマジョルカと島にコミットしているが、市場価値のある選手を中心に全員が残るとは思わない』とチーム解体の可能性を示唆しました。アラサテ前監督からデミチェリス監督への交代時期については、『交代がチームに弾みを与え、デミチェリスはうまくやったと思うが、もっと早く交代した方が良かったかどうかは分からない』と述べました。自身の今後については、ローン元のローマへ戻ることになりますが、エスパニョールなどスペインでのプレーの可能性はオープンにしています。
(via Mundo Deportivo)
新戦力候補と若手の退団の噂
2部リーグでの戦いに向けて、マジョルカはすでに来季の移籍市場での調査を開始しています。
最初のターゲットとして名前が挙がっているのが、フアン・クルスです。31歳の左サイドバックはオサスナで6シーズンを過ごし、コパ・デル・レイ準優勝や欧州カップ戦出場などを経験したベテランですが、水曜日に同クラブへ別れを告げ、6月30日をもってフリーエージェントとなります。マジョルカからの関心について問われると、『すべて代理人に任せている。今私が望んでいるのはリフレッシュすることだけだ』と明言を避けています。
また若手選手の動向として、ヤン・ビルジリがマジョルカを退団する見込みとなっており、ベティスが獲得に関心を示しています。バルセロナはこの取引において、彼がマジョルカから移籍する場合の売却益の数パーセントを受け取る権利を保持しています。
(via Mundo Deportivo / SPORT)
【本日の総括】
本日、浅野拓磨ら日本人選手に関する新たな情報は確認されませんでした。クラブは2部降格という厳しい現実を前に、デミチェリス監督の続投とそれに伴うフロントとの権限争い、そしてムリキら主力の去就問題という大きな課題に直面しています。来季の1部復帰に向けて、チームの早急な再構築が求められています。