伝説のFWアルナ・コネがレバンテで見せた大復活とセビージャへの報復劇

かつてセビージャにクラブ史上最高額となる1500万ユーロの移籍金で鳴り物入りで加入したものの、度重なる怪我と信頼の欠如により4年間でわずか49試合2ゴールという不本意な成績に終わったコートジボワール代表FWアル・コネ(アルナ・コネ)。そんな彼のキャリアを劇的に復活させたのが、契約最終年となったレバンテへの期限付き移籍でした。

当時チームを率いていたファン・イグナシオ・マルティネス監督は、フットボール界から忘れ去られかけていたコネの才能を完全によみがえらせる方程式を見つけ出しました。コネはレバンテの地で水を得た魚のように躍動し、ラ・リーガで34試合に出場して15ゴール、コパ・デル・レイでも2ゴールを挙げ、シーズン通算17ゴールという圧倒的なキャリアハイのパフォーマンスを披露したのです。

しかし、この輝かしい活躍の裏には、セビージャを震撼させる奇妙な契約のドラマが隠されていました。セビージャは彼をレバンテへ送り出す際、契約書に『シーズン18ゴールを達成した場合、セビージャとの契約が自動的に1年延長される』という特殊な自動更新条項を盛り込んでいました。コネはゴールを量産してこの目標に近づき、第35節には古巣セビージャの本拠地サンチェス・ピスフアンで16点目のゴールを決め、セビージャの欧州カップ戦出場権を粉砕しました。

さらにその翌週のグラナダ戦で17点目を決めたコネは、ゴール直後に感情を露わにしてユニフォームを脱ぎ捨てるパフォーマンスを行い、警告(イエローカード)を受けました。この警告によって累積による1試合の出場停止処分が確定。18点目の自動更新条項が作動して望まないセビージャへの復帰を強いられることを避けるため、コネは残された2試合を「都合の良い膝の負傷」を理由に欠場することを決断しました。

これにより、17ゴールのままシーズンを終えたコネはセビージャとの契約を満了してフリートランスファーとなり、コストゼロでレバンテへ完全移籍を果たしました。レバンテはこの巧妙な策略によって世界的なストライカーをタダで手に入れ、その直後にプレミアリーグのウィガンへ400万ユーロで売却するという、クラブ史上最高レベルの極めて美味しいビジネスを成功させました。コネはその後ウィガンからエヴァートンへと700万ユーロでステップアップし、現在は現役を退いて母国コートジボワールで静かな生活を送っていますが、このレバンテでの大復活と巧妙な契約回避劇は、今なお語り継がれる伝説となっています。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

深刻な財政難による登録制限という大きな壁に直面し、現時点の登録選手がわずか11名という前代未聞の事態に置かれているレバンテ。しかし、カルロス・アルバレスの10番継承や、ビジャレアルの有望株チアゴ・フェルナンデスの獲得など、チームは今週中の全員登録完了に向けて全力を尽くしています。かつてのアルナ・コネの伝説的な大復活劇のように、逆境を覆すレバンテ魂が開幕戦で発揮されることが期待されます。