Yuriの一発退場と判定を巡る大論争

この試合の展開を決定づけ、のちに大きな論争の火種となったのが、前半11分に発生したレッドカードの場面でした。セビージャのキーパーであるヴラホディモスからのロングキックを受けたジョン・グリディが、前線のロビー・ウレへと繋ごうとしましたがパスがわずかにズレます。これに対してビルバオのDFアイトール・パラデスがバックパスの処理を迷い、ルーズボールとなったところをセビージャのカンテラーノ、ミゲル・シエラが鋭く狙いすましてカット。そのままエリア内へ侵入しようとしたところ、後ろから追いかけたビルバオの左サイドバック、ユーリ・ベルチチェが腕をかけて倒す形になりました。

主審のセサール・ソト・グラド氏は、これを「決定的な得点機会の阻止(DOGSO)」とみなし、即座にユーリに対して一発退場を宣告しました。この非常に早い時間帯での判定に対し、サン・マメスのスタンドは怒号に包まれ、ピッチ上でも激しい抗議が行われました。試合後、ビルバオのキャプテンであるイニャキ・ウィリアムズは判定を厳しく批判し、以下のように怒りを露わにしました。

『あの場面は絶対にレッドカードではありません。相手はボールをトラップしたものの、トラップが大きくなって流れており、完全にコントロールできている状態ではなかったからです。開始わずか10分という時間帯に、このような判定でチームを数的不利に追い込む決定を下すのは、あまりにも厳しすぎます。そこからの80分間、私たちは必死の思いで魂を振り絞って戦いましたが、開始早々にこれほど試合を壊されてしまっては、セビージャのようなクオリティの高いチームを相手に巻き返すのはあまりに困難です。この試合は1-3という大差で負けるような内容ではありませんでした』

また、元国際審判員のイトゥラルデ・ゴンサレス氏や、同じく元審判員のシャビエル・エストラーダ・フェルナンデス氏も、主審の判断ミスをSNS等で指摘しています。

『Sierra選手はこぼれ球に対してなんとか触れようとしただけで、明確にボールを保持、あるいはコントロールできていたとは言えない状況でした。DOGSO(決定的な得点機会の阻止)のすべての基準をクリアしているとは言えず、今回はファウルでありイエローカードが妥当な判断でした。このようなグレーな解釈の場面こそ、VARが介入して主審に映像を確認させ、レッドカードを取り消させるべきだったと言えます』

この判定が、今後数日間にわたりラ・リーガの審判基準を巡る大論争を巻き起こすことは避けられない情勢です。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque)