8年ぶりの1部復帰と歴史的なメトロポリターノでの開幕戦

マラガCFは今週水曜日の21:00より、敵地リヤド・エア・メトロポリターノにて、8年ぶりとなるスペインサッカー最高峰ラ・リーガEAスポーツ(1部)の復帰戦に臨みます。相手は強豪アトレティコ・マドリード。このカードには歴史的な奇縁が重なっています。2017年9月16日、当時新設されたワンダ・メトロポリターノの記念すべきこけら落とし試合で対戦したのが他ならぬマラガでした。その試合は0-1で敗北し、マラガはそのシーズンを最下位で終えて降格。それ以来、一度も1部へ戻ることはありませんでした。さらに時計の針を巻き戻すと、2012年1月7日にアトレティコのディエゴ・シメオネ監督が指揮官デビューを飾った地もマラガのホーム、ラ・ロサレダでした。今回、マラガの伝統的なお祭りであるフェリアの期間中にもかかわらず、約1500人の熱狂的なサポーターがメトロポリターノへ駆けつける予定であり、因縁の地での歴史的な勝負に期待が高まります。試合はMovistar+などで生中継されます。(via MARCA)

深刻なスクワッド制限とカンテラ勢の招集

1部への復帰を果たすマラガですが、チームは開幕から極めて深刻な選手不足に直面しています。最大で7人もの選手が遠征に帯同できない危機的な状況です。新加入のディフェンダーであるフェルナンド・カレロをはじめ、ディエゴ・ムリージョ、アドリアン・ニーニョ、アーロン・オチョアが怪我により欠場を余儀なくされています。また、膝の怪我から復帰したばかりのカルロス・ドトールも非常に厳しい調整状況にあります。さらに、すでに売却リストに載っているフアンペ、ダニ・サンチェス、ムサ・ディアラといった放出候補の選手たちは試合のメンバーから外されています。このため、フネス監督は22名の遠征メンバーにカンテラ(下部組織)の若手であるフアニとオトゥを急遽招集せざるを得ず、薄氷のスクワッドでのスタートとなります。(via SPORT)

フネス監督の強い決意と不本意なプレシーズンの舞台裏

プレシーズンは計5試合を戦い、3引き分け、1勝、1敗という結果に終わりました。フルハムと2-2で引き分けた後にPK戦で勝利し、コスタ・デル・ソル杯を掲げたものの、フネス監督は会見で調整の難しさを率直に語りました。監督はプレシーズンについて、『率直に言って、1部リーグへの復帰にあたって自分が望んだ通りのプレシーズンではなかった。ただ、自分たちでコントロールできない事情もある。限られた時間の中で、身体面だけでなく精神面でも実戦のリズムを取り戻せるようベストを尽くしてきた』と言及しました。アトレティコのシメオネ監督の会見でマラガの名前が出なかったことに対しても、『それはある意味で当然のことだ。彼らは巨大なクラブなのだから。私たちは彼らを深くリスペクトしている。先日のワールドカップ決勝で10人もの代表選手を輩出したクラブは他にない。世界最高峰のリーグで、私たちは最も優れた選手たちを相手に戦うのだ』と語り、相手への敬意を示しました。また、試合の立ち上がりを極めて重要視しており、『最初の20分間は、彼らの強力なホームの雰囲気、非常に高い位置からの強烈なプレス、そして電光石火のスピードを伴う攻撃によって、極めて過酷なものになるだろう』と警戒。それでも『これは長距離レースだ。ラ・リーガはメトロポリターノで終わるわけではない。この後も試合は続いていく』と冷静さを示しました。多数の欠場者に対しても、『残念ながら、私たちはすでに多くの欠場者とともに戦うことに慣れている。一部の人々にとってネガティブな状況も、別の人々にとっては絶好のチャンスというポジティブなものに変わることを私たちは証明してきた。昨年も10人から12人の欠場者を抱えていた時、私は言い訳を一切しなかった。今あるエネルギーを目の前の戦いに集中させるだけだ』『多くの選手にとって素晴らしいチャンスであり、彼らはそれを掴み取ると信じている』と選手たちを鼓舞しました。なお、ジュレン・ロベテの去去就については、『それはスポーツ部門に尋ねるべき質問だ。ローレンは素晴らしい仕事をしている。新幹線よりも速く走ろうとしてはいけない。そのプロセスを安易に口にすることは、クラブにとって不利益を生むことになる』と話し、慎重な姿勢を求めました。(via Mundo Deportivo)

補強秒読みのパブロ・マルティネス獲得の合意

移籍市場が閉まる直前の中、中盤のクリエイティビティと選手層を強化するため、レバンテUDとの契約が満了していた28歳のミッドフィールダー、パブロ・マルティネスの獲得が秒読み段階に入っています。彼は契約満了に伴いフリーエージェントとなっており、限られた予算の中でチーム作りを進めるローレン・フアロスSDにとって、まさに理想的な補強ターゲットとなりました。彼が加入すれば、今夏に獲得を完了したフェルナンド・カレロ、フアン・クルス、ホセ・サリナスに続く4人目の新戦力となります。パブロ・マルティネスは、クリエイティブで連係プレーに優れたプレースタイルを持ち、カルロス・ドトール、フアンペ、ラモン・エンリケス、ダニ・ロレンソ、イザン・メリノら中盤の陣容を補完することが期待されています。レバンテ退団後は個人トレーナーとともに個別のトレーニングを続けていましたが、プレシーズンをフルで消化していないため、アトレティコとの開幕戦には間に合いません。レバンテでは通算155試合に出場し、12ゴール18アシストを記録。昨シーズンも27試合で1ゴール5アシストをマークしてキャプテンも務めており、フネス監督にとって中盤の主軸としての期待がかかります。(via ElDesmarque)

開幕戦アトレティコ戦のスタメン予想と戦術アプローチ

選手不足に悩まされるフネス監督は、4-2-3-1のフォーマットを基本に戦うと予想されています。GKには、昨シーズンの昇格の立役者であり絶対的守護神のアルフォンソ・エレーロが君臨します。DFラインは、右サイドバックにカルロス・プガ、左サイドバックには新加入のホセ・サリナスとラフィタが激しく先発を争っています。センターバックの一角はエイナル・ガリレアが務めますが、相棒となるべき本職のCB陣が不足しているため、本来ミッドフィールダーである18歳の若手イザン・メリノを緊急コンバートしてCBに配置するプランが現実味を帯びています。中盤のダブルボランチには、ラモン・エンリケスと、ラファ・ロドリゲスまたはエンジェル・レシオが並び、トップ下にはダニ・ロレンソが配置される見込みです。攻撃の2列目は、右ウイングにチームの絶対的なエースであるダビド・ラルビア、左ウイングにはホアキン・ムニョス、もしくはレガネスからレンタル加入したばかりのフアン・クルスが配置されます。ワントップはカルロス・ルイス・チュペテが先頭を務めます。なお、別メディアの予想では、DFラインにプガ、レシオ、ガリレア、サリナスを並べ、中盤をイザン・メリノ、ダニ・ロレンソ、ラファ・ロドリゲスとし、前線をラルビア、ホアキン、チュペとする4-3-3に近い形も想定されており、現地でのメンバー構成に注目が集まいています。いずれにしても、カンテラ出身の選手が多く顔を連ねる、マラガらしいアイデンティティを前面に押し出した布陣となります。(via ElDesmarque)

過去2戦2敗のコルデロ・ベガ主審との相性と対戦データ

開幕戦を担当する主審はカンタブリア出身のアドリアン・コルデロ・ベガ、VARはイバン・カパロスが担当します。このコルデロ・ベガ主審とのデータは、マラガにとって非常に厳しいものとなっています。過去に彼がマラガの試合を裁いたのは2022/23シーズンの2部での2試合(いずれもエイバル戦)ですが、ホームで0-1、アウェイで1-2と2戦2敗を喫しています。これに対し、アトレティコ・マドリードは彼が裁いた5試合で3勝2分け、敗北はゼロと極めて高い相性を誇っています。主審の傾向としてはカードの提示が比較的穏やかであり、2025/26シーズンは1試合平均イエローカードが約4枚、ファウルが約24回と、ゲームの流れを壊さない抑制されたレフェリングが特徴です。サポーターたちはこの相性の悪いジンクスを打ち破ることを望んでいます。(via SPORT)

故郷グラナダへの思いと被災地への温かいメッセージ

フネス監督は会見の冒頭、自身の出身地であるロハにほど近いグラナダ地方で発生した地震災害について、被災した人々へ向けて温かい連帯のメッセージを送りました。監督はグラナダとアンダルシアへの思いを馳せながら、『まず何よりも、物的な被害は出たものの、人的な被害がなかったことを喜ぶべきだと思う。グラナダやアンダルシアでは、日常茶飯事とは言えないまでも、地震は生活の一部になっている。幸いにも、他の地域で起きたような悲惨な現実には至らなかった。専門家によれば、小さな地震が小まめに発生することは、エネルギーが蓄まれて将来より大きな被害をもたらすのを防ぐため、むしろ良いことだと言われている。本当にそうであることを願っている』と述べ、被災地への気遣いを示しました。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

8年ぶりの1部復帰となるアトレティコ・マドリード戦を前に、深刻な主力欠場に見舞われながらも、カンテラ魂を武器に大舞台に挑むマラガCF。パブロ・マルティネス獲得の秒読み合意など移籍市場最終盤の動きも重なる中、ファンフラン・フネス監督率いるチームがメトロポリターノで起こす大番狂わせに期待が高まります。