昇格の立役者ペイオ・カナレスのアスレティック残留決定に伴い再獲得失敗に落胆
ラシン・サンタンデールのファンや首脳陣にとって、今夏最も苦いニュースとなったのが、昨シーズンの昇格に大きく貢献した若き才能の再獲得に失敗したことです。アスレティック・ビルバオからレンタル移籍で加わっていた21歳のミッドフィールダー、ペイオ・カナレスは、そのプレースタイルと創造性でエル・サルディネーロの観客を魅了し、一部昇格の原動力となりました。クラブは今夏も彼の再レンタルを熱望し、アスレティック側と幾度となく交渉を重ねてきましたが、その希望は叶いませんでした。カナレスはアスレティックのプレシーズンにおいて、エディン・テルジッチ新監督の戦術に完全にフィットし、ファーストチームへの残留と開幕に伴うメンバー入りを確実なものにしました。
この決定的な展開に対し、ラシンのチェマ・アラゴンSDは会見の場で隠しきれない落胆と切ない本音を吐露しました。アラゴン氏は『本当にこのラシンに連れてきて、今シーズンの戦いを共に闘いたかったが、現在ここにいない唯一の選手がいる。彼は先日、ラレドで行われた親善試合において、我々の対戦相手の背番号28を着用してピッチを走っていた』と語り、かつての教え子が対戦相手として輝いている姿を見守るしかなかった複雑な心境を明かしました。
それでもアラゴンSDは、一部での残留という大目標に向けて前を向いており、『我々は市場が閉まる最後の瞬間まで、すべてのポジションにおいてスカッドをより強固にし、アップグレードするための新戦力補強の可能性を諦めずに模索し続ける。移籍市場が閉まったその日に、ファンが我々のスカッドを見て心から誇らしく思い、一部の厳しい戦いに立ち向かえると確信できるような素晴らしいチームを完成させてみせる』と力強く宣言し、残された移籍市場での更なる補強を誓っています。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
ラ・リーガ一部への復帰を果たしたラシン・サンタンデールは、厳しい移籍市場の現実に直面しています。バルセロナが狙う19歳の逸材ジョルジ・サリナスに対しては1600万ユーロの解除金満額を要求する強気な姿勢を保ち、残留時には契約改善を約束する一方で、守護神として期待したアギレサバラの獲得は高額な条件面で断念。プレシーズン4試合で9失点と守備の不安が露呈する中、バルサの若手GKヤアコビシュヴィリ獲得へ急ピッチでシフトしています。また、昨季の昇格の英雄ペイオ・カナレスの再レンタルもアスレティックでの台頭により消滅するなど逆風も吹いていますが、ディレクターのチェマ・アラゴン氏は8月16日のビジャレアルとの開幕戦、そして一部残留に向けて最後の瞬間までチーム強化の手を緩めない覚悟です。