2026-27シーズン日程決定:モウリーニョ新体制の初陣とクラシコの日程
スペインサッカー連盟より2026-27シーズンのラ・リーガの全日程が発表されました。W杯の影響で第1節の延期も懸念されていましたが、予定通り8月15日および16日の週末に開幕します。ジョゼ・モウリーニョ新監督率いるレアル・マドリードの初陣は、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・ソシエダ戦に決定しました。第2節はアウェイでのエスパニョール戦となります。
世界中が注目するバルセロナとのクラシコは、第10節(10月25日の週末)にアウェイで、第35節(5月9日の週末)にホームのベルナベウで開催されます。後半戦の終盤にホームでクラシコを迎えられることは、タイトル争いにおいて大きなアドバンテージになると見られています。アトレティコ・マドリードとのマドリードダービーは、第7節(9月20日の週末)にメトロポリターノで、第30節(4月4日の週末)にベルナベウで激突します。
その他の主要な対戦日程として、ビジャレアルとは第8節(10月11日)にアウェイ、第27節(3月7日)にホームで対戦。バレンシアとは第12節(11月8日)にホーム、第26節(2月28日)にアウェイで対戦します。ベティスとは第4節(9月6日)にアウェイ、第21節(1月24日)にホームで顔を合わせ、エルチェとは第6節(9月16日頃)にアウェイ、第33節(4月21日)にホームで戦います。
優勝争いが佳境を迎えるリーグ最終盤の対戦相手は、第33節エルチェ(ホーム)、第34節レバンテ(アウェイ)、第35節バルセロナ(ホーム)、第36節ラシン・サンタンデール(ホーム)、第37節アラベス(アウェイ)と続き、5月30日の週末に行われる最終節の第38節は、昇格組のデポルティボ・ラ・コルーニャをベルナベウに迎えてシーズンを締めくくります。 (via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque / MARCA)
大型補強とスカッド再編:4選手獲得も今後の補強には放出が絶対条件に
レアル・マドリードは今夏の移籍市場ですでに大規模な投資を行っています。モウリーニョ監督の要請により、デンゼル・ドゥンフリース、ベルナルド・シウバ、イブラヒマ・コナテ、マルク・ククレジャの4選手を、ボーナスを除いた総額7500万ユーロで獲得しました。収入面では、ビクトル・ムニョスとニコ・パスを売却して資金を回収しています。
新戦力のククレジャはインタビューに応じ、マドリード加入の決め手を次のように語りました。『すべてがとても早く、決断はとても簡単でした。これほどの歴史を持つレアル・マドリードのようなチームから声がかかれば、選手としてこのような機会を持てることは特権です』。さらにモウリーニョ監督からの直接の電話が重要だったと明かし、『モウリーニョが最初にメッセージをくれて、電話すると言ってきました。彼が私に何を求めているか、加入に納得しているかを話してくれました。彼はとても親しみやすく、彼と働くことで多くを学べると思います。大きな誇りです』と喜びを語りました。しかし同インタビュー内で、完全にハゲるか胸にバルサのエンブレムのタトゥーを入れるかという質問に『髪なしで目覚める方を選ぶ』と回答し、古巣であるバルセロナのファンから大ひんしゅくを買っています。
また、W杯のポルトガル代表キャンプで記者会見に応じたベルナルド・シウバは、移籍について問われると『レアル・マドリードに関する質問には答えません。私は今、他のことに集中するにはあまりにも重要な状況にいます。幸せですが、代表チームに集中しています。これからの数週間は代表チームだけに専念します』と明言を避けました。
モウリーニョ監督はトップクラスのセンターバックと違いを生み出せるミッドフィルダーの追加補強を強く望んでいますが、クラブのフロントはすでに主要な仕事は終えたと考えています。これ以上の新たな大型投資を行うには、人員整理による給与枠の確保と移籍金の捻出が絶対条件となっています。指揮官はここ数日、選手たちと個別面談を行い、プロジェクト内での役割や期待することを直接伝達してスカッドの整理を進めています。 (via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)
中盤の補強ターゲット:エンソ・フェルナンデスと新星ブアディ
モウリーニョ監督が中盤の補強として熱望しているのが、チェルシーのエンソ・フェルナンデスです。クラブも彼を評価していますが、シャビ・アロンソ監督率いるチェルシーは1億2000万から1億4000万ユーロという巨額の移籍金を要求しており、マドリード側は値下げがない限り獲得は不可能だと判断しています。現時点でクラブ間での合意や公式な接触は一切ありません。
代替候補としてリストアップされていたウェストハムのマテウス・フェルナンデス(21歳)については、トッテナムが約1億ユーロという高額なオファーを提示して獲得競争を制し、移籍が決定しました。マドリードも彼のプレッシング能力や推進力を高く評価していましたが、エンソ・フェルナンデス獲得の資金を残すためにこのマネーゲームからは撤退したと見られています。
新たな中盤のターゲットとして浮上しているのが、リールに所属するU-18フランス系モロッコ人MF、アユブ・ブアディ(18歳)です。現在W杯でもモロッコ代表として活躍中の彼は、創造性と守備力を兼ね備えた万能型MFとして評価を急上昇させており、市場価値は開幕前の2800万ユーロから5000万ユーロに跳ね上がっています。リール側は移籍金を8000万ユーロに設定しており、マンチェスター・シティ、PSG、バルセロナ、バイエルンなども獲得を狙う大争奪戦となっています。マドリードは他ターゲットを優先しつつも、この若き才能をオプションとしてリストに残しています。 (via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)
CBの補強とアセンシオの構想外:バストーニへの関心と規律違反の代償
モウリーニョ監督が求めるセンターバックのトップターゲットは、インテルのアレッサンドロ・バストーニです。移籍金は約7000万ユーロと見込まれていますが、現在彼はミラノ検察から未成年売春の疑いで捜査を受けているという深刻なピッチ外の問題を抱えています。VIP顧客向けの違法なパーティーを主催していたエージェントの摘発に関連して名前が挙がっており、今後の捜査の行方が移籍交渉に影響を与える可能性があります。
このバストーニ獲得への道を開く鍵となっているのが、カンテラ出身のラウル・アセンシオの去就です。昨季トップチームで負傷者の穴を埋める活躍を見せたアセンシオですが、モウリーニョ監督からは事実上の構想外通告を受けています。その背後には、前任のアルバロ・アルベロア監督からの否定的な報告がありました。
事の発端は3月のチャンピオンズリーグ、マンチェスター・シティ戦でした。アセンシオは直前のセルタ戦で負傷を押して強行出場したにもかかわらず、シティ戦でスタメンから外されたことに腹を立て、続くエルチェ戦で筋肉の違和感を理由に自らプレーを拒否しました。実際には正常に練習をこなしていたため、アルベロア監督は全体練習後にチームの前で公開謝罪を求めましたが、アセンシオはこれを拒否。最終的に謝罪はしたものの、この反抗的な態度により追加で2試合の招集外処分を受けました。規律を重んじるモウリーニョ監督はこのような振る舞いを一切許さず、クラブに彼の放出を求めています。当初は残留を希望していたアセンシオですが、現在は移籍を受け入れる可能性が高まっています。 (via SPORT / MARCA)
カマヴィンガの売却ライン:価値低下で6000万ユーロでの放出を検討
エンソ・フェルナンデス獲得などの資金を捻出するため、クラブはエドゥアルド・カマヴィンガの売却を真剣に検討し始めています。カマヴィンガ本人はベルナベウに残り、スタメンの座を争うという強い意志を持っていますが、クラブ側は最低6000万ユーロ以上のオファーがあれば交渉に応じる構えです。
昨季のカマヴィンガはパフォーマンスの波が激しく、特にチャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦での退場処分がクラブ内で厳しく見られています。一時は1億ユーロと評価されていた市場価値も、現在は5000万ユーロまで下落しています。モウリーニョ監督が就任後のプレシーズンで彼への評価を劇的に変えない限り、放出リストの筆頭に留まり続けることになります。
また、オーレリアン・チュアメニも売却候補として名前が挙がっています。彼にはヨーロッパの複数のビッグクラブが注視しており、もし高額なオファーが届けば、マドリードは喜んで売却に応じる方針です。中盤はすでにフェデ・バルベルデ、ベリンガム、新加入のベルナルド・シウバらがおり、セバージョスが退団したとしても人員は足りていると判断されています。 (via ElDesmarque / SPORT)
マイケル・オリーズ獲得の噂:2億2300万ユーロのオファーとバイエルン会長の牽制
フロレンティーノ・ペレス会長が、バイエルン・ミュンヘンのフランス人アタッカー、マイケル・オリーズ(24歳)の獲得に向けて、ネイマールを超える史上最高額のオファーを準備しているとの驚愕の報道が出ています。その額は固定で1億9000万ユーロ、さらに3300万ユーロのボーナスを加えた総額2億2300万ユーロに達するとされています。ペレス会長は以前から『ヨーロッパのクラブに所属する選手に対して、レアル・マドリード史上最大のオファーを出す』と公言しており、そのターゲットがオリーズだというのです。
しかし、バイエルンのヘルベルト・ハイナー会長はこの噂を強く牽制しています。『もしレアル・マドリードの会長がそのようなオファーを考えているなら、無駄な労力になるのでやめた方がいい。我々はマイケルを売るつもりはない』と断言。さらにベルナベウで開催された大学院の卒業式でペレス会長と同席したハイナー会長は、『ペレス会長から直接、オリーズへの接触は一切なく、メディアの推測も望んでいないと伝えられた』と明かし、両クラブの良好な関係を強調しました。
それでも火種はくすぶり続けています。オリーズ本人が現在の自身の状況や移籍の可能性について、バイエルン側に直接説明を求める会談を要求しているのです。選手はレアル・マドリードからの関心を認識しており、クラブが設定する移籍金のボーダーラインを知りたがっています。水面下での駆け引きは現在も進行中です。 (via SPORT / MARCA / ElDesmarque)
ビニシウスの契約延長問題:半年後に迫るフリーエージェントの危機とクラブの強硬姿勢
レアル・マドリードとビニシウス・ジュニオールの契約延長交渉は完全に暗礁に乗り上げています。現行契約は2027年の夏までとなっており、もしこのまま合意に至らなければ、わずか半年後の2027年1月1日には他クラブと自由に事前交渉が行えるフリーエージェントの状態になってしまいます。
最大の障壁は経済的な条件です。選手側は年俸3000万ユーロという破格の条件を要求していますが、クラブ側は2000万ユーロ程度に抑えたいと考えており、両者の隔たりは埋まっていません。かつては10億ユーロの契約解除金が設定されたアンタッチャブルな存在でしたが、契約更新を拒否し続ける態度は状況を一変させました。
フロレンティーノ・ペレス会長はこの状況に激怒しています。合意間近だった交渉を一方的に止め、「要求を飲まないなら契約を満了してタダで出て行く」と脅すような態度をとるブラジル人に対し、『もし彼がマドリードにいたくなくて他のチームと契約したいなら、自由にすればいい。私は誰にも何も強制しない。お金が最も重要になることはない、今までもそうだった』と突き放す強硬姿勢を見せています。会長は、もし彼が出ていくなら別のスター選手を獲得して彼の足跡を消し去り、彼の反抗的で有害な態度がクラブのイメージに与えるダメージを取り除いて平和を取り戻す方針を固めています。
ビニシウスはW杯ブラジル代表での活躍を盾に自身の要求が正当化されると期待しており、『マドリードに関することはW杯が終わった後に話す』と主張しています。しかしマドリードは、来夏にフリーで彼を失う事態を避けるため、交渉が進展しない場合は今夏での売却も視野に入れています。現在の市場価値は1億4000万ユーロですが、彼の高額な給与要求を飲めるクラブ(PSG、マンチェスター・シティ、バイエルン、リバプールなど)に売却するため、移籍金を大幅に値下げする可能性すらあります。なお、一時期噂されたチェルシーからの関心は、マドリード時代にビニシウスと衝突した過去があるシャビ・アロンソ監督の就任によって完全に消滅しました。 (via SPORT / MARCA)
W杯でのマドリード勢:ベリンガムの復活、モウリーニョへの朗報、エンドリッキの感謝
マドリードの選手たちはW杯で躍動しています。イングランド代表のジュード・ベリンガムは、パナマ戦での勝利に貢献し、驚異の3試合連続MVPを獲得しました。試合後のインタビューにスペイン語で応じた彼は、マドリードでの不調について『自信の問題だとは思いません。レアル・マドリードでは少し下がった位置で違ったプレーをしていました。イングランドでは10番、あるいはもう少し前の8番でプレーしています。ピッチ上のどこでプレーするかは気にしません。常にチームのために良いプレーをしたいです』と語りました。この発言は、彼をトップ下やより攻撃的な位置で起用しようとしているモウリーニョ監督の4-2-3-1の構想と完全に一致しており、クラブにとって非常にポジティブな兆候となっています。
また、W杯のグループステージおよび決勝トーナメント1回戦での結果は、モウリーニョ監督に思わぬ朗報をもたらしました。トルコ、ウルグアイ、ドイツ、オランダの早期敗退により、アルダ・ギュレル、フェデ・バルベルデ、アントニオ・リュディガー、デンゼル・ドゥンフリースの4選手が怪我を負うことなく休暇に入りました。これにより、彼らは7月13日から始まるプレシーズンに早期合流できることになります。
一方で、ブラジル代表として劇的な勝利に貢献したエンドリッキは、昨季の苦境を振り返り、『マドリードでプレーしていなかったので、リヨンにレンタル移籍できたことを神に感謝しています。リヨンが扉を開いてくれたおかげで、自分のサッカーを証明し、このW杯に出場することができました。私の歴史を変えた信じられない6ヶ月でした』と語り、マドリードを離れた決断が正しかったことを強調しました。
スペインのテレビ番組『El Chiringuito』では、司会者のジョゼップ・ペドレロールが、マドリードで無冠に終わったビニシウス、ムバッペ、ベリンガムがW杯でそれぞれ3連続MVPを獲得していることについて、『マドリードがいかにうまくW杯に向けて彼らを準備させたか』と皮肉たっぷりに語り、クラブの昨季のマネジメントを暗に批判しています。
なお、現在もW杯を戦い続けているマドリードの選手は、ベリンガム、ビニシウス、エンドリッキ、ムバッペ、チュアメニ、コナテ、ククレジャ、ブラヒム、クルトワ、ベルナルド・シウバの10名です。 (via MARCA / ElDesmarque / Mundo Deportivo)
ダニ・セバージョスの退団:高額オファーを蹴ってベティスへフリー移籍
ダニ・セバージョスは、レアル・マドリードとの契約を解除し、フリーエージェントとして古巣であるレアル・ベティスへ復帰することが確実となりました。2023年にマドリードと2027年までの契約延長(年俸総額1000万ユーロ)にサインしたものの、怪我の影響などもありサンティアゴ・ベルナベウで望むような出場機会を得られず、退団を決意しました。
セバージョスにはアヤックス、オリンピック・マルセイユ、ビジャレアル、ユベントス、さらにはサウジアラビアのクラブから非常に高額なオファーが届いていましたが、彼はそれらをすべて拒否しました。愛するベティスへの復帰を実現させるため、彼は大幅な減俸を受け入れる覚悟を決めており、金銭よりも自身のルーツと出場機会を優先した形となります。マドリードのファンやクラブ関係者の間では、彼の退団方法や過去の契約延長時の振る舞いについて賛否両論が渦巻いていますが、移籍は間もなく正式に完了する見込みです。また、元チームメイトのセルヒオ・ラモスも彼に向けて『またすぐに会おう』というメッセージを送っています。 (via Estadio Deportivo)
その他のピッチ外ニュース:メンディの愛犬事件裁判とカスティージャ選手の動向
フェルラン・メンディが、自身の飼い犬による咬傷事件で裁判にかけられることになりました。2023年1月、メンディが飼っていた4匹の大型犬(マスティフ2匹、カンガル・ドッグ1匹、ドゴ1匹)が彼の自宅から逃げ出し、散歩中だった他の犬とその飼い主、さらには助けに入った17歳の少年に噛み付くという事件が発生しました。襲われた犬は重傷を負って安楽死させられ、少年も脚に手術が必要な傷を負いました。
検察はメンディに対して、適切な管理を怠ったとして1200ユーロの罰金と5700ユーロの賠償金を求刑しています。一方、被害少年の私選弁護人は、重大な過失による傷害罪として懲役6ヶ月と22,500ユーロの賠償を請求しています。逃げ出した犬たちには義務付けられているマイクロチップが装着されておらず、狂犬病のワクチン接種や損害賠償保険の加入も行われていなかったことが発覚しており、メンディの責任が厳しく問われています。
下部組織に関するニュースでは、バレンシアがレアル・マドリード・フベニールに所属するU-19スペイン代表の若きセンターバック、ジョアン・マルティネス(18歳)の獲得に強い関心を示しています。しかしマドリード側は彼の底知れないポテンシャルを高く評価しており、完全な手放しは考えていません。放出する場合でも、保有権の一定割合を保持するか、買い戻しオプションを付随させることを絶対条件としています。
また、レアル・マドリード・カスティージャの来季の対戦日程も決定しており、リアル・ムルシアとは11月22日(ホーム)と2月7日(アウェイ)に、FCカルタヘナとは11月1日(アウェイ)と2月21日(ホーム)に、アギラスFCとは9月13日にアウェイで対戦することが決まりました。 (via ElDesmarque / SPORT)
【本日の総括】
モウリーニョ新体制が本格始動する中、大型補強の一方で中盤や守備陣の再編に向けた放出圧力が高まっています。ビニシウスの契約問題という大きな火種を抱えつつ、W杯で活躍するベリンガムら主力陣の早期合流は朗報。クラブは次なるタイトル奪還へ向け、ピッチ内外で激しい駆け引きを続けています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョ監督の4-2-3-1構想において、ベリンガムのW杯での起用法は非常に示唆的です。トップ下や8番での躍動は、彼をより攻撃的な位置で活かすという指揮官の意図と合致しており、昨季の停滞を打破する鍵となるでしょう。一方で、中盤の再編は急務です。カマヴィンガやチュアメニの去就が不透明な中、守備の安定と攻撃の推進力をどう両立させるか。バストーニのようなCBの補強と合わせ、個の能力を規律の中にどう落とし込むか、プレシーズンでの配置の噛み合わせが今季の成否を分けるはずです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
モウリーニョ体制の船出は、ピッチ外の火種をいかに鎮火させるかという難しい舵取りを突きつけられています。特にビニシウスとの契約延長交渉の膠着は、クラブの威信と規律を問う象徴的な事案です。ペレス会長の強硬姿勢は、個人のエゴよりもクラブの秩序を優先する明確なメッセージでしょう。また、アセンシオの規律違反に対する厳しい処分も、新監督が求める「プロフェッショナリズム」の基準を示しています。クラブ全体が再び一枚岩になれるか、この夏の立ち回りが今後のチームの空気を決定づけます。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の編成は「放出による資金捻出」が絶対条件です。4選手の獲得で一定の補強は進みましたが、エンソ・フェルナンデスやバストーニといった高額ターゲットを狙うには、カマヴィンガやチュアメニの売却益が不可欠な状況です。特にビニシウスの契約問題は、フリーでの流出を避けるため、今夏中の決断を迫られる瀬戸際にあります。オリーズへの巨額オファーの噂も含め、クラブは編成のバランスと収支の整合性を極めてシビアに管理しており、感情論を排した冷徹なビジネス判断が続くことになるでしょう。