ジェノア戦での1-0勝利と欧州ツアー無敗締めくくり ケビン・サンチェスの劇的決勝弾でスパーニョロ杯を獲得
デポルティーボ・ラ・コルーニャは、ヨーロッパ遠征の最終テストとしてイタリア1部の強豪ジェノアとスタディオ・ルイジ・フェラーリスで対戦し、1-0の完封勝利を収めました。これにより、15,000人の観客が詰めかけた敵地でトロフェオ・スパーニョロ(Trofeo Spagnolo)のタイトルを獲得し、プレシーズンを無敗のまま締めくくりました。
試合前半は、両チームともに連係ミスやパス精度の低さが目立つ非常に落ち着かない立ち上がりとなりました。ジェノアが試合を優勢に進め、前線のヴィティーニャ(Vitinha)が極めて精力的に動き回ることで、デポルティーボのセンターバック陣を常に脅かしました。これに対しデポルティーボは、前線のターゲットを狙ったロングボールを多用する戦術を採用。前半の決定機としては、電撃加入したガボン代表FWオーバメヤン(Aubameyang)が自慢のスピードで相手守護神ビジロウ(Bijlow)を完全に抜き去った場面がありましたが、あまりの優しさから若手のヌソンゴ・ビル(Nsongo Bil)へラストパスを選択。これが不正確となり、絶好の先制ゴールチャンスを逃す形となりました。
後半に入ると、アントニオ・イダルゴ(Antonio Hidalgo)監督の巧みな采配によって流れが一変しました。ピッチ中央での激しい攻防が増える中、後半83分、自陣でオランダ人MFザカリ・エダフチュリ(Zakaria Eddahchouri)がボールを鮮やかに奪取し、そのまま前線へ高速ドリブルで猛進。相手守備を引きつけてから完璧なラストパスを供給すると、走り込んだケビン・サンチェスが落ち着き払った右足インサイドのグラウンダーシュートをゴール下へ流し込み、これが決勝点となりました。試合終盤は新守護神のレオ・ロマン(Leo Román)を中心に相手の反撃を完全にシャットアウトし、手堅く勝利を掴み取りました。(via Mundo Deportivo) (via MARCA)
左SBアンヘリーニョの青白ユニフォームデビューと至宝ダビド・メジャの感動的な負傷復帰
ジェノア戦では、デポルティーボ・ラ・コルーニャのサポーターを熱狂させる素晴らしいニュースがピッチ上で相次ぎました。
最大のハイライトは、今夏の最大の目玉補強である実力派左サイドバック、アンヘリーニョ(Angeliño)が待望の青白ユニフォームに袖を通し、先発メンバーとしてピッチデビューを飾ったことです。彼は卓越した戦術眼と精確なキック技術で左サイドに安定感をもたらし、後半62分にジャコモ・クアリアータ(Giacomo Quagliata)と交代するまで上質なパフォーマンスを披露しました。
さらに後半開始と同時に、昨シーズンの後半戦を台無しにした膝の重傷から長いリハビリを終えた若き至宝ダビド・メジャ(David Mella)が、同じく怪我から戻ったDFルーレイロ(Loureiro)と共にピッチに復帰。メジャはかつての爆発的なスピードとキレのある突破力を即座に証明し、怪我の恐怖やブランクを微塵も感じさせない圧巻のプレーでイダルゴ監督を安舵させました。なお、チームのエースであるイエレマイ・エルナンデス(Yeremay Hernández)は、エルチェとのラ・リーガ1部開幕戦に向けて温存されたため、この試合での出場はありませんでした。(via Mundo Deportivo) (via MARCA)
フィオレンティーナ戦で劇的な1-1ドロー ヌソンゴ・ビルが終了間際に値千金の同点間接FK弾
デポルティーボ・ラ・コルーニャは、ジェノア戦の前に行われたイタリアの強豪フィオレンティーナとの調整試合においても、1-1の引き分けを演じ、無敗の牙城を守りました。
試合は芝生の状態が非常に悪く、両チームともに細かいパスワークに苦戦するスローテンポな展開となりました。前半17分、フィオレンティーナのシェール・エンドゥール(Cher Ndour)にセットプレーからの巧妙なサインプレーを決められ先制を許しました。その後もフィオレンティーナのモイーズ・キーン(Moise Kean)らの強力な攻撃陣に手を焼き、守護神アルバロ・フェルロ(Álvaro Ferllo)の不安定なクリアからピンチを招くなど、前半は劣勢を強いられました。さらに試合中にスタジアムの照明が突然消え、約6分間にわたって試合が中断されるアクシデントも発生しました。
後半に入ると、クアリアータの左サイドの突破を基点に徐々に攻撃のリズムを掴んだデポルティーボは、後半89分に劇的なチャンスを得ました。相手エリア内でのバックパスが足で処理されたとして審判が間接フリーキックを宣告。これに対し、若きフォワードのヌソンゴ・ビル(Nsongo Bil)が迷いなく右足を振り抜き、ゴールライン上に並んだ相手の壁を打ち破る豪快な同点弾を叩き込んで劇的なドローに持ち込みました。(via ElDesmarque)
1部復帰へ向けた移籍市場の補強戦略 強化部が熱望するラ・リーガ実績のあるCBとアンカー
デポルティーボの強化部を主導するフェルナンド・ソリアーノ(Fernando Soriano)スポーツディレクターは、8年ぶりとなるラ・リーガ1部(EAスポーツ)の舞台で生き残るため、さらなる補強プランを遂行しています。
アンヘリーニョの獲得によって左サイドバックの問題は完全に解決されたものの、ソリアーノSDは、移籍市場が閉まるまでに「最低でもあと2名の補強」を完了させる必要性をメディアに示唆。その求めるターゲットは「ラ・リーガでの豊富な経験を持つ実力者」です。
1つ目は、前線の豊富なタレントたちの攻撃力を最大化させるための、中盤の底を支える守備的ミッドフィールダー(アンカー)。当初はジョージア代表のギオルギ・コチョラシュヴィリ(Giorgi Kochorashvili)を熱心に追っていましたが、セビージャが資金力を活かして獲得競争のトップに立ったため、別の代役候補を探しています。2つ目は、守備組織を完結させるための実力派センターバック。これにはナポリに復帰したラファ・マリン(Rafa Marín)のレンタル放出の可能性を注意深く追っており、彼がスペイン復帰を望む場合の有力な選択肢となるべくアプローチしています。なお、前線のザカリ・エダフチュリの退団が現実のものとなった場合には、アタッカー陣の緊急入れ替えも行う方針です。(via ElDesmarque)
ジェノア市街でのウルトラ激突事件とデポルティーボ公式の毅然とした非難声明
ジェノア戦のキックオフを控えた金曜日から土曜日にかけての深夜12時40分頃、ジェノア市内の観光地であるピアッツァ・デッレ・エルベ(Piazza delle Erbe)において、デポルティーボのウルトラ「リアソール・ブルース(Riazor Blues)」を含む約100人の暴徒が、ジェノアの極激サポーターと衝突する凄惨なストリートバトルが発生しました。
暴徒たちは鉄パイプ、木製の棍棒、発炎筒、花火などを手に激しい乱闘を繰り広げ、広場で夜を過ごしていた大勢の観光客や市民がパニックとなって避難する事態となり、地元の店舗はシャッターを閉めて客を店内に匿うなど、街一帯が一時恐怖に包まれました。
この重大な不祥事を受け、デポルティーボは公式ウェブサイト上に即座に毅然とした非難声明を公開しました。声明では以下のように厳しく事件を断罪しました。
『我がクラブはいかなる暴力、威嚇、秩序の乱れも徹底的に拒否し、完全に非難する。このような不道徳な振る舞いは、デポルティーボの誇る歴史や素晴らしいサポーターの精神を絶対に代表するものではなく、ピッチ内外でのリスペクトや共存の精神に真っ向から反するものだ。クラブはすでに情報収集を行っており、関係当局に全面協力する。もし当事者が当クラブの会員や関係者であると確認された場合、法的な枠組みの中で永久追放処分を含む最も厳しい罰則を迅速に適用する。暴力は当クラブのアイデンティティと完全に相容れない』。
ピッチ外でのこの暴挙に対し、クラブは火消しと厳しい対処を約束しました。(via ElDesmarque) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)
ラ・リーガの安全基準厳格化を巡るクラブとサポーター連盟・ウルトラの全面対立
デポルティーボが8年ぶりの1部リーグ(ラ・リーガEAスポーツ)復帰に沸く一方で、ピッチ外では本拠地リアソール(Riazor)の運営とスタジアムセキュリティの規制強化を巡り、クラブと熱狂的サポーター団体の間で極めて深刻な対立が激化しています。
ラ・リーガの厳格な治安・安全基準(セキュリティレギュレーション)を満たすため、クラブはウルトラ団体「リアソール・ブルース(Riazor Blues)」や「オールド・フェイセズ(Old Faces)」が主に陣取り、昨シーズンにスペインプロリーグ全体で最も多くの制裁・ペナルティ報告を累積していた危険区域「マラトン・インフェリオール(Marathón Inferior)」スタンドに対し、入場制限の大幅な厳格化を決定しました。
これにより、今シーズンからこのスタンドへのアクセスには事前登録および身元確認(IDチェック)が義務付けられ、シーズンシートは個人名義で完全譲渡不可・転売不可の「個人識別性」を持たせることになりました。このクラブ側の強硬な姿勢に対し、サポーター連盟(Federación de Peñas)やリアソール・ブルース、オールド・フェイセズといった中心的な団体は『ファンに対する不当な監視であり、自由な応援文化を破壊するものだ』として猛烈な抗議運動を展開。ついに行われたクラブ幹部との最後の交渉の席でも双方が一歩も引かず、対話は平行線のまま完全決裂となりました。リーグ開幕を目の前にして、ピッチ外のスタンド問題が大きく揺れています。(via Mundo Deportivo) (via MARCA)
【本日の総括】
デポルティーボ・ラ・コルーニャは、ジェノアを1-0で下し、フィオレンティーナ戦を含めたイタリア遠征を無敗のままトロフェオ・スパーニョロ獲得で終え、実力派アンヘリーニョのデビューやダビド・メジャの感動的な負傷復帰など、1部での戦いに向けたスポーツ面の高いポテンシャルを証明しました。しかしピッチ外では、深夜のジェノア市街での凄惨なウルトラ乱闘事件や、リアソールのスタンド入場厳格化を巡るクラブとサポーター連盟・ウルトラ団体との対立交渉決裂など、8年ぶりのラ・リーガ1部開幕を前に、ピッチ内外で極めて複雑かつ熾烈なドラマが繰り広げられています。