アギーレ新監督の『右腕』ポル・ロレンテが注入する独自のフィジカル理論と感情哲学
ハビエル・アギーレ新体制の発足に伴い、チームの肉体改造を担うキーマンとして大きな注目を集めているのが、フィジカルコーチのポル・ロレンテです。1988年バルセロナ生まれのロレンテは、2018年のエジプト代表時代からレガネス、モンテレイ、マジョルカ、そしてメキシコ代表に至るまで、アギーレのすべての挑戦に同行してきた絶対的な「右腕」です。67歳のアギーレが『自分の息子』のように信頼を寄せ、ピッチ上のトレーニングの大半を委任するほどの強い絆で結ばれています。💪
彼の指導法は、ただ泥臭く走らせるだけの古典的なフィジカル指導とは一線を画します。「ボール、監督の戦術的ニーズ、そして選手の感情」を不可分なものとして統合し、実戦的なコンディショニングを行います。ロレンテは『サッカーは人生と同じで感情のスポーツだ。選手の心が動けば、疲れていてもあと数メートル走ることができる』と語り、日常のトレーニングに笑顔とユーモアを取り入れて選手との心理的距離を縮めます。自ら『僕の仕事はコーンを置いてジョークを言うこと』と自虐交じりに語る背景には、緻密なパフォーマンス理論が存在しています。⚽️
さらに、コンディショニングにおける重要な考え方として「フェラーリを常に時速400kmで走らせるのではなく、時速375km〜380kmの最適な状態を維持して怪我のリスクを減らす」というバランス論を展開。シーズンを通じて安定したパフォーマンスを発揮させることを最優先に掲げています。マジョルカ時代に指導を受けたパブロ・マフェオが現在のバレンシアに在籍していることも大きな強みです。メキシコ代表のラファ・マルケス監督から引き留めを受けたものの、欧州挑戦時に行使できる契約解除条項を使ってバレンシアへ合流したロレンテが、負傷者だらけのチームにどんな変革をもたらすのか期待が集まります。(via SPORT)