カルロス・エスピ獲得戦

レバンテに所属する21歳の長身FWカルロス・エスピを巡り、ビジャレアルはハル・シティやブライトンといったイングランドのクラブとともに激しい争奪戦を繰り広げていた。エスピはラ・リーガでの継続的なプレーや、チャンピオンズリーグに出場できる点、さらに地理的な近さといった条件に魅力を感じており、適応期間を必要としないビジャレアルでのトップチームへの即時合流は有力な選択肢となっていた。ビジャレアルは、イニゴ・ペレス監督が提案するプレースタイルに彼がうまくフィットすると確信しており、獲得に向けて2500万ユーロに設定された契約解除金を満額支払う準備があるとまで報じられていた。もしこの契約が成立していれば、レナト・ベイガ、ジョルジュ・ミカウターゼに次ぎ、パコ・アルカセルと並んでクラブ史上2番目に高額な移籍となる予定だった。しかし、土壇場でレアル・マドリードが圧倒的な資金力とブランド力で電撃的に介入。エスピは白い巨人への移籍を躊躇なく決断し、2031年6月30日までの5年契約を結んだことが公式発表されたため、ビジャレアルの獲得計画は完全に頓挫した。 (via SPORT)(via Estadio Deportivo)(via MARCA)(via Mundo Deportivo)

フェル・ニーニョ移籍による副収入

ビジャレアルの下部組織出身であるFWフェル・ニーニョが、ブルゴスからエルチェへ移籍した。エルチェがブルゴスに対して支払った移籍金は400万ユーロ近くにのぼる。ビジャレアルは2023年の夏に彼をブルゴスへ放出した際、将来の移籍金の30%を受け取る権利を保持する条項を契約に組み込んでいた。この賢明なカンテラ政策により、ビジャレアルは今回の移籍交渉に直接介入することなく、およそ120万ユーロの臨時収入をクラブの金庫に収めることに成功した。 (via SPORT)

アイセム・アサンの移籍の行方

ビジャレアルが保有するもう一つの「将来の移籍金条項」が、さらなる巨額の利益をもたらす可能性を秘めている。現在レアル・オビエドに所属しているアイセム・アサンに対し、セルティック・グラスゴーが強い関心を示している。オビエドの降格に伴い、彼の退団はほぼ確実な情勢となっている。オビエド側は1200万ユーロに設定されている契約解除金の支払いを求めているが、ビジャレアルは将来の売却益の40%を受け取る権利を持っている。そのため、もしセルティックが満額で彼を獲得した場合、ビジャレアルは約500万ユーロという非常に大きな副収入を手にする計算になる。 (via SPORT)

アルテム・ドフビク獲得ならず

ASローマからボローニャへの期限付き移籍(2000万ユーロの買い取りオプション付き)が決まったウクライナ人FWアルテム・ドフビクについて、ビジャレアルも水面下で獲得を狙っていた。昨シーズン、ジローナで24ゴールを挙げてラ・リーガの得点王に輝いたドフビク自身は、ラ・リーガへの復帰を最優先事項として考えており、その移籍先の主要な候補としてビジャレアルとレアル・ベティスの名前が挙がっていた。しかし、最終的に彼はイタリアのセリエAにとどまることを選択したため、イエローサブマリンの攻撃陣強化に向けた目論見は外れる結果となった。 (via Mundo Deportivo)

今夏の移籍市場の現状

今夏のビジャレアルのオフィスは、これまでのところ非常に静かな動きにとどまっている。昨シーズンは、レナト・ベイガに2450万ユーロ、ジョルジュ・ミカウターゼにクラブ史上最高額となる3100万ユーロを投じるなど大型補強を敢行したが、その状況とは完全に様変わりしている。現在までに新加入選手は一人もおらず、ローン移籍から復帰したカルロス・ロメロとイリアス・アコマックがチームに合流したのみである。一方で、退団した選手としては、出場機会の少なかったミッドフィルダーのダニ・パレホやトーマス・パーティ、そして控えゴールキーパーのアルナウ・テナスとディエゴ・コンデがクラブを去った。例外として、マルセリーノ体制で重要な役割を担っていたアルフォンソ・ペドラサも退団している状況だ。 (via SPORT)

マリオ・バルセナの育成手腕

スペインのラジオ番組でアメリカのサッカー界の変革について語ったマリオ・バルセナ氏の経歴に、ビジャレアルが関わっている。カンタブリア州の育成組織から指導者キャリアをスタートさせ、ラシン・サンタンデールを経てビジャレアルに加入した彼は、6シーズンにわたってクラブに滞在した。その間、カンテラのほぼすべてのカテゴリーで選手育成に携わり、イエローサブマリンの若手育成に大きく貢献した。彼は現在、その手腕を買われてMLSのシカゴ・ファイアーに渡り、グレッグ・バーホルターとともに下部組織からトップチームまで一貫したプレーモデルを植え付ける挑戦を行っている。 (via MARCA)

サム・カスティジェホの現在

かつてビジャレアルで印象的な活躍を見せた31歳のウインガー、サム・カスティジェホの近況が伝えられている。マラガでデビューした後にビジャレアルへ加入し、イエローサブマリンの重要な選手として名を馳せた彼は、その活躍が認められてACミランへステップアップを果たした。しかし、その後加入したバレンシアではガットゥーゾ監督やバラハ監督の下で期待された結果を残せず、サッスオーロでもチームの降格を経験。直近ではマレーシアのジョホールでプレーしたが、わずかな出場機会しか得られなかった。現在彼は無所属となっており、新たなチャンスを求めてジムやピッチで厳しい自主トレーニングに励み、コンディションを維持している。 (via SPORT)

【本日の総括】

今夏のビジャレアルは移籍市場で静かな動きを見せており、カルロス・エスピやドフビクといったストライカーの獲得を逃しました。一方で、カンテラ出身選手の他クラブ間の移籍によって賢く副収入を得るなど、クラブの堅実な経営手腕が光る一日となりました。