エスパニョール戦の痛恨の敗北 ヨーロッパの夢から降格の恐怖へ

ホームのエル・サダルで行われたエスパニョール戦は、まさに決勝戦のような張り詰めた空気に包まれていました。オサスナは立ち上がりこそインテンシティの高さを見せ、観客の後押しを受けて攻め込みましたが、アタッキングサードでの明確さを欠き、徐々にペースを握られます。前半27分、壁の跳ね返りを拾った相手のカルロス・ロメロにペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを決められ、先制を許してしまいます。アイマル・オロス、アンテ・ブディミル、ルーカス・トローといったチームの主力選手たちもプレッシャーに萎縮してしまい、流れを引き戻すことができませんでした。後半に入り、怪我が完全に癒えていない状態ながら強行出場したビクトル・ムニョスがエリア外からの素晴らしいシュートで同点ゴールを奪い意地を見せますが、喜びは長くは続きませんでした。わずか4分後、守備の連携ミスを古巣対決となったキケ・ガルシアに突かれ、あっさりと勝ち越しゴールを奪われてしまいます。その後は焦りと判断の遅れが目立ち、チームは完全に方向性を見失いました。これで直近6試合で5敗目となり、ホームではバルセロナ、アトレティコ・マドリード、そしてエスパニョール相手に痛恨の3連敗です。少し前までヨーロッパの舞台を夢見ていたチームは、一転して降格のパニックに陥っています。(via Mundo Deportivo)

アレッシオ・リスチ監督への不満高まる 交代の可能性も浮上

チームの急激な失速に伴い、パンプローナではアレッシオ・リスチ監督に対する不満の声が日増しに大きくなっています。エスパニョール戦で万全ではないビクトル・ムニョスを先発起用せざるを得なかった采配や、重圧の中でチームのメンタルをコントロールしきれていない現状が厳しく問われています。クラブ周辺ではすでに来シーズンに向けたベンチの刷新が噂されており、最終節の結果次第では、この夏に10以上のクラブで巻き起こると予想されている大規模な監督交代の波にオサスナも飲み込まれる可能性が高いと見られています。(via ElDesmarque)

運命の最終節 1部残留へ向けた複雑な条件とシナリオ

現在勝ち点42で16位につけるオサスナは、降格圏とわずか2ポイント差という崖っぷちで5月23日(土)21:00キックオフの最終節を迎えます。対戦相手はアウェイのコリセウムでのヘタフェ戦です。オサスナの残留条件は非常に明確で、引き分け以上でポイントを獲得すれば、他会場の結果に関わらず自力で1部残留が決定します。仮に敗れたとしても、降格圏にいるジローナ(勝ち点40)とマジョルカ(勝ち点39)の両方が勝利しなければ残留可能です。さらに、ジローナとマジョルカが共に勝利するという最悪のシナリオが起きた場合でも、レバンテがベティスに敗れればオサスナは生き残ることができます。ただし、オサスナが得失点差で-5、マジョルカが-13となっているため、オサスナがヘタフェに大敗し、マジョルカがすでに降格の決まっているオビエドに大勝して得失点差が逆転するリスクも残されています。もしオサスナ、マジョルカ、エルチェの3チームが勝ち点42で並んだ場合、オサスナとエルチェが降格の憂き目に遭うという計算も出ており、一瞬の油断も許されない張り詰めた状況です。(via SPORT)

欧州カップ戦争いにも影響 ヘタフェ戦が持つもう一つの意味

オサスナが最終節で戦うヘタフェは、ヨーロッパリーグおよびカンファレンスリーグ出場権を懸けて戦う7位につけています。そのため、オサスナ対ヘタフェの試合は残留争いだけでなく、欧州カップ戦争いにも直結する大一番となります。勝ち点48のヘタフェに対し、51のセルタ、47のラージョ・バジェカーノ、46のバレンシア、45のエスパニョールが順位の入れ替わりを虎視眈々と狙っています。オサスナがヘタフェからポイントを奪えば、他チームのヨーロッパ進出の扉を開くことになるため、スペイン中の多くのクラブがオサスナの奮闘に熱い視線を送っています。(via Estadio Deportivo)

識者の見解 降格は不当な罰になるという同情の声

急転直下の不振に陥ったオサスナに対して、メディアからは同情の声も上がっています。ラジオ番組の降格争いに関する分析で、専門家のナウエルは『救われたと感じていたのにトラブルに巻き込まれる感覚はすさまじいものに違いない。現在よりも良い順位で終えるに値したし、降格は非常に厳しく不当な罰になるだろう』と述べ、シーズン中盤まで素晴らしい戦いを見せながら土壇場で苦しむオサスナの現状を憂慮しています。(via MARCA)

【本日の総括】

オサスナはエスパニョール戦の敗北により一気に降格の危機へと追い込まれました。自力残留の条件は最終節アウェイでのヘタフェ戦で引き分け以上の結果を出すことですが、敗れれば他会場の結果次第で2部降格という過酷な運命が待っています。アレッシオ・リスチ監督の進退も懸かる中、クラブの命運を分ける決戦に挑みます。