2025-26シーズンの結末:奇跡起こらず無念のセグンダ降格

RCDマジョルカは、最終節まで奇跡の残留を信じて戦ったものの、残念ながらセグンダ(2部)への降格が決定した。最終節では、すでに降格が決まっていたレアル・オビエド相手に3-0と快勝したものの、残留に必要な他会場の「玉突き(他力本願の条件)」が発生しなかったため、降格を回避することはできなかった。マルティン・デミチェリス監督率いるチームはシーズンを通して中途半端なリアクションにとどまり、最後までプリメーラ残留を勝ち取ることができなかった。理論上、マジョルカのチーム市場価値は約8,900万ユーロ(リーグ15番目)であり、本来であれば降格するような戦力ではなかったはずだが、結果的にオビエド、ジローナと共に地獄へ落ちることとなった。今後は、1年でのプリメーラ復帰が絶対的な目標となる。 (via SPORT)

ヴェダト・ムリキ:エムバペに迫る23ゴールを挙げた「海賊」

今季のRCDマジョルカにおいて、最も輝きを放ったのは間違いなく「海賊」ことヴェダト・ムリキだった。32歳となるコソボ代表ストライカーは、フィニッシャーとしての信頼性を遺憾なく発揮し、今シーズン計23ゴールをマークした。キリアン・エムバペ(25ゴール)と最後まで「ピチーチ(得点王)」のタイトルを激しく争い、彼を脅かす最大の存在となった。最終節オビエド戦でチームの3点目を決めた直後、落胆した様子でボールをどこかへ蹴り飛ばした彼のジェスチャーは、残留できなかった無念さを雄弁に物語っていた。彼はストライカーとして完璧に仕事を果たしており、自分自身に誇りを持っていい。ムリキは2029年までクラブと契約を残しているが、FCバルセロナをはじめとする多くのクラブからの関心が絶えないと予想される。 (via MARCA)

クラブの財政事情:1,850万ユーロの降格援助金とオーナー陣の課題

セグンダ降格により、クラブの経営面は大幅な見直しを迫られる。LaLigaからは降格時の救済措置として、プリメーラでの連続在籍年数(5年)が考慮され、1,850万ユーロの援助金が支払われる予定だ。これは同じく降格したジローナ(1,820万ユーロ)やオビエド(900万ユーロ)と比べても最も高額な支援となる。しかし、アメリカ人オーナー陣(アンディ・コールバーグ、スティーブ・ナッシュ、スティーブ・カー)が支えるクラブは、直近の移籍市場でのサラリーキャップが約6,100万ユーロに達していたため、今後はこの上限を劇的に引き下げる厳しい対応が求められる。この財政的衝撃を和らげるためにも、移籍市場での大規模な選手の売却が必須となる。 (via SPORT)

主力の大量流出危機:4大資産に強豪クラブが熱視線

降格によるサラリーキャップの大幅削減を受け、マジョルカは移籍市場で資金を調達するために重要な選手を売却する状況にある。市場価値が高く、売却候補となる「4大資産」は、ヴェダト・ムリキ、サム・コスタ、ヤン・ビルジリ、パブロ・トーレだ。バレアレス諸島のメディアによると、ムリキとサム・コスタの退団はほぼ確実とされている。

特にサム・コスタは、間もなくポルトガル代表としてワールドカップにも出場する25歳の左利きピボテで、今季は7ゴール2アシストを記録して得点力も開花させた。マジョルカは彼に対して2,000万ユーロ以上の移籍金を要求しているが、レアル・ベティスが強い関心を示している(現在の市場価値は1,500万ユーロとされている)。

また、19歳の左利きウイング、ヤン・ビルジリ(今季2ゴール6アシスト)は、ジャゴバ・アラサテ前監督の下で序盤戦に大ブレイクしたものの、デミチェリス監督就任後は切り札的な役割に回っていた。彼に対してもベティス(アブデの代役として)やチャンピオンズリーグ出場クラブからのオファーが届いている。

パブロ・トーレはシーズン終盤に急成長を見せ、最終節のオビエド戦でもゴールを決めている。FCバルセロナはパブロ・トーレの将来の移籍金の50%、ヤン・ビルジリの40%を保有しているため、マジョルカが彼らを売却すればバルサにも数百万ユーロの利益がもたらされる仕組みになっている。

その他、昨夏もベティスからの関心があったGKレオ・ロマンについても、再び獲得に向けた動きがあるかもしれない。 (via Estadio Deportivo)

日本人選手情報:本日の更新なし

浅野拓磨をはじめとするRCDマジョルカ所属の日本人選手に関する出場状況、起用法、評価、負傷、コメント、現地メディアの見方、移籍・契約関連の話題について、本日のすべての記事において一切の記述が存在しなかった。 (via 配信元情報なし)

元所属選手情報:コペテが古巣マジョルカの降格に悲痛な思い

マジョルカからバレンシアCFへ移籍した左利きのCB、ホセ・アリアス・コペテは、今季後半戦に膝の半月板損傷で手術を受け、さらに感染症で再手術となるなど苦しいシーズンを送った。彼は現在もリハビリ中であるが、愛する古巣であるマジョルカがセグンダへ降格してしまった事実にも心を痛めているという。 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

奇跡の残留は叶わずセグンダ降格が決定したマジョルカ。ムリキの23ゴールという奮闘も実らず、今後は大幅なサラリーキャップ削減に伴う主力選手の大量流出という厳しい現実と向き合うことになる。