元エスパニョール主将トニ・ソルデビジャの衝撃告白!薬物依存症とADHD、うつ病と闘い続けた現役時代
1997年から2005年までRCDエスパニョールの不動のセンターバックであり、かつてはチームのキャプテンも務めて133試合に出場したトニ・ソルデビジャ。現在47歳となった彼が、メディア「El Periódico」の独占インタビューに応じ、自身の選手生命と人生を狂わせた薬物依存症、そして未だに続くメンタルヘルスの病魔との闘いについて全てを告白した。
ソルデビジャは、現役時代に突如として試合前に失踪した伝説的な事件の裏にあった本当の真実を口にした。
『私は深刻な薬物依存症という問題を抱えており、これからの残りの人生でもずっとこの病と向き合っていかなければならない。何年も前から周囲に隠して引きずってきた薬物への依存が、ある時とうとう隠しきれないレベルに達してしまった。クラブ側もこれ以上私をカバーし、隠蔽することは不可能になり、本当に限界だった。それで私は、バレンシアにある更生施設へと直行するために、デポルティボ戦を前にした遠征から突然姿を消したんだ』と語った。
当時の自身の無責任な行動に対しては、大きな悔恨の念を抱いている。
『一人のプロフェッショナルとして、そして偉大なクラブを代表するキャプテンとして、あの時の私の態度は絶対に誇れるものではないし、ひどい裏切りだった。しかし、サッカーから物理的に身を離し、立ち止まり、自分の弱さを世間にさらし、みんなに自分の真実の状況を知ってもらったことは、結果的に私を救う第一歩となった』と述べている。
また、当時のスペインサッカー界におけるメンタルの問題への偏見についても言及した。
『当時は、精神疾患や心理カウンセラー、精神科医の治療を受けるということは完全なタブーとされていた。自分がカウンセリングに行っているなどと口にすることは、おかしな奴だと思われる恐怖を伴うものだった。しかし、体と同じように心を治療するのは最も自然なことであり、誰もがやるべきことだ。当時の閉鎖的な環境では非常に複雑な決断だったが、それを受け入れることこそが、私の壊れた人生を元に戻すために絶対に必要な手段だった』と、苦しかった胸の内を語った。
その後、彼は更生施設を経て、ヴァル・ドゥブロン病院の高名な精神科医ミケル・カサスのもとで6ヶ月に及ぶ徹底的な治療を受けた。その結果、成人のTDAH(注意欠陥・多動性障害)と重度のうつ病を併発していることが判明した。
『それまで自分は大人向けのTDAHなんて言葉は聞いたことも、理解したこともなかった。しかし、処方された適切な薬を飲み始めると、自分の脳、感情、思考の霧が劇的に晴れていった。まるで、これまでの24年間の人生で一度も出会ったことがない新しい自分がそこに現れたような感覚だった。そこでようやく自分を理解し、私はただの不適合者ではなく、治療が必要な精神的な疾患を抱えた「病人」だったのだと受け入れることができたんだ』と、薬物治療によって精神が安定した衝撃を振り返っている。
引退から年月が経った今でも、かつての苦しみは消えない。
『これまでに何度も挫折を感じ、失望し、罪悪感に押しつぶされそうになりながら、「なぜ自分だけがこんな目に」と問いかけ続けた。でも、その答えはただ一つ。自分が病気だったから。私は一生依存症と付き合うし、それは逃れられない現実だ。だからこそ、今の自分にしっかりと責任を持ち、今日を一生懸命に生きる。それだけでいい。これが私を死ぬまで伴走する現実だから』と、力強く語っている。
さらに、現代の現役選手たちに向けては、
『サッカー選手も一人の生身の人間だ。スターだからといって、パン屋の主人や建築現場の作業員、あるいは隣の家に住む人たちが抱えるような、人間としての苦悩や病気と無縁でいられるわけではない。自分が病んでいることを認めることこそが、回復への最大の鍵となる』と温かいメッセージを送った。
現在はアリカンテのプラヤ・デ・サン・フアンに居を構え、パーソナルトレーナーとして成功を収めている。さらに、スペインサッカー選手会(AFE)のカナリアス支部を束ねる責任者としても精力的に活動しており、教育の現場でトレーナー志望の学生たちに教鞭を執ることに、この上ない生きがいを見出している。
(via MARCA)