アトレティコ・マドリード / フアン・アルバレス

泥沼化するフアン・アルバレスのバルセロナ移籍問題において、クラブと選手周辺、サポーターの間の対立は抜き差しならない最悪の事態を迎えています。

ことの発端は、アトレティコCEOのミゲル・アンヘル・ヒル・マリン氏が、アルバレスの代理人を念頭に『ジュリアンはここ数ヶ月間、彼のプロフェッショナルなキャリアにおいて最善とは言えないアドバイザーたちに囲まれて操られている』と名指しで批判したことでした。さらにバルサを牽制して『他のクラブやそのお抱えメディアに私たちの戦略を決定されたり、アトレティコに敬意を欠いた態度をとられるわけにはいかない』と激怒。

これに激しく反応したのが、アルバレスの代理人を務めるフェルナンド・ヒダルゴ氏です。自身のInstagramアカウント(@hidalgorepre)のストーリー機能に、『嘘つきに、なぜ嘘をついたのかと尋ねてはならない。それを説明するために、彼らはまた嘘を重ねるだけだからだ』という、アトレティコの上層部を激烈に皮肉ったメッセージ(署名FH)を投稿し、SNS上は大炎上に包まれました。

さらに、不穏な空気はチームの練習場である「セロ・デル・エスピノ(Cerro del Espino)」にも飛び火しました。金曜日の朝、練習場の周辺には、アルバレスの背番号である「19」に赤色のバツ印を重ねた進入禁止風の標識や、直接的に『Julián fuera(ジュリアンよ、出ていけ)』と書かれた複数の抗議ポスターが設置されました。それだけではなく、サポーターグループは『ジュリアン、私たちの敬意に泥を塗ってくれてありがとう、この間抜け。バルサやお前の取り巻きはお前をわがままな子供のように騙したんだ。私たちの不滅のアトレティコは何よりも上にある』という厳しいメッセージボードを掲げるなど、完全に敵対状態。

アトレティコ側は、プレミアリーグのアーセナルからの「移籍金8000万ユーロ+スウェーデン代表FWギョケレス」の大型提案での売却を望んでいますが、アルバレス本人は『私の夢はバルサでハンジ・フリックのもとでプレーすることだ』として、イギリスへの帰還を頑なに拒否。クラブは違約金5億ユーロを盾に1部リーグのライバルへの放出を頑なに拒んでおり、閉幕まで残り10日間、ピッチ外の戦いは激化の一途を辿っています。 (via SPORT / MARCA / ElDesmarque / Mundo Deportivo)

レイヨ・バジェカーノ / スタジアム閉鎖と前代未聞のexile(亡命)

レイヨ・バジェカーノを取り巻く環境は、ピッチ外の政治的な泥沼闘争によって、崩壊の危機に瀕しています。

本拠地エスタディオ・デ・バジェカスが、マドリード州政府から安全・衛生上の深刻な設備欠陥を理由に、一時的な使用許可の全面取り消し・閉鎖処分を科されたため、チームは今週木曜日、Leganésの本拠地「Butarque(ブタルケ)」を代替スタジアムとして使用せざるを得ませんでした。この理不尽なexilio(亡命)に対し、サポーターは大激怒。ファンの大半が観戦ボイコット(空席運動)に賛同したため、15000人収容のスタジアムのスタンドに集まったのは、わずか4,280名という荒涼とした寂しい雰囲気になりました。

さらに、元キャプテンのオスカル・トレジョが自身のSNSで、Raúl Martín Presa(ラウル・マルティン・プレサ)会長と現上層部に対し、以下のような退陣を迫る激烈な弾劾声明を発表しました。

『もうこれ以上、嘘を重ねることは許されない。15年間、お前たちは従業員、選手、およびファンたちの絶対的な信頼を何度も踏みにじり、不当に欺き続けてきた。もうこの辺りで、クラブの素晴らしい価値と尊厳、そしてバジェカスの魂を取り戻すために、誇り高く身を引いてここから出て行くべきだ。このクラブは一部の人間のものではない。バジェカスの人々、サポーターのものなのだ。彼らはもう限界を超えている』。

さらに、対戦相手のアラベス役員会も、この空席だらけのブタルケにおいてアウェーチケットを配布されなかったことへのプロテストとして、VIP席への着席をボイコット。ピッチサイドに姿を現したプレサ会長に対し、ファンからは強烈な指笛と『Presa vete ya(プレサ、今すぐ出て行け!)』の大音量の合唱が鳴り響きました。

試合でも悲劇は重なりました。開始早々に大黒柱のイシ・パラソンが左太ももの筋肉を痛めて交代すると、後半には守護神アウグスト・バタヤがBoyéとの激突で右足の脛骨(けいこつ)を骨折。担架でそのまま救急車へと運ばれて手術行きとなる最悪のアクシデントが発生。60分の段階で全ての交代カードを使い果たし、満身創痍の10人で走り抜く極限の状態に追い込まれました。

同点に追いつかれた試合後、ゴールを決めたセルヒオ・カメジョは、にじむ涙をこらえながら以下のように怒りをぶちまけました。

『私たちは、ピッチ外のあの泥沼の政治的闘争によって、精神的にも肉体的にも完全に exhausted(枯渇)している。選手たちも、サポーターも、誰もこの Butarque を自分たちの家とは思っていない。私たちはいつだってファンと共に立っている。もう一度、バジェカスのピッチに帰るための正義を私たちは求めている』。 (via MARCA / ElDesmarque / Mundo Deportivo)