追悼とブーイングが錯綜したラ・セラミカ...悲劇の犠牲者へ捧げた1分間の黙祷
雨が激しく降りつける中、ラ・セラミカのスタンドには試合前に「Nacidos para conquistar(征服するために生まれた)」と誇らしく刻まれた特大のティフォが掲げられ、黄色に染まったファンは熱気と期待感を胸に選手たちを迎え入れました。
しかし、キックオフの前には非常に厳粛で悲しい追悼の儀式が執り行われました。先日急逝したテネリフェの選手であり、地元CDカステリョンの伝説でもあるヘスス・デ・ミゲルへの追悼、ならびにウルダで発生した痛ましい鉄道事故の被害者を悼み、スタジアム全体で1分間の黙祷と長い温かい拍手が捧げられました。これに伴い、UEFAの特別判断により、今節はスタジアムでのチャンピオンズリーグアンセムの演奏が自粛される措置が取られました。
大きな感動と静寂の中で始まった試合でしたが、前半17分までに0-4とされると、スタンドの雰囲気は歓声から深い悲鳴と激しい怒号へと一変しました。ハーフタイムや選手交代の際には、不甲斐ないプレーを続けるホームの選手たちに対してスタジアム全体から容赦ないブーイングが浴びせられました。
後半に入り0-5、0-6とさらに点差が開いていくと、失望したサポーターが次々と席を立ち、試合終了を待たずにスタジアムを後にする姿が目立ちました。
それでも試合終了のホイッスルが鳴った後、ピッチ上に残って深々と頭を下げて謝罪する選手たちに対し、最後まで残ったファンからは温かい拍手が送られました。また、相手チームの交代選手として元スペイン代表の英雄であるフェラン・トーレスがピッチに入った際にはスタンドから拍手が湧き起こるなど、惨敗のショックと複雑な感情が交錯する異例の一夜となりました。(via ElDesmarque)