18歳マシアの抜擢も裏目に...ハイプレス崩壊と魔の8分間で崩れたイニゴの戦術

イニゴ・ペレス監督は、負傷離脱しているサリバの穴を埋めるため、18歳63日というビジャレアルのチャンピオンズリーグ史上最年少出場記録となるカルロス・マシアを中盤のスタメンに抜擢しました。相手のキーマンであるヴィティーニャにマンマークを付ける特別な役割を与え、センターバックにはサンティ・モウリーニョを今季初めて中央へ配置し、レナト・ヴェイガと組ませる新陣形で挑みました。

両サイドバックにはフリーマンとカルロス・ロメロを配し、中盤にはコメサーニャ、カルロス・マシア、パペ・ゲイエの3人を並べ、ウイングにブキャナンとニコラス・ペペ、最前線にアヨセ・ペレスを置く4-4-2の変形布陣を採用しました。

試合の入り自体は決して悪くなく、立ち上がりの4分間は敵陣へ果敢に攻め込んでコーナーキックを獲得するなど、ハイプレスで王者に対峙する姿勢を見せていました。しかし、一度相手に攻め込まれて先制点を奪われると、チームの脆さが一気に露呈しました。

自陣から短く繋ぐビルドアップにこだわりすぎた結果、相手の世界最高峰とも言えるハイプレッシャーの餌食となり、ゴールキーパーのグラチによる痛恨のパスミスから2点目を献上するなど、自滅に近い形で失点を重ねてしまいました。

イニゴ監督は後半開始と同時にペペを下げてセルジ・カルドナを投入し、左サイドをダブルサイドバックの形にして修正を試みました。カルドナが惜しいミドルシュートを放つなど巻き返しの兆しを見せたものの、50分に縦パス一本で背後を突かれて5点目を失いました。

その後、アルベルト・モレイロ、ジョルジ・ミカウタゼ、オルワセイ、パウ・ナバロといった攻撃陣を次々とピッチへ送り出しましたが、反撃の糸口は掴めませんでした。チーム全体の枠内シュートは、66分にパペ・ゲイエが放ったミドルシュートの1本のみにとどまり、シュート数も相手の15本に対してわずか4本と、内容面でも完全に圧倒される結果となりました。(via SPORT)