サン・マメス観客動員の歴史と56,008人への道
サン・マメスの収容人数不足と需要の高まりに対応するため、アスレティック・ビルバオは詳細な改修案をビルバオ市役所に提出した。現在の収容人数53,331席に対してソシオ(会員)のキャンセル待ちが約11,000人に達しており、クラブは10月28日のソシオ通常総会にて総額1,500万ユーロの投資プロジェクトを正式提案する。
市役所に提出されたプロジェクトによると、下層スタンド、中央リング、上層スタンドのそれぞれで最大2,440席を追加し、最終的なスタジアム全体の収容人数を56,008人に引き上げる計画となっている。
サン・マメス(新スタジアム)は2013年に開場したが、初年度は南スタンドが未完成だったため参考外とされる。全スタンドが揃った2014-15シーズンの平均観客動員数は38,727人、2015-16シーズンは39,094人、2016-17シーズンは39,775人であった。その後、2017-18シーズンにはクラブ史上最低となる36,898人まで落ち込んだものの、2018-19シーズンには39,784人、パンデミック前の2019-20シーズンには42,003人(観客入り15試合)まで回復した。
コロナ禍による無観客・入場制限期間を経て、ウリアルト会長就任初年度となった2022-23シーズンには平均43,703人を記録。2023-24シーズンは46,563人、2024-25シーズンには過去最高記録となる48,459人を達成し、2025-26シーズンも48,394人、今季2026-27シーズンのホーム4試合でも平均48,095人と高水準を維持している。
観客動員増加の背景には、会員権(カルネ)の譲渡円滑化や、カルネ利用実績に応じたカップ戦決勝チケットの優先割り当てなど、ウリアルト執行部による施策が奏功している。さらに直近では、1,019席分の無料招待券(選手枠172枚を含む)を撤去して130万ユーロ相当の席を解放しており、これを一般販売分と新規ソシオ割り当て分に振り分ける調整を進めている。
ウリアルト会長は『クラブにとって非常に収益性が高く小規模な投資であり、新規会員の加入を促進することを目的としている』とプロジェクトの意義を強調している。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
怪我を押して強行出場を続けW杯落選の苦悩を味わったダニ・ビビアンが、完全復活を遂げて戦列に戻ってきたことはチームにとって絶大な補強となります。一方で、11,000人のソシオ待ちを解消するためのサン・マメス拡張計画は来夏6月の着工に向けて前進しているものの、工事期間中のイベント減収リスクなど経営面の課題も浮き彫りとなりました。ピッチ内外で未来を見据えたアスレティック・ビルバオの動向に引き続き注目です。