アブドゥ・サラム 加入2ヶ月でユベニールAの得点王首位に躍進

今夏にバレンシアCFのアカデミーであるパテルナへ加入したアブドゥ・サラム・セジェは、18歳のセネガル国籍で左利きのフォワードだ。ディビシオン・デ・オノール・ユベニールのユベニールAに所属し、公式戦わずか6試合で7ゴールを記録してグループVIIの得点王ランキング単独首位に立つ。さらに加入からわずか2ヶ月でチームの攻撃を激変させる存在として、眩い光を放つ状況だ。

アブドゥ・サラムは、母国セネガルの育成機関であるビー・スポーツ・アカデミーで着実にキャリアを積み、昨シーズンは地域の選手権で9試合677分間に出場して5ゴール2アシストを記録していた。チーム内2位の得点数という優れた実績を引っさげ、彼はバレンシアの現地で行われた入団テストに挑んだ。そこで圧倒的なパフォーマンスを披露してパテルナのスポーツ責任者を納得させ、今年9月初旬に正式加入が決まったのである。

セネガルメディアのWiwsportによれば、契約期間は2028年までの長期に及び、さらに2シーズンの延長オプションが付加されたという。数多くの海外クラブが注目する中で締結されたこの合意は、バレンシアが彼の潜在能力を高く評価した結果だ。つまり、未完の大器である彼を中長期的なプロジェクトの軸として位置づけている証左と言える。

スペインへ渡った若き大器は、より経験豊富な選手たちがしのぎを削る最高峰のカテゴリーへ直接組み込まれたものの、適応期間を必要とせずにその潜在能力を爆発させた。通常であれば文化やフットボール言語の違いから適応に時間を要するアフリカからの移籍選手において、彼が見せた即効性は指導陣の予想を遥かに超えるものであった。

9月20日に行われたCDロダ戦で2度目の先発出場を果たした際、いきなりハットトリックを達成して強烈なインパクトを残したのである。さらに前週のムルシア・プロミシズ戦でも1-3の勝利に貢献する1ゴールを挙げ、スペインのユースフットボール界にその名をとどろかせた。

直近に行われたケルメ戦でも、アブドゥ・サラムは5-1の大勝に貢献する2ゴールを決め、異なる形でストライカーとしての才能を示した。この試合では、5分にマリオ・フェリが先制ゴールを奪った後、20分にアブドゥ・サラムが相手DFとの激しいポジション争いを制してチームの2点目を流し込んだ。さらに前半終了前にはエリア内の弾き球に俊敏に反応して3点目を奪い、後半のマーク・マルティネスとドミニカス・タウチャスの加点による大勝の立役者となったのである。

圧倒的な強みは、DFを寄せ付けない強靭なフィジカルに加え、巧みな技術で相手を交わす柔らかさを備えている点だ。さらに、スペースを素早く見抜いてシュート位置へ飛び込む戦術眼にも優れている。過去に所属したアカデミーも空間認知能力の高さを絶賛しており、左足から繰り出される精緻で強力なシュートがバレンシアの攻撃に多大な多様性をもたらしているという。

彼の爆発的な得点力に牽引される形で、バレンシアCFユベニールAは7試合を終えて5勝2敗の勝ち点15を積み上げ、首位のトレントCFを勝ち点2差で追う3位につけている。個人タイトルを争う得点ランキングにおいても、レバンテUDのビエル・グティエレスやエルチェCFのセルヒオ・ハラ、CDカステリョンのマルコス・フェルナンデスらが挙げる6ゴールを抑えて単独トップに君臨する。指揮官エウヘ・リベラのもとでチームの完成度も高まっており、未消化のUCAMムルシア戦を残していることから、さらなる首位追撃への期待が高まる。

この急浮上が示すのは、バレンシアのアカデミーが推進した国際的なスカウティング戦略が見事に結実し、将来のトップチームを担う規格外のストライカーを確保することに成功したということだ。今後は相手チームからの警戒やマークが格段に厳しくなることが予想されるものの、長年の契約権利をクラブが保持していることからも、将来的な昇格を見据えた育成プロセスが着実かつ迅速に進んでいくのは確実だ。(via SPORT / Superdeporte)

【本日の総括】

本日のカンテラ報道では、FCバルセロナのラミン・ヤマルが原点とした家族の苦労が語られた。一方でバレンシアCFの新星アブドゥ・サラムが鮮烈にブレイクしており、対照的な才能の開花が浮き彫りとなっている。下部組織は単なる技術の研鑽にとどまらず、選手や家族の人生を劇的に切り拓く場所であるという証明だ。今後も彼らが歩む育成の道筋や、各クラブの昇格・タイトル獲得に向けた戦いの行方が焦点となる。