移籍市場最終盤のパズル、アゲルドの獲得破談の真相とヘクター・フォートのドルトムント接近
マタラッツォ監督は、今夏のディフェンス補強の最大の目玉でありながら、獲得合意の直前で土壇場に破談となったウェストハムのモロッコ代表ナイエフ・アゲルド(Nayef Aguerd)の獲得破談の真相について、会見で異例となる詳細な激白を行いました。
『通常は他チームの選手について話すことはありませんが、アゲルド選手本人が公に状況を発言したため、例外として事実をお話しします。メディカルチェックを受ける10日ほど前には、私は彼と非常に良い話し合いを重ねており、お互いの意思は完全に合致していました。しかし、実際に実施されたメディカルチェックの後、クラブのメディカルスタッフと慎重に協議を重ねた結果、この獲得を完了させることは我がクラブにとって適切ではないという結論に至りました。ドクターの作成する医療レポートというものは、単純にイエスかノーかの白黒で割り切れるようなものではなく、怪我のリスクを含め、非常に判断の難しいグレーな領域が存在するのです』
また、ソシエダが両サイドバックのバックアップとして獲得を強く望んでいたバルセロナの20歳DFヘクター・フォート(Héctor Fort)についても、悲観的なニュースが入っています。フォート側はボルシア・ドルトムントへの完全移籍(バルサが将来の買い戻しオプションを保有する形式)に向けてドイツへの交渉を進めており、ソシエダへの移籍は完全に遠のく形となりました。
現在、登録可能な2つの背番号が空いたままであり、マタラッツォ監督が求める「センターバック、ピボーテ、右サイドバック」の理想的なパズルを完成させるため、フロント陣はギリギリの市場の駆け引きを続けています。(via DiarioVasco / via ElDesmarque / via NoticiasDeGipuzkoa)
フェイエノールトへ旅立ったハビ・ロペスの順調なデビューとショのハル・シティ移籍による臨時収入
かつてソシエダに在籍し、今夏の市場で新たな挑戦へと踏み出した選手たちの周辺情報も、クラブの財政に非常に大きなインパクトをもたらしています。
まず、今夏にソシエダからの期限付き移籍(700万ユーロの買い取りオプション、および出場機会不足に対するペナルティ料金設定を含む契約)でオランダの強豪フェイエノールトへ加入した左サイドバックのハビ・ロペス。彼は日曜日に行われたCambuur戦において、チームが4-0と大きくリードする後半67分から途中交代でピッチに入り、待望の公式戦デビューを飾りました。ピッチに入った直後の13分間でチームが2失点を喫するという荒波の洗礼を受けたものの、試合は2-5で勝利し、素晴らしい第1歩を踏み出しました。
さらに素晴らしいのが、かつてソシエダでプレーし、フランスのニースに1000万ユーロ+変数で売却されていた快速アタッカー、モハメド=アリ・ショ(Mohamed-Ali Cho)の動きです。ショはイングランド2部のハル・シティ(Hull City)への完全移籍が決定。著名なジャーナリストであるファブリツィオ・ロマーノ氏が「Here we go」を宣言しました。
今回の取引額は固定で1300万ポンド(約15,172,300ユーロ)、さらに非常に高額な変数が設定されています。ソシエダはニースへ売却した際、契約書に「将来の売却時に発生する利益に対する15%の権利(plusvalía)」を保持する条項を結んでいました。このため、当初噂されていた2000万ユーロでの売却(その場合約150万ユーロの収入)に比べれば金額は減ったものの、ソシエダの口座へは約77万5000ユーロもの貴重なキャッシュが即座に流れ込んでくることになります。資金難に苦しみながら補強予算のやり繰りに頭を悩ませるフロントにとって、この想定外の追加マネーは大きな助けとなります。(via Mundo Deportivo)