ヴェダト・ムリキの移籍交渉

マジョルカの絶対的エースであるヴェダト・ムリキに、トルコのフェネルバフチェ復帰の可能性が高まっています。ムリキは2019-2020シーズンに同クラブで17ゴールを挙げた実績があり、家族もトルコにルーツを持っていることから、この移籍は自然な流れと見られています。すでに選手側とは口頭合意に達しているものの、クラブ間の金銭的な詳細を詰める作業が続いています。マジョルカは昨夏に2029年7月までの契約を結んだムリキの契約解除金を4000万ユーロに設定していましたが、今回の交渉では移籍金を1800万〜2000万ユーロに設定しています。しかし、フェネルバフチェ側は1500万ユーロ近くまでの値下げを要求しており、交渉は現在も継続中です。

そんな中、思わぬ障壁として浮上したのがロベルト・レヴァンドフスキの存在です。フェネルバフチェはフリーエージェントとしてバルセロナからの退団が決まったレヴァンドフスキの獲得にも強い関心を示しており、すでに年俸1000万ユーロの大型オファーを提示して最初の接触を行いました。このポーランド人ストライカーの決断次第で、ムリキの移籍交渉にも大きな影響が及ぶ可能性があります。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

ムリキ売却の不可避性

セグンダ・ディビシオン(ラ・リーガ・ハイパーモーション)への降格という悲劇に見舞われたマジョルカにとって、ムリキの売却は単なる選手の入れ替えではなく、クラブの財政を救うための「救命胴衣」としての意味を持っています。マジョルカのクラブ財政では、彼の年俸である400万ユーロ以上をセグンダで支払うことは不可能であり、退団は避けられない現実です。現地では、彼がオビエド戦で決めたゴールがマジョルカのユニフォームを着て決めた最後のゴールになるだろうと見られています。

ムリキは今シーズン、キリアン・エムバペと最後までピチーチ(得点王)を争うほどの圧倒的なパフォーマンスを見せ、最終的に23ゴールという素晴らしい記録を残しました。クラブの伝説的な存在となった彼ですが、1年以内のプリメーラ復帰を目指す新プロジェクトの流動資金を確保するためにも、そしてプロのサッカー選手である本人のキャリアのためにも、今回の売却は双方にとって必要な決断として受け止められています。(via Estadio Deportivo) (via SPORT)

サム・コスタの去就

ムリキと同様に、高い市場価値を持つサム・コスタも今夏の退団が濃厚な情勢です。豊富な資金力を持つプレミアリーグのクラブがなぜ彼に激しい獲得競争を仕掛けないのかが驚きをもって受け止められていますが、彼が以前から知るトルコの市場では依然として高い評価を維持しています。トルコの強豪クラブへの移籍は、彼のキャリアの締めくくりとしても悪くない選択肢ですが、競技レベルの観点からは、彼にはまだヨーロッパのトップリーグでプレーするだけの実力があると考えられています。(via SPORT)

デミチェリス新体制での再出発

マジョルカのオーナーであるアンディ・コールバーグは、降格という大きな失敗を1年で修正するためのチャンスを与えました。その再建の重責を担う新監督として、マルティン・デミチェリスが就任することが明らかになっています。デミチェリス新監督は、スポーツディレクターのパブロ・オルテルスとともに、1年でのプリメーラ復帰を絶対目標とした新プロジェクトの舵を取ります。主力選手たちが次々とチームを去ることが予想される中、昇格に向けた言い訳の許されない戦力編成が急務となっています。(via SPORT)

マジョルカ関連小ネタ

移籍市場においてパリ・サンジェルマンからの退団を志願していると報じられている韓国代表MFイ・ガンインですが、彼がヨーロッパのトップクラブから強い関心を集めるきっかけとなったのは、バレンシアからマルコス・アンドレ獲得の代償として無料で加入したRCDマジョルカ時代での驚異的な活躍でした。このマジョルカでの成功が、PSGの強気な投資を動機付けた背景として改めて語られています。

また、レンタル移籍組の動向として、コルドバCFに貸し出されていたヤン・サラスは、2月に負った大怪我の影響により出場機会をほとんど得られず(リーグ戦出場時間がチーム最少)、レンタル期間が早期終了となったことが確認されています。

さらに、ビジャレアルCFの新たな指揮官として就任し、38歳というクラブ史上最年少監督の記録を樹立したイニゴ・ペレスは、現役時代にRCDマジョルカでプレーした経歴を持つことが紹介されています。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

RCDマジョルカはセグンダ降格に伴い、アンディ・コールバーグ・オーナーのもとでマルティン・デミチェリス新監督を招聘し、1年でのプリメーラ復帰を目指す新体制をスタートさせました。財政再建のため、今季23ゴールを挙げたエースのヴェダト・ムリキやサム・コスタら主力の売却が急務となっており、特にムリキはフェネルバフチェ復帰に向けて交渉が進行中ですが、レヴァンドフスキの動向が鍵を握っています。なお、本日の全情報ソース内に浅野拓磨選手をはじめとする日本人選手に関する記載は一切含まれていませんでした。