久保建英の残留と22年ぶりの異例の夏
今夏の移籍市場で久保建英に対して複数の獲得オファーが届いたものの、クラブはこれらをすべて拒否し、久保の残留が確定しました。クラブ内部では、もし久保が売却された場合に備えて、その売却資金を投入して別のフォワードを補強する計画が水面下で進められていました。しかし、最終的に久保が残留したことで、新規のフォワード補強は見送られることとなりました。
これによりレアル・ソシエダは、2004年以降の夏の移籍市場で初めて、フォワードを一人も補強しないという異例の決断を下しました。2020年のコロナ禍にダビド・シルバのみを獲得した例外的な夏を除き、毎年必ず夏には新たなフォワードを獲得してきたクラブの伝統が、実に22年ぶりに破られる形となりました。ちなみに、過去の夏に獲得したフォワードには、2025年のゲデス、2024年のオスカールソン、2023年のアンドレ・シルバ、2022年のチョ、久保、サディク、2021年のセルロート、2019年のイサク、ポルトゥなどが挙げられます。
さらに、今回の移籍市場の最大の特徴は、過去10年間でほぼ毎回繰り返されてきたスタメン主力の売却が一切なかったことです。直近でも2025年にズビメンディが7000万ユーロで放出され、2024年にはル・ノルマンやメリーノ、2023年にはシルバが負傷引退、2022年にはイサクが7000万ユーロでニューカッスルへ移籍するなど、毎年のようにチームの心臓部が引き抜かれてきました。しかし今夏は、出場機会の減っていたブライス・メンデスをコロンバス・クルーへ600万ユーロで売却したのみに留まり、カレタ=ツァルの完全移籍移行を見送り、アリツ・エルストンドやウェズレイを放出した以外、スターティングメンバー級の主力流出はゼロに抑えられました。これは2021年以来の極めて稀な出来事です。 (via DiarioVasco)
アペリバイ会長らがブラジルへ直談判
守備力向上を最優先課題として掲げた今夏の移籍市場において、レアル・ソシエダの首脳陣が水面下で進めていた緊迫した交渉劇が明らかになりました。アペリバイ会長とエリック・ブレトスSDは、ブラジルへと直接飛び、クルゼイロに所属するセンターバックのジョナタン・ジェズスを獲得すべく直談判に及びました。しかし、クルゼイロ側はセンターバックの放出を断固として拒否し、交渉は完全に破談となりました。
さらに、かつてクラブに在籍したナエフ・アグエルドを復帰させるプランも浮上し、獲得に向けた模索が続けられましたが、こちらも最終的に合意に至ることはありませんでした。
数々の交渉が難航した末、最終的にチェルシー(シャビ・アロンソ監督が指揮)から21歳のセンターバックをレンタルで獲得することで決着しました。この若いタレントの獲得は、長年にわたり批判の的となっていた守備陣に新たなソリッドさと安定感をもたらすための大きな期待が込められています。 (via NoticiasDeGipuzkoa)
守備陣が証明した既存戦力の底力とボランチの課題
セルタ戦で達成した5ヶ月ぶりのクリーンシートは、今夏のディフェンス強化の目玉であり、フィジカルとパワーで守備ラインを大きく引き上げることが期待されている新加入のサールを一切ピッチに送り出すことなく、既存の守備陣の力だけで成し遂げられました。
この試合では、右サイドバックのアランブルが圧巻のパフォーマンスを披露したほか、スベルディア、セルヒオ・ゴメス、さらには最近パフォーマンスを落としていたジョン・マルティンまでもが素晴らしい集中力を維持し、強固な守備ブロックを形成しました。
しかし、中盤のダブルボランチに関しては、いまだ明確な課題が残されています。ゴロチャベリアは現在コンディションが100パーセントではなく、今夏の複数オファーを拒否して残留したヤンゲル・エレーラもまだ本来のベストな状態には及んでいません。特に、ヤンゲル・エレーラが交代してピッチを退いた後半の終盤戦では、中盤のフィルター機能が著しく低下し、守備を固める上でヤンゲルの不在が大きく響く形となりました。チーム全体のバランス向上に向け、ダブルボランチの復調が強く望まれます。 (via Mundo Deportivo)
レミロが250試合目の節目に示した価値
守護神アレックス・レミロが、セルタ戦でレアル・ソシエダでのリーガ通算250試合出場という偉大なマイルストーンを達成しました。試合の大部分は静かに見守る時間でしたが、後半の終了間際に最大のハイライトが訪れました。セルタのエースであるアスパスが放った決定的なシュートを、レミロが驚異的な反応でセーブ。このワンプレーがチームに極めて貴重な勝ち点1をもたらしました。
今夏、コパ・デル・レイ決勝でマレロが目覚ましい活躍を見せたことを機に、現地ではレミロのパフォーマンスや正守護神としての立場に疑問の声が噴出していました。さらにレミロの契約が残り1年となっていたことから、退団を噂する議論も激化していました。しかし今回の無失点試合と、ここ3試合(ベティス戦、レアル・マドリード戦、エスパニョール戦)で見せている高いパフォーマンスの継続は、夏のすべての雑音と正守護神交代論を完全に黙らせる、守護神としてのプライドを示すものとなりました。 (via NoticiasDeGipuzkoa)
マタラッツォ監督が掲げるカオスの美学
セルタ戦で攻撃が停滞してしまったことに対し、ペレグリーノ・マタラッツォ監督は、ここ数週間のトレーニングについてディフェンスとセットプレーの改善に極めて多くの時間を割いていたことが原因であることを明らかにしました。
マタラッツォ監督は試合後、『本当は4-3で勝ちたかった。でも、無失点に抑えたことで、周囲が無失点についてあれこれ言うのを止めさせられるのは非常に前向きだ』と率直に語りました。
しかし、指揮官は守備一辺倒になることを決して望んでいません。『我々が持つ攻撃の質に気付かせたい。我々のクオリティを失ってはならない。そこに焦点を当て続けるべきだ。かつての強みを忘れてはならない。守備に焦点を当てつつも、より広い視野を持ちたい。再びボールを支配し、ダイナミックに、ワンタッチでラインを破り、選手たちが自由であることを望む。もっと深く、縦に速いプレーが必要だ』と強調し、かつての攻撃的混沌(カオス)を内包したダイナミックなスタイルの復元を求めています。
現在、ワントップに新星オスカールソンを据え、オヤルサバルをその背後で自由に動かす新システムを採用していますが、セルタ戦ではオヤルサバルが徹底的に囲い込まれて沈黙しました。今後はゲデスの完全なフィットや、バレンネチェア、久保建英が本来のサイドポジションを固めることで、戦術の幅が劇的に拡大する見込みです。 (via DiarioVasco)
オヤルサバルが次戦でレジェンドに並ぶ442試合目の偉業
キャプテンのミケル・オヤルサバルは、月曜日に予定されているエルチェ戦に出場することで、公式戦通算442試合出場に達します。これは、リーグ2連覇を経験した伝説のディフェンダーであるイナシオ・コスタバリアの持つ歴代9位の記録に並ぶ大偉業となります。
2015年10月25日の華々しいトップチームデビューから、間もなく11年を迎えようとしています。2022年に襲った前十字靭帯断裂という選手生命を脅かす大怪我を乗り越え、驚異的なキャリアを築いてきました。すでに今年3月には歴代10位だったアランブル(427試合)を抜き去り、トップ10入りを果たしています。
また、ゴール数でも現在通算133ゴールを挙げており、歴代最多記録を持つヘスス・サトルステギの162ゴールに次ぐクラブ歴代2位の数字を誇ります。
今シーズン中には、ガハテ(469試合)、ロペス・ウファルテ(474試合)、ミゲル・フエンテス(495試合)の記録を追い抜き、一気に歴代6位まで登り詰める可能性が極めて高い状況です。スペイン代表としてワールドカップを制し、大会得点王となって世界の頂点に立ったオヤルサバルですが、現在はトップ下(メディアプンタ)としての新たな戦術的役割に挑戦し、さらなる進化を遂げようとしています。 (via MARCA)
第4節エルチェ戦の徹底攻略データ
レアル・ソシエダは月曜日の夜、アウェイのマルティネス・バレーロでエルチェとの第4節に臨みます。
マルティン・アンセルミ監督率いるエルチェは、開幕からわずか勝ち点1(1分2敗)と大苦戦しています。開幕戦こそデポルティーボと1-1で分けたものの、バルサに0-5、前節ラシンに2-3と不振から抜け出せていません。
対するレアル・ソシエダは、ヨーロッパリーグの日程調整により第6節セルタ戦を前倒しで消化したため、すでに4試合を戦って勝ち点4を記録しています(ベティスに0-1、レアル・マドリードに敗北、セルタに0-0、エスパニョールに2-1)。
昨シーズンのアウェイ対戦では、先制されながらも90分にオヤルサバルがPKを沈めて1-1のドロー。ホームのアノエタでは3-1で快勝を収めており、その際はルカ・スチッチ、オヤルサバル、オスカールソンが得点を奪い、エルチェの得点はアンドレ・シルバによるものでした。好相性の相手から今季2勝目をもぎ取る絶好の機会となります。 (via SPORT)
レアル・ソシエダBがテネリフェ戦で今季ホーム初勝利へ
ジョン・アンソテギ監督率いるサンス(レアル・ソシエダB)は、土曜日の14:00からホームのズビエタにテネリフェを迎えます。
前節はブルゴスCFを相手に、カレラとゴロサベルの劇的なゴールで2度のビハインドを跳ね返し、2-2の執念の引き分け。現在勝ち点4で13位(セルタ・フォルトゥーナ、ブルゴス、オビエドと同勝ち点)につけています。
一方のテネリフェは、アルバロ・セルベラ監督のもと、前節スポルティング・ヒホンに0-1で敗れたものの、開幕ダッシュにより現在6位(勝ち点6)と侮れない実力派。ホームでの強固な要塞化を目指す若きポトリジョスたちにとって、真価が問われるホーム初勝利への挑戦となります。 (via MARCA)
【本日の総括】
守備再建の裏にあった久保建英の残留交渉や会長自らのブラジル直談判など、激動の夏の全貌が明らかになりました。セルタ戦で達成したクリーンシートを足がかりに、マタラッツォ監督が目指す「攻撃的カオス」の復活と、オヤルサバルの歴史的金字塔達成が期待されるエルチェ戦での今季2勝目獲得に向けて、レアル・ソシエダは再び歩みを進めています。
