マラガCFとの激闘1-1ドロー
デポルティーボ・ラ・コルーニャは、敵地エスタディオ・ラ・ロサレーダで行われたマラガCFとの伝統のライバル対決に挑み、お互いのプライドが激しく火花を散らす緊迫した1-1のドロー決着となりました。開幕戦のエルチェ戦を1-1の引き分けで終えていたデポルティーボにとって、今シーズン最初となる貴重な勝利を狙ったこの大一番。試合は、キックオフの前からサポーターによる美しいチャントがラ・ロサレーダのスタジアムを完全に支配し、観客席にはマラガを熱狂的に愛する世界的な映画スターであるアントニオ・バンデラス氏の姿もあるという、異次元の雰囲気の中で始まりました。ポゼッション率においてマラガに58%の支配を許す時間帯が長く、シュート数でも相手の激しいオフェンスに晒されるなど難しいゲームプランとなりましたが、デポルティーボは開始から堅固な守備と マリオ・ソリアーノ 選手、イタリア人MF ロレンツォ・アマトゥッチ 選手の鋭い中盤のブロックによってしっかりと持ちこたえました。後半終わりにバックパスミスから決定的なピンチを招き、チュペ選手のシュートがバーを叩く不運にも救われましたが、アウェーという過酷な条件下で貴重な勝点1をもぎ取り、今シーズン無敗を維持する粘り強さを示しました。
前半22分、完璧な崩しからピエール=エメリク・オーバメヤン選手が素晴らしい先制ゴールを叩き込んだ瞬間、スタジアムのカメラはデポルティーボの指揮官アントニオ・イダルゴ監督の極めて意外なリアクションを捉えていました。狂喜乱舞するベンチや抱き合う選手たちを完全に余所に、イダルゴ監督は歓声に表情をひとつ動かすこともなく、すぐさまテクニカルエリアの最前線へと走り寄り、選手たちに対して守備のポジショニングやパスの配給コースについて厳しく、そして冷静に指示を飛ばし続けていました。
このシーンがファンの間で大きな話題を呼ぶ中、試合後の記者会見において、イダルゴ監督は自身のその意図について、明確かつ厳格なフットボール哲学を込めてこのように解説しました。
『私はピッチの上で常に選手たちに同じことを語り続けている。サッカーという過酷な世界においては、ゴールではなく勝利を祝べきなのだ。なぜなら、お前たちに真の勝点3をもたらすのは、ゴールそのものではなく、最後まで戦い抜いた後に得られる勝利だけだからだ。あの先制ゴールの瞬間、私たちは確かに優位に立ったが、同時に守備のポジショニングにいくつかの調整すべき緩みが見えていた。だからこそ、私は選手たちの集中力を絶対に一秒たりとも切らせたくなかったのだ。私たちは全体としてボールを持ったときの忍耐強さが少し不足しており、最後の3分の1まで何度も進入することには成功したものの、そこでクリーンに攻撃を終わらせ、得点に繋げる最後の精度を欠いていた。それでも、アウェーでまたひとつ貴重な勝ち点を積み上げることができた。これで終わりではない。私たちはすぐに次のゲームへの準備を始める必要がある』。
また、現役時代に選手としてマラガで過ごした輝かしい3年間を振り返り、イダルゴ監督は古巣への深い敬意と、ラ・ロサレーダで勝ち点を持ち帰ることの困難さをしみじみと語りました。
『私は指導者として、このエスタディオ・ラ・ロサレーダのピッチで勝ち点を得られたことを、心から光栄に、そして嬉しく思っている。私にとってマラガは、かつて3年間にわたり信じられないほどの愛情を受け取り、多くの美しい思い出を残した特別な場所であり、彼らの成功をいつも願っている。今日のマラガは、本当に戦術的によくトレーニングされており、どんな困難に対しても最後まで全力で立ち向かう不屈の精神を持った素晴らしいチームだった。前半、先制した後の フアン・クルス の動きによって私たちの守備がやや乱され、軽い接触からペナルティを献上してしまったことは痛恨だった。後半はさらに苦しい時間帯が続き、最終盤にはゲームが完全にオープンでクレイジーな状態になってしまったが、チーム全体で耐え抜いた。守備と攻撃の完成度をこの段階で評価するのは時期尚早だが、今日はベンチから送り出した選手たちの高いインテンシティとエネルギーが、ゲームに大きな違いをもたらしてくれたよ』。 (via MARCA / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
至宝イェレマイの戦術的復帰
今回のマラガ戦における、デポルティーボファンにとっての最大の朗報は、去就を巡るイングランドのクラブからの激しい引き抜きノイズが渦巻く中、背番号10番を背負う23歳の至宝イェレマイ(イェレマイ・エルナンデス)選手が、実戦のピッチに帰還したことでした。イェレマイ選手は昨シーズンの昇格決定直後から、選手生命を脅かしかねない恥骨結合炎の激しい痛みに苦しめられており、約3ヶ月間にわたり一切の公式戦から遠ざかる厳しいリハビリプログラムを強いられていました。
5月24日のバジャドリード戦以来となる実戦のピッチにおいて、後半途中から投入されたイェレマイ選手は、まだフィジカルコンディションが100パーセントではないものの、左サイドでのボールキープや鋭いカットインから、攻撃に明らかなリズムと違いをもたらしました。イダルゴ監督も試合後、この天才アタッカーの完全復活へのステップに対し、テレビ局の取材を介して満面の笑みを浮かべながら絶賛の言葉を贈りました。
『イェレマイがピッチに戻ってきたことは、デポルティーボにとって言葉では言い表せないほど素晴らしい、最高級のニュースだ。彼にはこれから、1試合ずつしっかりとゲームのリズムと1部の激しいインテンシティを取り戻していってもらう。私たちの前線において、彼のような違いを作れる絶対的なクラックの存在がいかに恋しかったか、その重要性は誰もが理解している。彼の復帰によって、私たちの攻撃の戦術的な幅は劇的に広がるだろう。彼の復帰に心から満足しているよ』。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
エース・オーバメヤンが歴史的偉業
この夏にフランスの名門マルセイユから加入し、デポルティーボの8シーズンぶりとなるプリメーラ復帰における最大のアイコンとして世界中から注目を浴びていたガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン選手。前半22分、ルイスミ・クルス選手の素晴らしいキープから繰り出された極上の縦スルーパスに完璧なタイミングで抜け出すと、相手ゴールキーパーの飛び出しを信じられないほどの冷静なファーストタッチでかわし、右足で美しくネットを揺らして先制ゴール。開幕戦のエルチェ戦に続く、公式戦2試合連続ゴールを叩き出し、かつてデポルティーボでゴールを量産したあの伝説のワールドカップ王者ベベト氏以来となる、デビューからリーグ開幕2戦連発という歴史的な金字塔を打ち立てました。
オーバメヤン選手は、400ゴールを超える偉大なキャリアを誇りながらも、ピッチ上では一切の妥協なく守備タスクや激しいプレッシングにも身体を投げ出してコミット。その模範的な献身性により、デポルティーボの更室において、すでに公式な腕章がなくとも事実上のキャプテンとして絶対的な精神的支柱に君臨しており、カンテラ出身の10代の若い選手たちに対して、日々のトレーニングから常にアドバイスやサポートを惜しまない姿が賞賛されています。
オーバメヤン選手自身も、この歴史あるコルーニャの街とサポーターからの熱烈な愛情に深く感銘を受けており、取材に対して満面の笑顔で次のように語りました。
『コルーニャの街、そしてサポーターのみんなは、私の家族を本当に素晴らしく温かいパッションで受け入れてくれた。それだけで私はすでにこのクラブに来たことを心から喜んでいる。実は、ドイツでプロとしてのキャリアをスタートさせた非常に若い頃から、私はデポルティーボ・ラ・コルーニャという名前、および彼らの持っていた偉大なフットボールの歴史をよく知っていたんだ。私はピッチの上でゴールを決め、アシストを提供し、取得した経験を活かして、何よりもチームにたくさんの勝利をもたらしてファンを幸せにするためにここへ来た。その約束を守るために、これからも全力を尽くすよ』。 (via Mundo Deportivo / MARCA)
カサドとヒメネスの電撃ローン移籍、その合意の裏舞台
デポルティーボ・ラ・コルーニャは、移籍市場の最終盤において、バルセロナからミッドフィルダーのマルク・カサド(22歳)、そしてアトレティコ・マドリードからウルグアイ代表ディフェンダーのホセ・マリア・ヒメネス(31歳)をいずれも期限付き移籍(ローン)で獲得するという、最高の補強劇を公式発表しました。
カサドの獲得交渉においては、彼自身がバルセロナに対して非常に強い絆を抱いていたものの、トルコのベシクタシュやサウジアラビアのアル・ヒラルといった海外のメガクラブから届いていた天文学的な金額のオファーを自らの強い意志で拒否。あくまでラ・リーガの最高峰の舞台で自身の力を試す挑戦にこだわり、デポルティーボへのローン移籍を強く望んだという背景が明かされています。
一方、ヒメネスのローン移籍合意にあたっては、アトレティコ・マドリードが彼の莫大な年俸の大部分を負担するという、デポルティーボ側にとって極めて有利な条件でまとまりました。マドリードで13シーズンを過ごし、数々の栄光を勝ち取ってきた百戦錬磨のリーダーは、ブライト・エデやテウン・ヘイゼルハルトといった若手選手が中心となっている新生デポルティーボのディフェンス陣を最後方から力強く牽引し、ピッチ内外で模範的な役割を果たすことになります。 (via Esport3 / SPORT / AS)
カメルーンの新星ビル・ンソンゴが大抜擢され2030年まで契約
今シーズンのデポルティーボにおいて、最もセンセーショナルなシンデレラストーリーを紡いでいるのが、カメルーン出身の若手フォワード、ビル・ンソンゴ選手です。リザーブチームから一躍トップチームへと引き上げられたンソンゴ選手は、プレシーズンから驚異的なアピールを続け、アントニオ・イダルゴ監督によって今季の主力メンバーとして大抜擢されました。
エースのオーバメヤン選手と並んで前線の攻撃を司る存在となったンソンゴ選手に対し、クラブはその卓越した才能と将来性を高く評価。2030年までの長期契約を公式に締結し、クラブの未来を背負う中心選手として位置づけました。カンテラからのこの劇的な大躍進は、サポーターにとっても大きな希望となっています。 (via AS)
功労者であるキャプテン、ホセ・アンヘルの契約解除
チームの血入れ替えと近代化が進むデポルティーボにおいて、非常にエモーショナルで苦渋の決断が下されました。長年にわたりチームの精神的支柱であり、キャプテンとして数々の困難なシーズンを戦い抜いてきた功労者ホセ・アンヘル選手が、クラブとの合意のもとで契約を解除し、チームを去ることが決定しました。
新戦力のカサド選手やアマトゥッチ選手らの加入に伴い、中盤の構成を若返らせる必要があったチームにとって、ホセ・アンヘル選手の契約解除はプロとしての冷徹な判断によるものです。しかし、彼のこれまでの多大な貢献と、クラブへの深い愛情は、リアソールのファンや更衣室のメンバーにとって永遠に忘れられないものとして刻まれています。 (via AS)
快速ウインガー、アダマ・トラオレ電撃加入の舞台裏
移籍デッドラインの直前に、デポルティーボファンを最も驚かせた「ウルトラメガ補強」である元スペイン代表ウインガー、アダマ・トラオレ選手の電撃加入。かつてバルセロナやプレミアリーグの複数クラブで圧倒的な快速と鋼のフィジカルを誇り、誰もがイングランドでのキャリア継続を予想していたトラオレ選手が、なぜ歴史あるリアソールの地を新天地に選んだのか、その熱い舞台裏が明らかになりました。
当初、トラオレ選手が要求していた莫大な年俸は、デポルティーボが抱えるサラリー予算の上限からはるかにかけ離れていました。しかし、9月に入っても無所属のままシーズンが開始されるリスクを本人が危惧し始めたこと、および何よりもデポルティーボのエースであるオーバメヤン選手からの「直通電話」が決定的な引き金となりました。
オーバメヤン選手はトラオレ選手に対し、
『リアソールでのフットボールとサポーターのみんながくれる愛は、本当に言葉にならないほどクレイジーだ。俺と一緒に、もう一度プリメーラのピッチを席巻しようじゃないか』
と熱く、執拗にアプローチを重ねました。この盟友からの熱烈な口説き落としがトラオレ選手の心を完全に動かし、最終的に2032年までの超長期契約、およびデポルティーボの給与枠に完全に適合するサラリーバランスの調整に合意。リアソールのフロントが直前まで漂わせていた「控えめな楽観論」は、この友情の絆によって、38時間以内のスピード完全合意という劇的な形で結実しました。 (via SPORT / ElDesmarque)
左センターバック補強に向けた極秘交渉と健全な財務枠
デポルティーボが今夏の移籍市場において、レオ・ロマン、ブライト・エデ、アンヘリーニョ、テウン・ヘイゼルハルト、ロレンツォ・アマトゥッチ、ジョナサン・アスピ=イェンセン、そして大物オーバメヤンといった各ポジションの最高水準の新戦力を次々と獲得し、移籍金の総額が早くも2000万ユーロを超える天文学的な資金を投入できている背景には、クラブが近年維持している極めて健全な財務状況があります。
デポルティーボはかつて3部リーグへと降格した暗黒期において、徹底的な資本の整理とクラブ再建を敢行。これにより、現在プリメーラに復帰した時点での「負債が完全にゼロ」という、ラ・リーガの多くのクラブが嫉妬する完璧な財務優位性を保持しています。さらに、2部から上がってきたことでラ・リーガの厳格なサラリー上限(Fair play financiero)にも莫大な余剰スペースが残されており、だからこそ高額な新戦力の登録をスムーズに完了させることができました。
この健全で豊かな資金力を武器に、フロントは不要選手たちの整理を進めながら、もう一つの懸案事項である「左利きの実力派センターバック(Central zurdo)」の緊急獲得を公式ミッションに据え、以下の具体的な候補3名との間で極秘交渉を急ピッチで進めています。
1. ファン・ジェズス:セリエAで長年実績を残し、現在は完全なるフリーとなっている34歳のブラジル人ベテラン。経験豊富な守備の軸として獲得の可能性を調査中。
2. ナタン・ゼゼ:中東のNEOMへの移籍も噂される、将来を嘱望される若い大型センターバック。ポテンシャルの高さから有力なターゲットとして交渉中。
3. リリアン・ブラシエ:フランスのスタッド・レンヌに所属する実力派。トリノやフランクフルトといったセリエAやブンデスリーガのクラブから高額なオファーが届いており、獲得は難航していますが、デポルティーボは最後まで交渉の糸口を探り続けています。 (via SPORT)
不要選手パティーノらの放出難航とクラブが放つ厳しい警鐘
アダマ・トラオレ選手らの電撃調印に現実的な青信号が灯る一方で、デポルティーボの練習場(Abegondo)においては、余剰戦力の売却・放出オペレーションが完全にストップ状態に陥っており、クラブを深く悩ませる最大の頭痛の種となっています。
特に、クラブから数ヶ月前に公式に今シーズンのイダルゴ監督の戦術プランに居場所はないとはっきりと通告を受け、開幕戦から今回のマラガ戦に至るまで、一切招集されることなく事実上の追放状態を継続されている、ホセ・アンヘル選手、そしてアーセナル出身の チャーリー・パティーノ 選手らに関し、移籍交渉が絶望的なほど遅延しています。
この選手たちはいずれもクラブと2028年までの長期契約を結んでおり、それ相応の給与枠を大きく占有。すでに25日間にわたり、一人も練習場からの放出が進んでおらず、これに苛立ちを募らせたイダルゴ監督、およびフェルナンド・ソリアーノSDは、記者会見において不快感を隠すことなく極めて厳しい語調で彼らに対して早期の決断を迫る警鐘を鳴らしました。
『クラブは数ヶ月も前から、彼らに対して新しいチームを探すようにと、極めて明確に伝えてきた。選手として、サッカーを一切プレーできない状態でただ更衣室に残り続けることは、彼ら自身の美しいキャリアにとっても、給与枠に制限を抱えるクラブのチーム編成にとっても、何ひとつプラスにならない最悪の状況(dilación)だ。今こそ、彼ら自身の未来のために正しい選択と決断を下し、このチームのスペースを空けるべきときだ』。
パティーノ選手にはドイツのボーフムから獲得の打診が届いており、ゴールキーパーの エリック・プエルト 選手もファーストチームおよびBチームのいずれの公式登録リストにも記載されておらず、新しい移籍先の決定に向けて最後の交渉テーブルに就いています。 (via SPORT)
【本日の総括】
新生デポルティーボ・ラ・コルーニャは、敵地ラ・ロサレーダでのマラガ戦で1-1のドローを演じ、今季初の勝点をもぎ取りました。ピッチの上では、ベベト以来となる開幕2戦連発を達成したオーバメヤンの勝負強さや、怪我を乗り越えた至宝イェレマイの劇的な帰還、若手ビル・ンソンゴの台頭など、胸が熱くなるストーリーが次々と生まれています。
さらに、マルク・カサドやホセ・マリア・ヒメネスのローン加入、オーバメヤンが直接電話で口説き落とした快速アダマ・トラオレの電撃加入の舞台裏など、今夏のフロントの劇的な動きはラ・リーガ全体でも最大の注目を集めました。ホセ・アンヘルの契約解除や、不要選手の放出難航といった生みの苦しみ、そして負債ゼロの健全な財政枠を活かした左センターバック獲得への極秘交渉など、リアソールの挑戦はこれからもさらに加速していくでしょう。
