マタラッツォ監督の緻密な敵陣攻略法

ノルウェーで披露された圧勝劇の裏には、指揮官マタラッツォによる極めて緻密な戦術的仕込みが存在していました。

相手チームがペナルティエリア付近に極端な「4-5-1」の低いブロックを敷いてくると分析したペレグリーノ・マタラッツォは、通常の中盤構成を変更し、最前線の攻撃ラインに5人の選手を並べる「5対4」の局面的オーバーロードを仕掛けました。この狙いが見事に結実したのが先制ゴールの場面です。前線5枚の一角に入ったルカ・スチッチが意図的に中盤へ下りることで相手センターバックを吊り出し、生じたスペースへミケル・オヤルサバルが侵入。そこから極上のアウトサイドパスが供給され、フリーとなったセルヒオ・ゴメスの得点が生まれました。

さらに、相手が「4-3-3」で激しいハイプレスを仕掛けてきた局面では、センターバックのイゴール・スルベルディアやサイドバックのセルヒオ・ゴメスをビルドアップの意図的な「外逃げの出口」として設定。相手のプレッシャーが弱まるタイミングを冷静に見極め、サイドを起点とした素早い展開から追加点を奪い取りました。相手の二段階の守備組織を完全に解体してみせた戦術眼の勝利と言えます。(via NoticiasDeGipuzkoa)