W杯決勝Tにバルサから15選手が進出、アラウホは出場ゼロで敗退
現在開催中のワールドカップ2026において、バルセロナに所属する16選手のうち15選手が決勝トーナメント(ベスト32)への進出を決めた。
ブラジル代表のラフィーニャ、オランダ代表のフレンキー・デ・ヨング、フランス代表のジュール・クンデがそれぞれグループ首位で通過。スペイン代表からはラミン・ヤマル、ペドリ、ガビ、ダニ・オルモ、パウ・クバルシ、フェラン・トーレス、ジョアン・ガルシア、エリック・ガルシアが首位通過を果たしている。
さらにエジプト代表のハムザ・アブデルカリム、ポルトガル代表のジョアン・カンセロも突破を決めた。イングランド代表についてはアンソニー・ゴードンと、6月30日まで公式にバルサと契約を残しているマーカス・ラッシュフォードがグループ突破を決めている。
唯一の敗退者となったのがウルグアイ代表のロナルド・アラウホである。彼はふくらはぎの微小断裂により、グループステージ3試合で1分も出場することなく大会を去ることになった。カタール大会に続き、2大会連続での出場時間ゼロという結果に終わった。ハンジ・フリック監督はデコSDに対し、来季の構想においてアラウホをパウ・クバルシ、ジェラール・マルティン、エリック・ガルシア、アンドレアス・クリステンセンに次ぐセンターバックの最後の選択肢として伝えている。アルバロ・コルテスなどの若手の台頭も影響している。ただし、フリック監督は放出を強要することはなく、本人が残留を望むなら居場所はあると明確にしている。アラウホは2031年夏までの契約があり、退団の意思はない。クラブはW杯での活躍による市場価値の再評価を期待していたが、それは叶わなかった。
(via Mundo Deportivo / Esport3)
パウ・クバルシがW杯で驚異的なスタッツを記録
スペイン代表の19歳のセンターバック、パウ・クバルシはワールドカップのグループステージ全3試合(270分間)にフル出場し、驚異的なパフォーマンスを見せている。294本のパスを試みてミスはわずか5本、パス成功率98.3%を記録し、ロングパスの成功率も90%に達している。
守備面でも1試合平均5回以上のボールリカバリーを記録し、最初の3試合で7回のデュエルに勝利。ドリブルで抜かれたのはアラビア戦の1回のみだった。ウルグアイ戦では13本のプログレッシブパス、6回の前方へのドリブル、クリア5回、ボール奪取4回、空中戦5戦3勝というスタッツを残している。
本人は自身の状況について『ピッチ上に年齢は関係ない。すべてのデュエルに勝ち、毎日成長することが重要だ』と語り、チームについても『準備はできている。無失点を維持することが鍵だ。前線にクオリティがあることはわかっているし、ゴールは必ず決まるから』と自信を見せている。また『夢を生きている。家族が近くにいる幸運に恵まれ、とても誇りに思っている』と喜びを口にしている。
(via MARCA)
ジェラール・マルティンとエリック・ガルシアの対照的な夏
今季ハンジ・フリック監督の下で41試合(チャンピオンズリーグ12試合、リーガ26試合、国王杯3試合)に先発出場し、リーグとスペインスーパーカップの優勝に貢献した24歳のジェラール・マルティンは、スペイン代表のW杯メンバーから落選した。彼はアレハンドロ・バルデとともにW杯を逃したレギュラーDFとなり、現在はマジョルカやギリシャで友人や恋人と休暇を楽しんでいる。7月13日にシウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペールでのプレシーズンに戻り、その後イギリスのセント・ジョージズ・パークでの合宿に参加する予定だ。
一方、25歳のエリック・ガルシアは今季バルサでジョアン・ガルシア、クバルシに次ぐ3番目に多い3955分の出場時間を記録し、W杯のスペイン代表メンバーに選出された。しかし、グループステージ全3試合を終えて出場時間ゼロの状況が続いている。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督はクバルシとラポルテのコンビを重用しており、右サイドバックもマルコス・ジョレンテとペドロ・ポロが起用されているため、エリックには出番が回ってきていない。カタール大会でも出場機会がなかったため、彼は依然としてW杯デビューを待ち望んでいる。
(via Mundo Deportivo)
テア・シュテーゲンのアヤックス移籍交渉が最終段階へ
マルク・テア・シュテーゲンのアヤックスへの移籍交渉が決定的な局面を迎えている。アヤックスのジョルディ・クライフSDと、元ジローナのミチェル新監督が彼の獲得を熱望している。テア・シュテーゲンはすでにアヤックスと個人合意に達しており、両氏に「イエス」の返答をしている。選手側もクラブ側も来週中には発表を行いたいと考えており、すぐにでもトレーニングを開始したい意向だ。
バルサにとってもフリック監督の構想外であり、約2000万ユーロという高額な給与を削減したいという利害が一致している。しかし、最大の問題は経済的条件にある。アヤックスの予算は厳しく、テア・シュテーゲンの給与の15%程度しか負担できない見込みだ。バルサはレンタル移籍での放出を検討しており、初期の給与解放が少なくても、将来的な収入を得るために出場試合数やタイトル獲得、チャンピオンズリーグ出場権獲得などの多くの変動ボーナスを組み込むことで交渉を進めている。テア・シュテーゲン本人に対しても移籍実現のための個人的な努力(給与削減など)が求められている。
(via SPORT)
新たな9番候補フリアン・アルバレスへの固執とアトレティコとの軋轢
ロベルト・レバンドフスキの退団に伴い、バルセロナは新たなストライカーの獲得を最優先事項としている。最大のターゲットはアトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスだ。
アルバレスはオーストリア戦後に『クラブの人たちとは話すべきことを話した。移籍が全員にとってベストだと思うし、自分の夢を叶えたい』と公に退団希望を明言した。この発言はバルサ内で歓迎されたが、アトレティコ側は半年以上契約を残す選手と接触しているとして激怒しており、FIFAへの提訴も辞さない構えを見せている。アトレティコは5億ユーロの契約解除金が支払われない限り移籍を認めない方針だ。バルサは時間を置いて状況が冷めるのを待ってから再オファーを出す構えであり、フリック監督とデコSDは彼の流動性やプレスの能力、ラミン・ヤマルら若手との適応性を高く評価している。
元バルサのハビエル・サビオラは『バルサはフリアン・アルバレスにとって理想的な場所だ。彼がよりゲームに参加できるようになり、素晴らしい選手たちに囲まれて非常に高いパフォーマンスを発揮できるだろう』と語り、『レバンドフスキとは全く関係ない。典型的な致命的ストライカーではなく、非常に完成されていて、ウイング、エンガンチェ、トップ下でもプレーできる。技術的に非常に優れている』と絶賛している。
(via SPORT / Estadio Deportivo)
FWのターゲット、アスラニを逃しクルピやビシウへ関心
フリアン・アルバレスの獲得が難航した場合の代替案としてリストアップしていた選手たちの動向も激しくなっている。
バルサが安価な選択肢として注目していたホッフェンハイムの23歳、フィスニク・アスラニは、ボルシア・ドルトムントが約3000万ユーロの契約解除金を支払って獲得することが決定的となった。本人は過去に『バルセロナでプレーすることは常に私の最大の夢でした』と語っていたが、バルサはこのチャンスを逃した。また、ユベントスのドゥシャン・ヴラホヴィッチも市場にいるが、バルサは高額な給与が給与体系に合わないため、市場が劇的に変わらない限り動くつもりはない。
現在バルサが有力な代替案として注視しているのが、ボーンマスに所属する20歳のエリ・ジュニオール・クルピだ。179cmの右利きFWで、今季プレミアリーグで13ゴールを記録。1年前に1500万ユーロだった市場価値は7000万ユーロに急騰している。フランスの世代別代表で29試合19ゴールを挙げており、バルサのスカウト網は以前から彼を高く評価している。
また、将来への投資としてクラブ・ブルージュの18歳ウイング、ジェシー・ビシウにも関心を寄せている。最初の公式オファーを提示したが、ブルージュ側が要求額を下回る売却を拒否したため交渉は冷却化している。加入した場合はバルサ・アトレティックでプレーし、その後トップチームへ昇格する計画であり、選手本人はバルサでのプレーを好意的に受け止めている。
(via SPORT / Mundo Deportivo / Esport3)
ハムザ・アブデルカリムの完全移籍と母国エジプトでのメディア論争
エジプト代表としてワールドカップのグループステージ全3試合に出場(ベルギー戦20分、NZ戦25分、イラン戦23分)し、チームの決勝トーナメント進出に貢献している18歳のストライカー、ハムザ・アブデルカリムについて、バルセロナは6月23日に150万ユーロ+ボーナスの買い取りオプションを行使し、3年契約を結んだ。フベニルAのポル・プラナス監督の下でレギュラーに定着し、フリック監督もプレシーズンの構想に入れている。エジプト代表のホッサム・ハッサン監督は彼をモハメド・サラーの後継者の一人として期待している。
一方で、母国エジプトでは彼へのメディアの過剰な注目について論争が起きている。ジャーナリストのモヒブ・アブデルハディは『ユースでプレーしているだけで、バルサのユースに勝てるエジプトのU-19チームを連れてこられる。なぜ19歳の少年にワールドカップをもたらすような責任を負わせるのか』と批判。その後、同氏は『選手への嘲笑や軽視と受け取られたなら謝罪する。君の成功を祈っている』と釈明する事態となった。
(via Mundo Deportivo / SPORT)
パブロ・トーレに1部クラブへのレンタル移籍条項発動の可能性
マジョルカに所属しているパブロ・トーレは、チームが2部に降格したことに伴い、一方的に1部リーグのチームへレンタル移籍できる脱出条項を発動する可能性がある。彼はシーズン終盤にマルティン・デミチェリス監督の下で調子を取り戻し、出場時間あたりのゴールとアシストで欧州5大リーグの攻撃的MFの中で上位にランクインした。このパフォーマンスにより市場価値が再上昇しており、複数のラ・リーガのクラブが獲得に関心を示している。
(via SPORT)
マルク・カサドが子供向けサマーキャンプを開催
マルク・カサドは、7月6日から24日までモリンス・デ・レイのホセプ・ライク市営グラウンドで、8歳から15歳の子供たちを対象としたサマーキャンプを開催する。「心でプレーする」というスローガンを掲げ、技術の向上だけでなくプールでのレクリエーションも含まれている。参加費は週220ユーロ。カサド本人が週に1回訪れて子供たちと交流し、サイン入りグッズの抽選会も行われる予定だ。故郷のサン・ペレ・デ・ビラマジョールでは地元クラブの幹部と合意に至らなかったため、モリンス・デ・レイでの開催となった。
(via SPORT)
カンテラ期待の星ルスラン・ムバが初のプロ契約を締結
バルセロナは、2010年生まれの16歳のウイング、ルスラン・ムバ・エルナンドと初のプロ契約を結んだ。ホセ・ラモン・アレサンコ育成部門ディレクターの立ち会いのもと署名が行われた。UATオルタからラ・マシアに加入し、今季はカデテAで10ゴールを記録する大活躍を見せた。スピードと爆発力、1対1の突破力に優れた左利きの選手で、両サイドでプレーできる。昨季は飛び級でフベニルBでもデビューを果たしてゴールも決めており、来季からは正式にフベニルに昇格する予定だ。クラブは公式SNSで『ご家族の皆様、選手として、また一人の人間としての息子さんの育成をラ・マシアに任せていただきありがとうございます』と感謝の意を述べている。
(via SPORT)
アストララガらバルサ・アトレティック5選手が退団
バルサ・アトレティックから、22歳のGKアンデル・アストララガ、ビクトル・バルベラ、オスカル・ウレニャ、エミリオ・ベルナド、ホアキン・デルガドの5選手の退団が発表された。
アストララガはグラナダへのレンタル後、バルサが2年間の契約延長オプションを行使しなかったためフリーエージェントとなった。2019年にアスレティック・クラブから加入し、トップチームの招集メンバーに入ったこともあったが公式戦出場はなかった。
彼はSNSで『8年前に子供としてバルセロナに到着し、いつかこれを職業にできることを夢見ていました。今日、その子供が想像もできなかったような思い出とともにここを去ります。ラ・マシアで成長し、この特別なクラブのシャツを着て、世界最高の選手たちとロッカールームを共有できたことは、本当の特権でした。チームメイト、コーチ、クラブのスタッフ、そして一緒に成長してきた友人たちが、この数年間を忘れられないものにしてくれました。この道で得た友情は最も貴重な贈り物です。本当に楽しかったです』と感謝の言葉を綴っている。
(via Mundo Deportivo)
U-19欧州選手権とカンテラ出身選手たちの動向
ウェールズで開催されるU-19欧州選手権予選のスペイン代表には、バルサからシャビ・エスパルトが唯一選出されている。彼は今季バルサ・アトレティックで素晴らしいシーズンを送り、フリック監督にトップチームデビューの機会を与えられた。クラブではサイドバックとしてプレーしているが、代表では本来のミッドフィルダーとして計算されている。
また、元カンテラ選手の動向として、キム・ジュニェントが10年間のバルサ生活を終えてアルメリアに加入。アンドレス・クエンカもスポルティング・ヒホンでのレンタルを経てセスク・ファブレガス率いるコモへ完全移籍する。
一方で、ラシン所属の左利きの若手DFホルヘ・サリナスが来季バルサに加入する可能性が高まっている。バルサのスポーツ部門は彼を大きな有望株として高く評価しており、移籍は決定的とされているが、まだ正式な発表には至っていない。
その他の元バルサ選手の話題として、セルジ・アルティミラがベティスからスポルティングCPへ移籍(固定1850万ユーロ+変動200万ユーロ)し、フベニルまで在籍していたバルサには連帯貢献金として約40万ユーロが支払われる。また、31歳になったセルジ・サンペールは、ハンガリーのデブレツェンにフリートランスファーで加入した(1年契約+1年オプション)。彼にとって7チーム目、5カ国目のクラブとなる。
(via SPORT / Esport3 / ElDesmarque)
【本日の総括】
ワールドカップではバルサから15選手が決勝トーナメントに進出する一方、アラウホは出場機会なく敗退し、厳しい立場に置かれています。移籍市場ではレバンドフスキの後継者としてフリアン・アルバレスを狙う一方、テア・シュテーゲンのアヤックス行きが最終段階へ。カンテラでも有望株のプロ契約や退団など、新シーズンに向けた陣容整理が着々と進んでいます。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
パウ・クバルシのW杯でのスタッツは、単なる若手の躍進を超えた完成度を示しています。パス成功率98.3%という数字は、彼が単にボールを回すだけでなく、相手のプレスを無効化する判断力を備えている証左です。一方で、アラウホの構想外という報道は、フリック監督が求めるビルドアップの質と、CBに求める役割がより流動的かつ技術的なものへシフトしていることを示唆しています。守備の強固さだけでなく、後方からの前進経路をいかに確保するかという点で、来季の最終ラインの序列は大きく塗り替えられるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
W杯での躍進はクラブにとって誇らしい一方、アラウホの苦境やテア・シュテーゲンの放出交渉は、クラブが冷徹なまでの「新陳代謝」を求めていることの表れです。特にフリアン・アルバレス獲得を巡るアトレティコとの軋轢は、フロントがレバンドフスキ後の未来を急いで描こうとする焦燥感とも映ります。サポーターは若手の台頭に希望を見出していますが、ベテランの整理と次世代への移行期特有の痛みを、クラブがどうマネジメントしていくかが今夏の焦点となるでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
テア・シュテーゲンのアヤックス移籍交渉は、高額な給与負担を削減しつつ、将来的な変動ボーナスで回収を図るという、近年のバルサらしい苦肉の策です。また、フリアン・アルバレスへの固執は、市場価値が急騰する若手FWを確保したい編成上の優先順位を明確にしています。一方で、アスラニを逃した事実は、資金力と交渉スピードのバランスが依然として綱渡りであることを示しています。カンテラ選手のプロ契約と退団の整理を含め、限られた予算内でいかに戦力を最適化できるかが問われています。