ジョゼ・モウリーニョ新体制における新戦力と構想外選手について
13年の時を経て第2次政権を担うジョゼ・モウリーニョ監督の下、レアル・マドリードは過去2シーズンの不振を払拭すべく積極的な動きを見せています。すでにチェルシーから6000万ユーロでマルク・ククレジャ、マンチェスター・シティからフリートランスファーでベルナルド・シウバ、そしてリヴァプールからも同じくフリーでイブラヒマ・コナテの獲得を確定させています。さらに、インテルの右サイドバック、デンゼル・ドゥンフリースの獲得も間近に迫っている状況です。特にベルナルド・シウバに関しては、アトレティコ・マドリードとの契約がほぼ決まりかけていたところを、モウリーニョ監督からの直接の電話によって翻意させ、レアル・マドリード行きを決断させた経緯があります。
一方で、人員整理も進行中です。契約満了に伴いダビド・アラバとダニ・カルバハルが退団し、ダニ・セバージョスも契約を解消して古巣レアル・ベティスへの復帰に向けた交渉を進めています。さらに驚くべきことに、クラブ加入から5シーズン目を迎えたエドゥアルド・カマヴィンガが、パフォーマンスの低下を理由にモウリーニョ監督の構想外となりました。クラブは中盤の刷新を目的として、マンチェスター・シティに対してカマヴィンガを逆オファーしています。彼の市場価値は5000万ユーロですが、マドリードは6000万ユーロの移籍金を要求しています。2029年までの契約と10億ユーロの契約解除金を持つカマヴィンガ自身は残留を希望していますが、クラブ側はペップ・グアルディオラらの退任に伴うプロジェクト再構築を図るシティの動きが、彼の心境を変化させることを期待しています。パリ・サンジェルマン、アーセナル、チェルシー、ニューカッスルなども関心を示しているものの、具体的なオファーには至っていません。(via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque)
エンソ・フェルナンデス獲得の噂に対するクラブの断固たる公式声明
中盤の補強候補としてチェルシーのアルゼンチン代表MF、エンソ・フェルナンデスの名前が浮上していましたが、レアル・マドリードはこの噂を公式声明で完全に否定しました。発端は、エンソの代理人であるハビエル・パストーレ氏がインタビューで『現在はW杯に集中しているが、チェルシーを離れる選択肢を探っている。彼にはマドリードに友人が多く、フリアン・アルバレスとも親しい。私もマドリードに住んでおり、仕事や私に会うために頻繁に訪れている。そもそもマドリードを嫌いな人などいないだろう』と発言したことでした。
これに対し、フロレンティーノ・ペレス会長率いるレアル・マドリードは、チェルシーとの良好な関係を損なわないため、そして事実無根の推測を絶つために声明を発表しました。その中では『エンソ・フェルナンデス選手に対する獲得の動きは、直接的にも間接的にも一切行っていない。また、そのような作戦を実行する意図も全くない』と明言。さらに『彼の実績とクオリティには最大限の敬意を払っている。そして、チェルシーFCとは素晴らしい組織的関係を築いている。この制度的忠誠の原則に基づき、事実と異なる根拠のない噂を断固として否定する必要がある』と強いトーンで締めくくりました。実際、モウリーニョ監督のリストにはエンソ・フェルナンデスとマテウス・フェルナンデスが含まれており、どちらも約1億ユーロの移籍金が見込まれていました。しかし、クラブはエンソの獲得を見送り、一方でマテウス・フェルナンデスはトッテナムへの移籍が決まったため、両者ともレアル・マドリードのユニフォームを着ることはなくなりました。(via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque)
「ラ・ファブリカ」出身選手たちの移籍に伴う巨額の臨時収入
トップチームの放出オペレーションが遅れ気味である中、レアル・マドリードの下部組織「ラ・ファブリカ」出身選手たちの過去の移籍契約に組み込まれた転売条項が、クラブに思わぬ巨額の利益をもたらしています。最新の例は、エルチェに所属する21歳のウルグアイ人ストライカー、アルバロ・ロドリゲスです。彼はプレミアリーグのボーンマスへ、固定2500万ユーロ+ボーナス500万ユーロの総額3000万ユーロ、2031年までの契約で移籍することが確実となりました。レアル・マドリードは保有権の50%を保持しているため、固定額の半分である1250万ユーロを手に入れ、ボーナスの達成次第で最大1500万ユーロの収入を得ることになります。彼がレアル・マドリードに買い戻される権利はこの移籍によって消滅します。
他にもこの転売条項モデルは大きな成功を収めています。コモへ移籍して大活躍したニコ・パスについては、クラブが保持していた残りの権利を約6000万ユーロで売却し、来夏の買い戻しオプションも維持しています。また、オサスナへ700万ユーロで売却していたビクトル・ムニョスが、リヴァプールに契約解除金満額の4000万ユーロで引き抜かれたことで、その50%にあたる2000万ユーロがマドリードの金庫に入りました。さらに、ナポリへ1500万ユーロで移籍するマリオ・ヒラについても、約750万ユーロの収入が見込まれています。
こうしたカンテラ出身選手への他クラブからの注目は絶えません。レアル・マドリード・カスティージャの攻撃的MFセサル・パラシオスに対しては、アスレティック・ビルバオ、コモ、そしてビクトル・ムニョスの成功例を再現したいオサスナが獲得を狙っています。また、レアル・ベティスはマドリードの若手アタッカー、ゴンサロに問い合わせを行いました。昨年夏にレアル・マドリードからベティス・デポルティーボへ移籍した左ウイングのボルハ・アロンソには、レアル・サラゴサが関心を示しています。(via SPORT / ElDesmarque / Estadio Deportivo / MARCA)
新キャプテンに就任するフェデ・バルベルデのW杯での失意とクラブでの確固たる地位
ウルグアイ代表としてW杯を戦ったフェデ・バルベルデですが、チームはまさかのグループステージ敗退という結果に終わりました。失意のどん底にある彼は、自身のSNSを通じてファンに向けた長文の謝罪メッセージを公開しました。
『敗退から数日が経ち、ようやく経験したすべてを処理し始めることができる。カタールW杯の時のように、1回戦での敗退は一生乗り越えられないかもしれない。そのトゲはまだ刺さったままだ。祖国に対して大きな責任を感じているし、それは魂を満たす誇りでもある。自分にできることはすべてやった。肉体的にも精神的にも準備し、シーズンを通して懸命に働き、あの時の二の舞は避けようとした。でも、明らかに足りなかった。敗北を受け入れる。代表チームと皆さんに対する義務を果たせなかった責任は完全に僕にある。失敗の責任を取り、自分が期待に応えられなかったことを自覚している。でも、命を懸けてでも国を代表することを辞めるつもりは絶対にない。いつ、どうやってかは分からないが、この代表チームを頂点に導くまでは絶対に去らないと誓う』
深い悲しみを抱え、妻のミナ・ボニーノと二人の子供(そして誕生を控える第三子のブルナ)と共に休暇に入るバルベルデですが、レアル・マドリードでの未来はこれ以上ないほど強固です。5月末のシーズン終盤にチームメイトのオーレリアン・チュアメニとトラブルを起こし、両者ともに処分を受けるという事件があったため、クラブは事態を重く受け止めました。しかし、モウリーニョ新監督は彼をチームの要として計算しており、7月中旬のプレシーズン合流を待ち望んでいます。カルバハルの退団に伴い、バルベルデは第一キャプテンという大役を任されることになります。クラブ内部において、ピッチ内外での彼の献身的な姿勢に対する疑いは一切なく、この騒動もチームを守るための責任感から生じたものと理解されています。(via MARCA / ElDesmarque)
W杯で出番の少ないベルナルド・シウバとモウリーニョ監督の思惑
今夏、マルク・ククレジャと並んでマドリディスタの期待を最も集めている新加入選手の一人、ベルナルド・シウバですが、現在開催中のW杯ではポルトガル代表として驚くほど出番に恵まれていません。初戦のコンゴ民主共和国戦こそ先発したものの、前半の不調が響いてロベルト・マルティネス監督によってハーフタイムに交代させられました。続くウズベキスタン戦ではわずか14分間の出場に留まり、グループ突破を懸けたコロンビア戦ではピッチに立つことすらありませんでした。クロアチアとの決勝トーナメント1回戦でも、後半からの途中出場に甘んじています。
しかし、この状況を誰よりも密かに喜んでいるのが、レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督です。監督は就任時の最初のインタビューで冗談交じりに『所属選手が全員早くW杯で敗退して、ゆっくり休んでからチームに合流してほしい』と語っていました。キリアン・エムバペやティボー・クルトワ、ククレジャといった選手たちがそれぞれの代表でフル稼働しているのとは対照的に、ベルナルド・シウバやコナテはトーナメントでのプレー時間が非常に限られています。モウリーニョ監督にとって、重要な新戦力であるベルナルド・シウバが疲労を蓄積せずに新シーズンのマドリードでの活動に専念できることは、タイトル奪還を目指す上で非常にポジティブな要素として受け止められています。(via ElDesmarque)
ブラジル代表エンドリッキが語る恩師アンチェロッティへの称賛
現在、カルロ・アンチェロッティ監督が指揮を執るブラジル代表の一員としてW杯に参加している19歳のエンドリッキですが、ここまでスーパーサブとしての起用が続いており、ファンからはスタメン起用を望む声が高まっています。しかし、ニュージャージーで行われる決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦を前にした記者会見で、本人は自身の控えという立場について全く焦りがないことを強調しました。
『土曜日の夜は赤ちゃんのようにぐっすり眠れるよ。安心してほしい』と笑顔で語ったエンドリッキは、指揮官の決断への絶大な信頼を口にしました。『アンチェロッティ監督は僕にとって一番の選択をするのではなく、チームにとって一番の選択をしてくれる。恐れることなく考え、実行する光に満ちた人だ』
アンチェロッティ監督はエンドリッキがヨーロッパに渡り、レアル・マドリードでの1年目を過ごした際の最初の監督でもあります。『ヨーロッパでの最初の監督で、素晴らしい経験だった。監督や素晴らしいコーチ陣から多くのことを学べたし、代表でもそれは変わらない。マドリード時代、監督は僕をたくさん起用してくれた。そしていつも「落ち着け、お前の時代は未来に必ず来る」と言ってくれた。世界で最も多くの勝利を収めている監督が、自分のやっていることを完全に理解しているからこそ、僕は常に冷静でいられたんだ』と、マドリード時代から続く深い絆と感謝の念を明らかにしました。(via Mundo Deportivo)
ラ・リーガの暴力防止プロトコルを巡る法廷闘争の行方
レアル・マドリードとラ・リーガ(LFP)の間で続く法的な対立において、新たな裁定が下されました。マドリード地方裁判所民事部が、レアル・マドリードによる「プロサッカー界における差別、暴力、ハラスメントに対する予防と対応に関するプロトコル・ガイド」の法的効力の適用を一時的に差し止めるよう求めた仮処分申請を棄却しました。
レアル・マドリード側は、このプロトコルへの同意が強制されるべきではないこと、そしてこれに違反した場合に新シーズンに向けた大会への選手登録が認められなくなるリスクがあることを主張し、本案の判決が出るまでの暫定的な効力停止を求めていました。しかし、裁判所は『スポーツ法第4.5条の遵守に基づいて作成されたものであり、ラ・リーガは法的権限を持っていた』と判断。さらに、マドリードが懸念した「登録拒否のリスク」についても、クラブの登録条件はラ・リーガの規約で定められており、このようなプロトコルによって変更されるものではないため、大会からの除外リスクは存在しないと結論付けました。この結果、レアル・マドリードの請求は退けられ、訴訟費用の負担が命じられました。本案の審理は継続され、マドリード州地方裁判所へ控訴することが可能です。(via SPORT)
著名ジャーナリスト、トマス・ロンセロ氏が明かす息子へのマドリディズモ英才教育
スペインのスポーツ紙「AS」や人気番組「El Chiringuito」のコメンテーターとして知られる熱狂的マドリディスタ、トマス・ロンセロ氏が、長男に対する徹底したレアル・マドリード英才教育について微笑ましいエピソードを披露しました。彼は息子が他のクラブに心を惹かれることを一切心配したことがないと断言し、『ルートから外れる危険性は全くなかった』と豪語しています。
ロンセロ氏の長男は、サンティアゴ・ベルナベウのすぐ近くにあるサン・フランシスコ・デ・アシス病院で生まれました。そして驚くべきことに、生後わずか6時間でレアル・マドリードのソシオ(会員)カードと名前入りのユニフォームを与えられたのです。赤ちゃんの頃から、ロンセロ氏のジャケットについたクラブのピンバッジを見つめては『マドリード、マドリード、マドリード』と繰り返していたそうです。名前についても、妻が「マルコス」を希望したのに対し、彼は伝説の会長にちなんで「サンティアゴ」を譲らず、結果的にメロドラマのような「マルコス・サンティアゴ」と名付けられました。
彼にとって最も感情的な記憶は、息子が11歳の時に一緒にリスボンへ赴き、チャンピオンズリーグの「ラ・デシマ(10度目の優勝)」の瞬間を分かち合ったこと。セルヒオ・ラモスの歴史的な同点ヘディング弾が決まった時の息子との抱擁は、彼にとって『すべてが意味を持った瞬間』でした。生後6時間でソシオとなったその赤ちゃんは、現在22歳となり、クラブから銀のバッジを授与される目前のジャーナリズム専攻の学生に成長しました。ロンセロ氏は誇らしげに『彼は僕よりもマドリードに夢中かもしれない』と語っています。(via SPORT)
【本日の総括】
モウリーニョ新監督の下、シウバやククレジャら大型補強が進む一方、カマヴィンガの構想外やカンテラ売却益など移籍市場で活発な動きを見せています。エンソ獲得の噂はクラブが公式に一蹴。さらに新主将バルベルデの覚悟や、W杯での各選手のドラマなど、ピッチ内外でレアル・マドリードの存在感が際立つ1日となりました!