18歳オトルビが歴史に刻んだ偉業とプレミア巨頭の影
レーシング・サンタンデール戦の58分にフィリプ・ウグリニッチとの交代でピッチに送り出されたカバニャル出身の18歳、ダビド・オトルビが、投入からわずか7分後にハビ・ゲラの右サイドからのクロスを足先で押し込み、ラ・リーガ初ゴールを記録しました。この起死回生の同点弾により、オトルビはバレンシアの95年におよぶ1部リーグの歴史において、歴代8番目の最年少ゴール記録保持者(18歳360日)としてその名を刻むことになりました。
バレンシアの1部リーグ最年少ゴール記録の歴代トップ8は以下の通りです。
1. フアン・メナ:17歳36日(1941年)
2. ユヌス・ムサ:17歳338日(2020年)
3. フェルナンド・ゴメス:18歳195日(1984年)
4. アアロン・マヨール:18歳201日(2026年)
5. イ・ガンイン:18歳218日(2019年)
6. フェラン・トーレス:18歳325日(2019年)
7. カルロス・アロヨ:18歳339日(1985年)
8. ダビド・オトルビ:18歳360日(2026年)
特筆すべきは、わずか3週間の間にアアロン・マヨール(レアル・ソシエダ戦でのゴール)とダビド・オトルビというアカデミー出身の若手2人が、この歴史的TOP8に立て続けにランクインした点です。これは新スポーツディレクターのブラウリオ・バスケスが推進する若手主体のクラブ再建において大きな光となっています。
10月16日に19歳の誕生日を迎えるナイジェリアにルーツを持つこの俊英は、すでに2024年1月に16歳でコパ・デル・レイのカルタヘナ戦に出場しクラブ史上最年少デビューを果たしており、同年8月のバルセロナ戦ではラ・リーガ最年少デビュー(16歳306日)の金字塔も打ち立てていました。
こうした驚異的な成長とピッチ上での圧巻のパフォーマンスにより、オトルビの市場価値は400万ユーロ近くまで急上昇しています。そして、この才能に見とれたのはスペイン国内だけではありません。エル・サルディネーロで行われたレーシング戦のスタンドには、プレミアリーグの強豪ニューカッスル・ユナイテッドから派遣された2名のスカウトが陣取っており、途中出場から試合の流れを一変させたオトルビのプレーを精査し、非常に高い評価を持ち帰ったことが判明しました。
しかし、バレンシア側はこの移籍市場での脅威に対して冷静を保っています。オトルビとバレンシアの現行契約は2028年6月まで残っていることに加え、クラブ側には一方的に契約期間をさらに3年間延長できる権利が留保されているためです。前線の活性化が急務となっている現状を踏まえ、クラブはこの延長オプションを近日中に行使し、若き至宝の流出を完全に防ぐ構えです。(via Superdeporte)