ウゴ・ドゥロを襲う開幕8戦無得点の試練とクラブ結集

敵地エル・サルディネーロでのレーシング・サンタンデール戦、93分に訪れた千載一遇の勝ち越し機会を逃した背番号9、ウゴ・ドゥロの決定機逸がSNS上で瞬く間に拡散され、大きな物議を醸しています。この一戦により、ウゴ・ドゥロはメスタージャに到着して以来、最悪のシーズンスタートを確定させることになりました。開幕から8試合を消化してまさかのノーゴールという事態は、彼がバレンシアに加入して以降、過去一度もなかった屈辱的な記録です。

過去のシーズン開幕8節における彼の得点数を振り返ると、2025/26シーズンは3ゴール、2024/25シーズンは2ゴール、2023/24シーズンは3ゴール、2022/23シーズンは1ゴール、そして加入初年度の2021/22シーズンは2ゴールを挙げていました。彼が最後にバレンシアでゴールネットを揺らしたのは、2026年6月17日に行われた昨季ラ・リーガ第37節のレアル・ソシエダ戦まで遡らなければなりません。

しかし、得点力不足の責任のすべてをウゴ・ドゥロ一人に押し付けるのは酷と言えます。チーム全体の攻撃スタッツは極めて深刻な状態に陥っており、バレンシアが記録した総シュート数はわずか54本と、ラ・リーガ全20クラブ中でワースト2位という悲惨な数字にとどまっています。さらに、敵陣でのクロス成功数においても、レバンテ、マラガ、セルタ、レアル・ソシエダ、レーシングをわずかに上回るのみでリーグ下位に低迷。敵陣でのロングクロス成功数やパス成功率の指標でも、バレンシアはワースト6位に沈んでおり、前線のストライカーに良質なボールが供給されていない現状が浮き彫りとなっています。

過去3シーズン連続でチーム最多得点者に君臨してきたエースに対し、試合直後に手を差し伸べたのがハビエル・アギーレ監督と主将のホセ・ルイス・ガヤです。

指揮官のアギーレ監督は試合後の会見で、『たしかに9番の選手はゴールという結果によって評価されるのが運命ですが、彼はチームのために信じられないほどの運動量で働いてくれました。最後のシュートを外してしまったのは、ふくらはぎがつっていて足が限界だったからです。ストライカーとはそういうものであり、今日のような決定機を外したかと思えば、次の試合では一気に3ゴールを叩き込んでくれる存在なのです』と語り、愛弟子を温かく庇いました。

また、主将のガヤも『本当に惜しい場面でした。すぐ間近で見ていて間違いなく入ると思いましたが、ウゴは限界まで走り抜いて足がつっている状態でした。誰も彼を責められません。チーム全員がピッチ上にすべてを出し切る素晴らしい戦いを見せましたし、この獲得した勝点1を来週末のホームゲームで価値あるものにしなければなりません』と力強くコメントし、エースを支えてチームが一致団結する姿勢を強調しました。(via SPORT)